ペルセウス座流星群

今日はペルセウス座流星群の極大日。
当然、友人と写真を撮りにいきました。流星は宇宙の小さな塵が地球に落下する際に大気圏で燃えることで発生します。で、塵が多いところを地球が通るときに流星群となるのです。
星空の写真を撮るにはどうしても高感度のフィルムが必要となるので
夕方に買いに行きました。
お目当てはKodak Ektachrome E200 だったのですが、売っていませんでした。このフィルムは天文雑誌の写真コーナーをみると必ず使われているくらいの天体写真のスタンダードフィルムです。ISO=200 では暗いので、通常は１－３段、増感で現像してもらうのです。
モノクロで天体写真でよく使われるのがKodak technicalpan で、撮影前に水素ガスで処理しておく水素増感がよく行われます。水素増感すると感光しにくい赤い光も効率よくとらえられるのです。水素増感には特別な装置が必要ですし、technicalpan も売っていないので断念です。
結局買ったのは、Kodak Ektachrome P1600 です。このフィルムは現像を頼むとき２段増感してもらうとISO=1600 になるのです。
それとたまにはカラーのネガフィルムも使ってみたくなったので、Konica のCenturia super1600 も買ってみました。
どちらのフィルムも赤い星をちゃんと写せるかわかりませんが、目的が流星を写すことなので今日はよしとします。高感度だと絞りで明るさを調節できるので使いやすいです。しかし、画質が荒れるのが難です。

22時にまずは八重山高原へ行ったのですが、霧がかかっていて断念。しかも野生のシカが出現。それで、山を下って蒲生町の松生へ。ここは山に囲まれ人家も少なく車の通りもないので、光害を心配する必要がありません。夕方から曇りがちでしたが、運良く雲が切れてくれました。今日はピークとだけあって流星の数も多いし、大きなものもありました。結露対策としてレンズのまわりにカイロを巻いておいたのですが効果てきめんです。まったくレンズが曇りません。しかし、問題が１つありました。田園地帯で蚊が多く、撮影中に刺されまくりです。しかも、山の蚊らしく刺されるとすごく痛いのです。よって、フィルム１本分撮り終わると場所移動です。
　また八重山高原にもどりましたが、まだ多少霧が残っていたし、花火をやっている連中がいたのでまた断念。最終的に、鹿児島市側の八重山公園の駐車場で撮影です。ここも光害はまったく問題なくきれいな星空です。ここにはキャンプ場がありキャンプ客も流星群を見ているらしく大きな流星が出現するたびに歓声がおこります。ここは蚊もいなく快適に撮影ができました。しかし、またもやトラブル発生。シャッターが切れなくなったのです。原因はカメラの電池切れ。電子シャッターのためシャッター開放中も電気を消費しているようです。シャッターの開けっ放しが何度も続いたので大量に消費したのでしょう。これだから電子機器は困ります。カメラバックに予備の電池を入れておいたので、電池交換で解決しました。長時間露光中に何度か流星が写り込みました。現像が楽しみです。あとは人工衛星や火星、プレヤデス星団等を撮影。写真はまた載せますね。
結局は夜が明けて明るくなりはじめる朝の５時まで撮影してました。