秩父・仙台まほろばの道

秩父と東北地方の伝説・神話を探訪。

トリ人間がいた?ラスコー洞窟壁画

2017-04-05 | イベント・セミナー
先週、東北歴史博物館で開催中のラスコー展に行ってきました。
ラスコー洞窟の壁画は聞いたことありますが、どんなものか見たことがなかったので、
早速見てきました。
展示の仕方に工夫があって、楽しめました。



勘違いしていて、ネアンデルタール人が描いたものだと思っていたけど、
クロマニヨン人でした。肌の色が白い人たち?

今から2万年前、フランス南部の洞窟で発見されたのですが、
見つけたのは犬でした。
たまたま散歩中に穴に落ちてしまった犬がおりまして、
少年が犬を救助しようとしたところ、かなり深い穴だということがわかり、
地元の人たちと穴を掘ってみたら、洞窟だったという話。
フランスではマンガになっているほど有名な話だそうです。



しかし、あまりにも有名になってしまい、観光客が押し寄せてしまったと。
空気に触れると腐敗してしまうので、今は閉じられていて中に入ることはできません。
その代わり、観光用として隣の洞窟に模写して復元したラスコー洞窟があります。
フランスは模写する芸術がすごいですよね。
その技術は日本ではなかなかできません。
高松塚古墳も全くそのままの状態で復元していないと思うので、
そういう点では、フランス人の感性の豊かさに、クロマニヨン人のルーツがあるのだな、と思うのです。

ところで、クロマニヨン人は、私たちホモサピエンスとはほとんど変わらないそうで、
すでにクロマニヨン人とホモサピエンスと混血していたことがわかっています。
ネアンデルタール人は、クロマニヨン人にとって種を残すのは弱い?と思ったそうで、
より強い(自分の種とは遠い)遺伝子を求めるために、大体、ホモサピエンスとの混血
が多かったようです。

でも、日本人の多くが、ネアンデルタール人の遺伝子を受け継いでいるという話は有名ですけど。
確か、高山(チベットなど)に適用しているのがネアンデルタール人だったはず。
登山家たちは、その遺伝子を受け継いでいるのかもね。
クロマニヨン人とネアンデルタール人との混血も、もちろんありました。
他の人類でよく知られているのは、ブロンドの黒人ですかね。

ロシア西シベリアアルタイ山脈で見つかった「デニソワ人」
すっごくかわいい子供たち。ソロモン諸島やパプアニューギニアに住んでます。


画像:Scienceより
http://www.sciencemag.org/news/2012/05/origin-blond-afros-melanesia

デニソワ人はネアンデルタール人と近縁なグループで、
80万4千年前??!!に現生人類であるホモ・サピエンスとの共通祖先から
ネアンデルタール人・デニソワ人の祖先が分岐したと。

ですから、クロマニヨン人も混血していたことを考えると、
一概に白人の祖先とは言えないと思うのです。
クロマニヨン人の発見から同種の人類化石がヨーロッパ各地で発見されましたが、
そのうちエスキモー(イヌイット)やネグロイド(黒人系)に類似するとされたが、
なぜか、その後、否定される。
西洋人は、芸術性高い人が私たちの祖先であり白人だと言いたいんでしょーか?
ま、ラスコー壁画をみると、わからないでもないが・・・。
けれど、2万年前の話ですよ。
ネグロイドでも目が青い人やブロンドの髪の黒人がいてもおかしくないのです。
あんまり人類の起源というのは、差はないのかもしれない。

しかし、クロマニヨン人が初めて「芸術」に芽生えた人類と言えます。
何のために洞窟に絵を描いたか、というのは、シャーマンみたいに
突然、何かにとりつかれたように描きだしたのだと思う。
単に描きたかっただけです。
描くことで生きる意味を見出した瞬間だったわけです。
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日本で2万年前というと旧石器時代で、仙台では富沢にある旧石器時代の遺跡があります。
(富沢遺跡=2万年前の化石の根が保存されている)
日本や他の各地で、洞窟壁画は発見されていません。
なので、クロマニヨン人が特別、何かの才能をもたらしたことは言えますが、
詳細な洞窟の起源やその意味までは、わかっていません。


※富沢遺跡より(仙台市)
※旧石器時代の角のある動物は巨大でした。(今より2倍くらいの大きさ)

当時、日本にいた旧石器時代の人類は、港川人で沖縄にいました。
スンダランドのラピタ人に近い沖縄?
ラピタ人が、天空の城ラピュタに似てますね。

壁画をみていて思うのは、私の想像ですけど、大体の動物が入口から奥に向かって
描かれているのですね。
もちろん、反対向きに書かれた動物もありますが、200あまり(500だったかな?)
たくさん描かれているそうで、まるで地上の動物を洞窟に招き入れているような動きのある絵なんです。
泳いでいるシカや、ひっくり返って落ちている馬の絵とか。
その馬も、ちょうど洞窟の穴の上に描かれていたりすると、地形にあわせて描かれている?
ストーリー性のある壁画に感じます。

絵のセンスも抜群で、遠近法で描かれているので、色の使い方も遠くは薄く、
近くは濃く塗られているそうです。
特に気に入ったのは、雌牛です。
黒くて大きく描かれていますが、とても迫力あります。


(post card)

はしごを使って天井に描き、ろうそくを灯して描いていたこともわかっています。

川の近くに洞窟があったようなので、例えば、単に描きたかったこともあるでしょうが、
ノアの方舟のように、大洪水や浸水から動物を助けるために洞窟に絵を描いたような。
その記録だったら面白い。
地底国があったか知りませんけど。そんな妄想をしてしまいました。

だって、面白い絵があるんだもん。
「トリ人間」の絵です。
わ~、ほんとかね~。
これだけ、何で下手なん?(私が言うのもなんだけど)
すごく上手に描かれているのと、こんな感じでちょっと雑に描かれているものもある。
申し訳ないが、トリ人間?だったら、もっと繊細に雌牛のように描いてほしかったな~。笑・


(post card)

トリ人間の絵は、一番深い「井戸の場面」という部分で描かれてました。
かわいそうなことに、トリ人間は、バッファローの角に突き倒されたようです。。。
そんな絵らしい。
しかも、雄だ。
下の鳥の絵は、取手が鳥にデザインされた杖です。
クロマニヨン人も鳥は神としてみられていた感じです。
鳥もいたなら鳥も描いてもよいと思うのだが、地上にいる動物しか描いてません。
もちろん、人間は描かれてません。
たぶん、自分を人だと思っていないから、描く必要はないといった感じか?
自我という芽生えなんてない人類ということですから、それはそうなんでしょうけど。
それにしても面白い絵ですね。

鳥人間は、各地にあります。
特に太平洋の島々には壁画に鳥人間を画いてます。
でも、この絵を想像するならば、たまたま動物と鉢合せしてしまったトリ人間は、
バッファローに倒されてしまった。。。そんな最期の瞬間を描いたのでしょうか?
誰かが、トリ人間だけは描きたい!と思ったけど、一番気づかれない深いところに秘密で
描いたんでしょうね。その瞬間をみてしまったからなんでしょうね。
だから、雌牛など他の動物壁画を描いた人とは違う人なんですよ。。。という妄想。

そんなクロマニヨン人の洞窟壁画ですが、地底国って本当にあったのかな?
たまたま地底から出てきたトリ人間の最後が、角の動物にやられてしまったという話。
そんな妄想をしながら、洞窟探訪もよろしいようで~。

5月28日までやってます。
東北歴史博物館サイト
http://www.thm.pref.miyagi.jp/index.php?from=enter
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