秩父・仙台まほろばの道

秩父と東北地方の伝説・神話を探訪。

魂が繋がる時、ワタリガラスの火を。

2017-01-02 | 神話・伝説
明けましておめでとうございます。
昨年は、いろいろな出会いがあり充実した年でした。
いつも読んで頂いている方には、本当に感謝してます。
妄想・・・いや、暴走ブログは続けていきますので、
今年もつっこみ、よろしくお願いします!

酉年らしく、実家から届いた写真。
隣の家に、鷺が止まっている。
鳳凰のようですな~。
いいスタートだね~。



2014年に雉が実家の庭で卵を産み、
その翌年は姿を現さなかったのが、
昨年、再び雉が庭を闊歩していたっ。
そして、案の定、木の根に卵がっ!
今年も雉がきて卵を産んでくれるのを待ってまーす♪

そうそう、私のこのブログの目標は、千個の伝説・神話を集めることでした。
まだ、300にもいってない。
こんなにゆっくり書いてたら、千には追い付かないので、
今年は急ピッチで、余計なことも言わず(それはムリぽ)
せっせと世界中の神話・伝説を書き集めますよー。
もう数をこなすために、神話から離れて神社の由来も入れる。笑

さて、今年は酉年なので、鳥の神話を。
火を盗む鳥は、世界中にあるんですね。
アンダマン諸島、シベリア・ブリアート族、ハイダ族(北アメリカ)
フランスなど。

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ハイダ族の話は、ワタリガラスです。
ワタリガラスの伝説は、大洪水後にワタリガラスが人間に
火を教える話。

北アメリカ北西海岸の沖のクイーン・シャーロット諸島に住むハイダ族
の神話では、大昔に大洪水があってすべての生物が滅んだとき、生き残って
現在の生物の先となったワタリガラスが主役として登場し、
火を盗んで来たのも、この知恵者の鳥がしたことになっている。

自分の子孫の人間たちに、現在のナース川の流れている土地に
住んでいたセトリン・キ・ジャシュという神のもとにあった火を
盗んで与えたいと思ったワタリガラスは、松葉に変身してこの神の家の
近くの水の流れに浮かんでいた。

そこにやがて神の娘が水を汲みにやってきて、持ってきた容器の中に、
水と一緒に松葉も汲み入れ、そのことに気づかずに水を飲んで、
松葉も飲み込んでしまった。
すると、彼女はたちまち妊娠して男の子を生んだが、その子は松葉になって
彼女の胎内に入り込んだワタリガラスだった。

こうして、まんまと家族の一員として神の住居の小屋に住むことに
成功したワタリガラスは、ある日、みなが油断しているすきに
火種を盗み、もとの鳥の姿に戻って屋根の煙出し穴から飛び出し、
地上のあちこちに火を広めながら飛びまわった。
このとき、彼が最初に火を置いた場所の一つが、
ヴァンクーヴァー島の北東の端であったので、
それで今でもそこに生えている木に黒い色のものが多いのだという。

※世界神話辞典


※ハイダ島

魂の火------------------------------------------------

黒いものが多い、とは、石炭のことでしょうか?
1800年代に発見されて鉱山資源となっているのですが、
古くから、石炭が見つかっていたとしたら、黒いものが石炭だったかもしれません。

さて、ワタリガラスはなぜ火を盗んだのでしょうか?
大好きな星野道夫さんの話から。

「ワタリガラスがこの世界に森をつくった時
生き物たちはまだたましいをもっていなかった。
人々は森の中に座りどうしていいのかわからなかった。
木は成長せず動物たちも魚たちもじっと動くことはなかった。

ワタリガラスが浜辺を歩いていると
海の中から大きな火の玉が上がってきた。
ワタリガラスはじっと見つめていた。
すると一人の若者が浜辺の向こうからやって来た。

彼の嘴は素晴らしく長くそれは一羽のタカだった。
「力を貸してくれ」
通り過ぎてゆくタカにワタリガラスは聞いた。
あの火の玉が消えぬうちに
その炎を手に入れなければならなかった。

