「勘竹庵」evnc_chckの音楽やそれ以外

音楽の話題が中心になるかもしれませんが日々の雑感など書いていけたらと思っています。

バイオリンの音域って知ってる?

2008-12-31 00:10:22 | 音楽(DTM)

次回のE-Windのテーマ指定の題目は「バイオリン」。って難しくないかこれ?
いや単純にバイオリンのサンプルで4つ打ちテクノとかだったらセンスの問題ですが、純粋に一から打ち込むとなるとやっぱりバイオリンって相当の技術が必要だと思います。

かく言う私はチェロは打ち込んだこともあるのですが、実はバイオリンはやったことないんですよ。

バイオリンならやはりジプシー民謡風かアルゼンチン・タンゴだろう。と最初は思ってました。
ところが昨日、劇場版「Bleach」の最新作を観て来たんですよ。例によって鷺巣詩郎さんが音楽を担当されてるんですが、相変わらず弦楽器の出番の多いこと。それを聴いてたらストリングスの合奏をバックにバイオリンがゆったりと歌うような曲が創りたくなりました。

さっそく朝から取り組んでるんですが、ゆったりしていると言うことは音量変化を丁寧につける必要がある。と言う極あたりまえのことを忘れてまして、そりゃもう「エクスプレッション」の嵐です。添付は愛用DAWの「Sonar」の作業中画面ですが、鋸の歯のようなのが各トラックに施した「エクスプレッション」です。処理していない小節が無いくらいですね・・・。めんどうですがこれはこれでまるで帆船模型をバルサから切り出して作るようで(やったこと無いですが)楽しいですよ(笑。
画面の右下で少し顔を覗かせているのが愛用音源「SonicCell」をプラグインした際のエディターです。一応念のため。

60%くらい創り終わってモニターで聴いていると家内がポツリと一言。
「バイオリンって下のソより低い音は出ないよ・・・・」
どうせオーケストレーションのイロハも知りませんよ。私は!

今年最後の更新になると思います。いつもご訪問いただいている方々、たまたま本日お越しいただけた方々、それでは良いお年を。


モード・ジャズのアレンジをしてみよう(6)

2008-12-30 00:05:25 | 音楽(ジャズ)

ジャズの中でも近代音楽的位置づけである、「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を考察しています。
まずは聴覚的に理解していただくためにすでにアレンジしたものをMP3にしています。よろしかったら以下にULされておりますのでDLして聴いていただけるといいかと思います。

「チューリップ アレンジVer.1」

「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を引き続き考えるにあたり素材として「チューリップ」の歌を使います。キーはハ長調とします。

5小節目から曲としては繰り返しなのですが、アレンジで大切な「和声的な変化」を持たせるために、まったく違うモードに入ることにします。ただし聴覚的な継続さを維持することも考慮してルートだけD音を引き継いだ上で、4小節目がDのメジャー系コードで終止したことからDのマイナー系コードをあてはめることにします。ストレートにDm7あたりを置いてもいいのですが、更にひねりを入れてDm7-5(Dφ)としてみました。モードはD音で始まるロクリアンになります。もちろん1小節目と同様の考えからロクリアンの第二音をシャープさせた、「スーパー・ロクリアン=F音で始まる旋律的短音階の上昇形」を使うことも可能です。ただしあくまで前後のモードを考えて使う必要があります。D音で始まるスーパー・ロクリアンの構成はdefga♭b♭c。前の4小節目で使ったモードはD音で始まるリディアンでしたから構成はdef♯g♯abc♯であることはすでに述べました。2つを比較するとd、e、g♯=a♭の3つの音が共通しますので、次の6小節目でどのモードが使われるかにもよりますが、アドリブの際にこの3つの音に関しては連続的なフレーズで演奏可能となります。

細かい説明が続くので大変でしょうが毎回1小節づつ説明させてください。
つづく・・・


モード・ジャズのアレンジをしてみよう(5)

2008-12-28 00:10:00 | 音楽(ジャズ)

ジャズの中でも近代音楽的位置づけである、「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を考察しています。
まずは聴覚的に理解していただくためにすでにアレンジしたものをMP3にしています。よろしかったら以下にULされておりますのでDLして聴いていただけるといいかと思います。

「チューリップ アレンジVer.1」

「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を引き続き考えるにあたり素材として「チューリップ」の歌を使います。キーはハ長調とします。

2小節目のリハーモナイズの際に述べたのですが、2小節目の役割は調性感を持たせる方向に導くことでした。ところが3小節目は2小節目のコードを受けてAmに進行すべきところを、あえて更なる転調の可能性を持たせてA7+9としてしまいました。結局、調性感は無くなりつつあるような(笑。クラシックでは無いのですからこれはこれでありなんですよ。

4小節目は音楽全般で言うところの一旦のフレーズの切れ目です。ですからとりあえず完結しつつも次のフレーズへの導きとなる小節です。
完結する雰囲気であれば前の小節のA7+9をドミナントとして受けた形でDを置きたいところです。そこで本当にごく素直ですがD△7とします。ここで大切なのは本当にD△7をそのままで鳴らしては終止感が強すぎて、冒頭から維持してきた調性の希薄さが解消されてしまうように感じますから、最初の小節で採った方法である「トーナリティーから考えて明らかにトニックになるであろうコードに、メジャーの場合はリディアンをあてはめる」ことをします。そこでここのコードはD△7-5となりモードはD音で始まるリディアン(def♯g♯abc♯)を使用します。「スーパー・ロクリアン=A音で始まる旋律的短音階の上昇形」と比べてC音がシャープになるだけですから、非常に近いモードを使ってアドリブが行えるわけです。

細かい説明が続くので大変でしょうが毎回1小節づつ説明させてください。
つづく・・・


モード・ジャズのアレンジをしてみよう(4)

2008-12-26 00:10:00 | 音楽(ジャズ)

ジャズの中でも近代音楽的位置づけである、「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を考察しています。
まずは聴覚的に理解していただくためにすでにアレンジしたものをMP3にしています。よろしかったら以下にULされておりますのでDLして聴いていただけるといいかと思います。

「チューリップ アレンジVer.1」

「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を引き続き考えるにあたり素材として「チューリップ」の歌を使います。キーはハ長調とします。

3小節目は2小節目のコードを受けてAmに進行することが可能です。アドリブの際はそうすることで更に先に挙げたモードを継続することが可能です。
しかしメロディのハーモナイズとしてはあまりに当たり前すぎて、ジャズが本来持つ「ブルージーさ」が足りないように感じます。もちろん好みですがリスナーを裏切ることも大切です(笑。
そこでここは1つ更に次に展開させることでA7を置きましょう。ただ何度も書きますがメロディの音を最低限は和声音にする必要からA7+9とします。
この小節では経過的な転調ですので逆に自由にモードを選択することが可能であると思います。先に述べた1、2小節と同じモードを継続することも可能ですし、もっとシンプルにA音で始まるペンタトニックでもいいですし、音数を沢山入れられればペンタトニックでインサイド→アウトサイド→インサイドと言ったアプローチをさせることもできます。
このあたりやや専門的でアレンジとは少しはずれるので、これ以上はまた別の機会に述べたいと思います。

細かい説明が続くので大変でしょうが毎回1小節づつ説明させてください。
つづく・・・


ダークでゴシックなクリスマス

2008-12-25 00:04:28 | 音楽(DTM)

せっかくの(何が?)クリスマスなんでクリスマスをテーマに曲を創ろうと思いました。
実は昨年のイブにも同様にE-Windで公開しているのですが、あまりクリスマスらしく無い「ロック・フュージョン」を公開しています。ご興味があればどうぞ

「Holy Heat Night」

そこで今年も冬の寒さを吹き飛ばすような熱い曲を検討した結果、ギターがメインのインスト物のヘヴィ・メタを創ることにしました。とは言っても実はヘヴィ・メタってあまり聴かないんですよ。若いころバンド仲間でメタルをやってる友人はたくさんいましたが、技術も大切ですが何よりそのファッションと言いますかパフォーマンスと言いますか、悪い意味では無くまず「形から入る」音楽のイメージがあって純粋に音楽として耳を澄まして聴いたことがなかったんですね。ただメタルをやってる友人が珍しくショパンを聴いているので驚いたら、「トニー・マカパイン」という技巧派ギタリストのCDでした。彼は元々音大出身でピアノもかなり堪能なので、これ見よがしにショパンのエチュードやプレリュードが必ず自演で一曲は収録されていました。
いやみなロッカーだと思っていたのですが深夜にTVを見ていたら音楽番組に件の「トニー・マカパイン」が出演し、自作曲を演奏してついでにアコギでブルースなども遊びで弾いているのを聴いて、その独特のピッキング(スウィープ・ピッキング)がおもしろくて彼のCDだけは3枚持っています。
そこで今回は彼の演奏と言うか曲を参考にしています。