若者は地上を離れワタリガラスに
言われた通りに炎を手に入れると
ものすごい速さで飛び続けた。

炎が嘴を焼きすでに顔まで迫っていた
若者はその熱さに泣き叫んでいたのだ。

ワタリガラスは言った。
「人々のために苦しむのだ。
この世を救うために炎を持ち帰るのだ」

やがて若者の顔は炎に包まれ始めた
ついに戻ってくるとその炎を
地上へ崖へ川の中に投げ入れた。

その時すべての動物たち
鳥たち魚たちはたましいを得て動きだし、
森の木々も伸びていった。


震災の船-------------------------------------------------------

私は、ワタリガラスとオオカミは親戚のように、
同じ存在だと思っている。

孤独なオオカミとして、ナショジオにこんな話が。
「カナダ西部に位置するバンクーバー島の海辺を、
幽霊のように歩き回る動物がいる。
彼らは海沿いの苔むした森でひっそりと暮らし、
人々にその姿を見せることはめったにない。
2011年、英国の映画製作者バーティー・グレゴリー氏は
幸運にもその動物を目撃した。
海辺のオオカミたちだ。「海岸に暮らすオオカミは特別な存在です。
不思議な魅力とオーラを漂わせています」




※ナショナルジオグラフィック
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/080500294/

オオカミは、意図して大地に住んでいる。
ワタリガラスの故郷だから、オオカミが守っているわけだ。
主食は、シーフードだそう。

さて、こんなニュースも以前ありました。
私はこの船について、ワタリガラスが導いた船旅だと思っている。
というか、そう思いたい。
船も意思をもっている・・・?

クイーン・シャーロット諸島とは、「ハイダ・グワイ」と今は呼ばれている。
バンクーバーの新聞に、2012年3月25日、カナダ西部沖の太平洋上で
漂流しているのが見つかった船舶は、東日本大震災の津波によって
青森県八戸市の港から流されたとみられることが分かった。
写真はカナダ国防省提供(2012年 ロイター)



これだけの大きさの震災がれきと言われた物の中で、
北米に到着したのは初めてだと。

「【大まかな内容】全長200フィートのこの漂流船にはライトも動力もなく、
乗組員もおらず、ほかの船にとって危険である、と米沿岸警備隊は話している。
そこで同隊では水曜午後に『漁運丸』の追尾を開始、
曜日に沈める計画を立てていた。」

何日か、そのままにしていたそうですが、
結局、沈められたそうです。

英語では、漂流している船を、Ghost shipという。
人が乗っていないから幽霊船なのでしょうが、
毎日、漁師さんたちと一緒に働いてきた船だけに、切ないものがあります。
この船は、どこまでも漂流したかったような。
ここまで完全な形で航海していた船も珍しいでしょう。
普通は沈没すると思う。

「【英語記事】東日本大震災の津波にさらわれた船が、カナダ沖で発見された。」
https://matome.naver.jp/odai/2133261240779658501

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繋がっていないようで、繋がっている。
人だけではなく、あらゆる万物が、ぐるぐる地球を回っている。
最果ての夢をみながら沈没した船が、人の魂にも似ている。
ワタリガラスは、北アメリカでは創世神となっている。
日本の熊野信仰、ヤタガラスと同じである説もあり。

トーテムポールは、北アメリカの先住民にとっての御柱。
この島は、数多くのトーテムポールを残しています。



※アラスカ州ケチカン市に建つトリンギット族のトーテムポール

火を人間に与えないようにする話は、世界各地にあります。
でも、その火を教えたのが鳥だったり動物だったり人ではない存在。
パンドラを開けたように書かれていたり、火によって人が核兵器をつくったとか
いろいろ説がありますが、先住民たちの認識では、「火は魂」である。

鳥は、人間に魂を与えるために、火を盗んだということ。


※閖上の初日の出

今年も、深~い気づきの旅が浮かびそうです。
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2 コメント

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すてきな記事!! (m.kitazumi)
2017-01-04 13:59:26

 あたらしい年のはじまりに
すてきな記事に ほんわか~
こころがあたたまりました。

記事のなかの画像も地球にちからを集めてくれているように見えました。
(次男の奥方は八戸出身なので、震災を身近に感じるきっかけでした。今年も帰省してみなさんと賑やかに、ぶじに帰ってきました。)

しっかり、大地に足をおき、天の恵みを受け取り、
充実した日々にいたしましょう。
よろしくおねがいいたします。
Re:すてきな記事!! (inehapo)
2017-01-04 19:10:57
m.kitazumiさん

いつもありがとうございます。
ほんとにしっかり足をつけて、歩いていきたいものですね。
最初の記事が、ワタリガラスとは私も考えていなかったので、これもメッセージなのかもしれません。

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