編成は
エレキギター1
クラビネット1
チェンバロ1
シンセサイザー1
スティールギター1
ベース1
ドラムス1
弦合奏
です。
使用音源は例によってSonicCellで今回は拡張ボードに「SRX-03StudioSRX」と「SRX-09CompleteOrch.」の2枚を追加しています。
クラビネット:SonicCellプリセットPhaseClav
ベース:SonicCellプリセットFingerMaster
ドラムス:SonicCellプリセットWideRockSet
シンセサイザー:SonicCellプリセット
スティールギター:SRX-03StudioSRXのThickSteel
チェンバロ:SRX-09CompleteOrch.
弦合奏:SRX-09CompleteOrch.

メインのギターは全部でトラックを9つに分割して音源4つをフレーズ、音域などを考えて使いわけたりレイヤーさせたりしました。
例えば冒頭のギターだけで速弾きで下降してくる部分、最初の5拍くらいはSonicCellプリセットの「SC Plugged」単独ですが、5拍半くらいからSonicCellプリセットの「SC PowerChord」がフェイドインして低音でパワーコード風に「ジャーン!」とやる部分は「SC Plugged」と「SC PowerChord」のレイヤーにすることで厚みと独特の不規則な歪みを表現したつもりです。

構成は
ギターによる急激な下降音の繰り返し
ドラムスの高速ツーバスに続きギター、クラビ、ベースによる急激な下降音をユニゾンで繰り返し
ギターとクラビによる速いパッセージの続くテーマ
シンセサイザーのアドリブ・ソロ
テンポを落としてチェンバロによる2声のインヴェンション→チェンバロによるリフの繰り返し→ドラムスがリズムイン
ギターのアドリブ・ソロ
アコギによる急激な下降とフラメンコ風の独奏を無伴奏で
コラール風の和音の弾き流しの上でギターによるバッキングでエンディングに向かう
チェンバロによる急激な下降
同じ下降をギター、クラビ、ベース、ドラムスのユニゾンで鳴らしエンディング
となっています。

基本的には高速8ビート全開の曲なんですが、それで満足するのが何か許せなくて途中に大きな変化を構成しようと考えました。それが結果として途中に現れるチェンバロによる2声のインヴェンション風の部分なのですが、正直チグハグですね・・・。ギター・ソロの後のアコギの無伴奏部分はテンポは基本そのままなのでビートの流が停滞せずそれなりにいい感じだと思っています。

ところでアコギの無伴奏部分はつい先だって同じくE-Windで公開させていただいたギター独奏曲で得られた経験を活かしたつもりです。いろいろ参加者の方々からいただいたご意見やご指導が結構参考になり実にありがたいことです。あまりフォーク風の綺麗なアルペッジョやストロークはまだできないのですが、スパニッシュな激しい弾き方はいろいろとわかってきたことが増えてきたように思います。

「Holy Dark Night」


個人データの保護と漏洩の予防(2)

2008-12-23 00:06:50 | Weblog
以前にHDDが破損してえらく復旧にコストがかかったお話をしました。
でバックアップやクローンをとることの重要性を認識したのですが、それとは逆に現在のデータ復旧技術の高さには恐れすら感じました。

前回は今後の実施事項として決めた「データ復旧が不可能な形にデータは完全消去する」ことについてお話しました。

今回はその続きとして「見られたくないファイルはパス付きで暗号化する」ことについてお話しさせていただきます。

機密性の高い「いろいろエロエロな(ブワハハ!)」重要データはパスを付けて暗号化したいと思っています。
一口にパスと言っても、ネットでいろいろ調べますと目にすることですが「12桁以上で数字、アルファベット大文字小文字と記号を混在させた意味の無いもの」をつける必要があるそうです。
今、申し上げた考えでつけたパスがどれぐらい強力かをエクセルを使って計算してみますと、すごいことになりました。
 ・数字→0、1、2・・・9の全部で10個
 ・アルファベット大文字→A、B、C・・・Zの全部で26個
 ・アルファベット小文字→a、b、c・・・zの全部で26個
 ・記号→使用できるものに制限あるのでだいたい全部で10個くらいとする
☆使用する文字数字記号の合計→72個
以上で12桁のパスを作るとすると総当りで「72の12乗=19,408,409,961,765,300,000,000(万進法で表現すると百九十四垓八百四十京九千九百六十一兆七千六百五十三億)」通りの組み合わせがあります。
解読はコストを無視して例えば試行を1兆回/秒できるコンピュータを使い総当りで行うとすると。

「19,408,409,961,765,300,000,000通り÷1,000,000,000,000回(約百九十四億八百四十万九千九百六十一)」秒が必要となります。
これを年に換算すると約615年になります。ちなみに閏年は無視して簡略化し1年を365日で計算しました。
こりゃ実質解読不可能ですねぇ・・・。
ところが桁数を例えば11桁にしたとします。そうすると「72の11乗=269,561,249,468,963,000,000通り」の組み合わせになるので、同様の能力のコンピュータで総当り解読をすると約9年で可能になります。まぁもちろん9年もコンピュータを動かし続けることはメンテナンスなど考慮すると不可能ですし、そもそもパスワードを構成する桁数が事前にわかっていればいいのですが、そこがわからなければ累計的に時間が必要になります。しかし桁が一つ減るとセキュリティーはぐっと下がってしまうことがわかります。
更に10桁だと一気に時間は短縮されて43日。9桁なら1日。8桁になると12分。7桁ですと10秒ですからほとんど暗号になっていません。
パスはファイルの暗号化だけで無くネット銀行などのログインにも必要です。その場合は結構桁数に制限があり10桁までしか使用できない。記号も使えない。なんていうものもあります。
例えば記号が使えなくて10桁のパスではこの能力で解読すると10日で可能です。この場合は定期的に見直す対応で強化することになるでしょう。
また12桁でも面倒がって数字だけで組んだりしていたら1秒で解読可能です。これはもう問題外ですね。

もちろん1兆回/秒の処理能力のコンピュータを使ってたかだか個人のプライベートなデータの解読を試みるケースは少ないでしょう。いいとこ200万回/秒くらいの試行ができる能力のコンピュータを使うことになるだろうと思います。もし200万回/秒くらいの処理速度のコンピュータであれば8桁で構成しても11年、12桁なんて「307,718,321(三億七百七十一万八千三百二十一)」年も必要ですから解読不可能と考えて問題無いでしょう。

しかしパスワードはやはり「12桁以上で数字、アルファベット大文字小文字と記号を混在させた意味の無いもの」であるべきだと認識をしました。

恐竜は卵をあたため子育てをする・・・?

2008-12-20 00:23:19 | 古生物
恐竜に関する新たな考え方が記事になっていました。
以下に転載いたします。

 白亜紀後期(9500万~6500万年前)の肉食恐竜のオビラプトルやトロオドンは、オスが卵を抱いて温めていた可能性が高いことを、米モンタナ州立大などのチームが突き止め、19日付の米科学誌「サイエンス」に発表した。チームは「鳥類も9割の種でオスが抱卵に協力しており、その起源は祖先にあたる恐竜にある」と説明している。
 鳥類のメスは産卵前、後ろ脚の骨の内部に「骨髄骨」という組織を作り、殻の材料のカルシウムなどを蓄える。同様の組織はティラノサウルスなどでも確認され、性別を確認する方法として注目されている。
 研究チームは、卵を抱いた状態で発掘されたオビラプトルやトロオドンの化石の性別を調べた。いずれもティラノサウルスに近く、後ろ脚に骨髄骨の形跡がなかったことから、卵を抱いていたのはオスの可能性が高いと推測した。
 巣に残された卵は22~30個。鳥類ではオスがメスよりもたくさんの卵を抱くことが知られているが、今回調べた恐竜も、鳥類のオスに匹敵する量の卵を抱いていた。
 国立科学博物館の真鍋真・研究主幹は「恐竜の生殖器は柔らかいため化石に残らず、性別の判定が難しかった。また恐竜が飛行を始める前からすでに鳥類の特色を備えていたことは、鳥への進化を考えるうえで興味深い」と話す。【永山悦子】
毎日新聞 2008年12月19日 東京朝刊

鳥は走鳥類などは別として殆どが空を飛びます。これは食餌をするためや身を守るためですが、当然、生まれた子供=雛もできる限り早い段階で飛行能力が必要です。しかし飛行と言う能力は技術もさることながら多くのエネルギーを消費しますので、草原に住む鹿の赤ちゃんや鳥に近縁の爬虫類の幼体のように生まれてすぐ歩くようにはいきません。ですから親鳥は雛に餌を与えて巣立ちができるまで育児をするケースが多く見られます。
育児にある程度の時間を要するのは前述の理由で避けられないとなると、その前段階の危険をできる限り避けるために産んだ卵を少しでも早く孵化させる必要があります。そのための手段として「卵を抱いて胚の成長を促す=抱卵」が鳥の行動として見られます。これは外敵から卵を隠す目的もあると思われます。

今回の発表は「オスが抱卵をしたケースが多い」という新たな説ですが、そもそも恐竜が抱卵をしたということ自体が何故?という根本的な疑問は解決されていないように思います。

鳥が抱卵をするのは先ほど述べたとおり
・孵化を早めて卵でいるという危険な時間を短縮するため
・外敵から卵を隠すため
であると考えられますが恐竜の場合にはどうなんでしょう。爬虫類は殆どが卵をあたためたりせず産みっぱなしです。孵化しても育児したりも当然しません。孵化したトカゲやカメなどの幼体はつたないながらも親と同様にちょこまかと歩き回ります。恐竜は鳥のように飛行したり魚のように水中で泳いだり。といったエネルギーを要する行動は基本はしないと考えられています。であれば生まれた子供は歩く程度の能力があれば良いわけですから爬虫類同様に卵も産みっぱなしでも良いように思います。
ところが引用した記事のように鳥類に近いとは言っても、空を飛んだわけでは無かった獣脚類恐竜は鳥のように抱卵をした化石証拠が発見されています。鳥に近いわけでは無いマイアサウラのような草食の鳥脚類恐竜は育児をしたであろう化石証拠もあります。

何故抱卵や育児のような行動をしたのか?謎はいつか解明されるのでしょうか?そう考えると楽しくなりませんか?

モード・ジャズのアレンジをしてみよう(3)

2008-12-18 00:11:55 | 音楽(ジャズ)

ジャズの中でも近代音楽的位置づけである、「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を考察しています。
まずは聴覚的に理解していただくためにすでにアレンジしたものをMP3にしています。よろしかったら以下にULされておりますのでDLして聴いていただけるといいかと思います。

「チューリップ アレンジVer.1」

「モード・ジャズ」風のアレンジの手法を考えるにあたり素材として「チューリップ」の歌を使います。キーはハ長調とします。

2小節目はメロディが1小節目と同じです。そこでこの小節の役割としては2通りが考えられます。1つは1小節目から見て少ない変化で1小節目で発生させた無調性感を持続すること。もう1つは逆に大きく変化させて無調性感を一旦排除して調性感を持たせること。
今回は後者の方針で行きます。
そこでこの曲のオリジナルのキーであるハ長調に少しでも戻すことを考えました。このあたり冒険心不足にも感じますが何事も程度問題です。
とりあえずハ長調の平行調であるイ短調の主和音、Amに進行するコードを2小節目に置きます。イ短調のドミナントであるE7ですがこの場合もメロディの音を最低限は和声音にする必要から、E7+5としました。この段階でのこの小節のモードは「E音で始まるハーモニック・マイナー・パーフェクト5thベロウ」が比較的使い安いと思いますが、1つ前の小節で使用している「スーパー・ロクリアン=A音で始まる旋律的短音階の上昇形」を使えば2小節を同じモードで通すことが可能となります。

細かい説明が続くので大変でしょうが毎回1小節づつ説明させてください。
つづく・・・


「オーケストラアレンジ勉強会」

2008-12-16 00:03:52 | 音楽(DTM)

久々にEWでお世話になっている某ウサギさんから便りが(ネットで)届きました。
昨年に主催していただいた「オーケストラアレンジ勉強会」をまた開催したい。とのこと。

ご本人はHNに違わずいつも時計を見ながら「忙しい忙しい」とおっしゃってるんですが、そうは言いながらもこうして趣味の世界で精力的な活動をされるのは実に感服の極みです。

昨年の勉強会は実は第三回でして私は初参加でした。同じくEWでご活躍のg○atinさんの自作モティーフを課題に自由にオケ・アレンジをして、参加メンバーを中心に「あそこがいい。ここがナニでアレでこうだ。」と議論をする場で、特に期限を切ったり意見を強制するような物で無く基本まったり進行の勉強会なので負担は無いか・・・。と思いきや皆さんの活発かつ鋭いご意見に結構たいへんな勉強会ではあります(いや○チャンネルみたいに荒れたり炎上したりするわけでは無いですからご心配無く)。

しかしこの場に参加させていただいたおかげでそれまで手がけるのがはばかれた管弦楽曲にトライできましたし、その後の創作にも実に有意義であったと感謝しております。
ここ数曲は管弦楽曲から離れて小編成の曲ばかり創っていました。また管弦楽曲を・・・と思ってもきっかけが無かったこともあり、今回ご提案されている第四回勉強会も是非参加をしたいですねぇ。
まだテーマが決まってませんが個人的にはとっつきやすい「映画やゲームのサントラ風」オケ曲で、新たな参加者さんが加わっていただけることを期待しています(なにこのスタッフきどり)。

前回の勉強会での成果物であります。先述したとおりg○atinさんの自作モティーフをオケ・アレンジしたものです。しかし音源の選択がひでぇ・・・エフェクトも何これ・・・(汗。

Overture「神々の凱旋」

このころから私のオケ曲は最後は弦が高音でキーキー言って金管がドパドパ叫んで終わるんですよね・・・(笑。


個人データの保護と漏洩の予防(1)

2008-12-15 00:02:24 | Weblog
以前にHDDが破損してえらく復旧にコストがかかったお話をしました。
でバックアップやクローンをとることの重要性を認識したのですが、それとは逆に現在のデータ復旧技術の高さには恐れすら感じました。
随分と古い小説ですが映画にもなったトム・クランシーの「今そこにある危機」の中で、政府高官が保身のためにフロッピー・ディスク(時代を感じます)をベキベキに折ってデータを破壊したつもりが、情報部門のエンジニアが「いやぁこりゃ大変ですね」とか言いながら復旧させてしまう場面がありました。「んなわけねえじゃん!」とせせら笑ったのですが今回の件で背筋が寒くなったもんです。

もちろんデータの復旧はできるものとできないものがあるのでしょうが、ごく普通にPCや外部記憶媒体を使用していて、水に濡らした。とか落っことした。ハードに書き込みや読み出しをくりかえしてディスクにキズができた。ぐらいだとコストさえかければ復旧は可能らしいです。ディスクをへし折ったくらいなら残っている磁気情報を読み取る技術もあるそうです(あまり詳細にはわかりませんが)。

そこで今後は
・データ復旧が不可能な形にデータは完全消去する
・見られたくないファイルはパス付きで暗号化する
の2点を実行しようと思ってはいます。

データ復旧を不可能にするとは実際はHDDなどの空きスペースをまっさらにするわけでは無く、OSが「空き」と認識している領域に別のデータを上書きする処理です。
Windowsの環境ではデータ(ファイルやフォルダ)はゴミ箱に送って更に空にする処理をしても、実際はデータがHDDから消えてしまったわけでは無いのだそうです。単に「削除しました」というフラグが立っているだけのイメージでOSはそこを「空き領域」と認識し、何か新しいデータ(インターネットのキャッシュなども含めて)が保存される場合はその領域に上書きすることになります。ですから長い目で見ればどこかのタイミングでデータは上書きされるわけで、さすがにその状態になったデータは復旧は困難になります。よくHDDの復旧を請け負う会社のHPなどに「HDDが読み取れ無くなったら一切何もしないでください」と注意書きがあるのはそのためです。
いづれにしてもゴミ箱を空にしたりデフラグをする程度ではデータ復旧なんて簡単なもので、フォーマットをしてもやはり復旧は可能なのだそうです。私はフォーマットすれば工場出荷時と同じになると思い込んでいたので今更ですが驚きでした。
そこで復旧不可能にするためにはディスクの空き領域の隅々まで何かのデータで上書きをするわけですが、そのためのソフトウェアというのはシェアウェアもフリーウェアもいろいろあります。WindowsXPであれば純正で持っているコマンドでも可能だそうですが、できればディスク全体の上書きだけで無く何かデータを削除する都度、個別にも完全削除できるようにしたくて、フリーウェアですが比較的ネットでもよく目にする「FileShredder」というソウトを使うことにしました。上書きのアルゴリズムも1回書き込み、2回書き込み、3回書き込み、7回書き込み、35回書き込みと選択できます。私は3回をデフォルトに設定しています。米国国防総省の標準で「DOD 5220,22-M」と呼ばれています。ちなみに使用PCのスペックで大きく左右されるでしょうが、CPUがPen4の1Ghzでメモリーが512MBのPCで、320GBのUSB2.0の外付けHDDをフォーマットして3回書き込みした場合は3時間くらいで完了しました。

毎度、長い文章で申し訳ありません。次回、暗号化についてお話させていただきます。