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井波律子『故事成句でたどる楽しい中国史』(岩波ジュニア新書、2004年)故事成句一覧 目次・小見出し順

2015-10-29 17:33:06 | 小見出し新書

井波律子『故事成句でたどる楽しい中国史』(岩波ジュニア新書、2004年)

略目次

第一章 「覆水盆に帰らず」――名君と暴君の時代

1 五帝時代

2 亡国の君主たち

 

第二章 「呉越同舟」――乱世の生きざま

1 春秋五覇

2 孔子の登場

3 戦国の群像

4 西方の大国・秦


第三章 「水清ければ魚棲まず」――統一王朝の出現

1 秦の始皇帝

2 漢楚の戦い

3 前漢・後漢王朝

 

第四章 「破竹の勢い」――英雄・豪傑の時代

1 三国分立

2 諸王朝の興亡

 

第五章 「春眠暁を覚えず」――大詩人のえがく世

1 唐・三百年の王朝

2 士大夫文化の台頭

 

第六章 「山中の賊を破るは易く,心中の賊を破るは難し」――故事成句をあやつる人びと

1 耶律楚材と王陽明

2 最後の王朝


おわりに
年表
参考文献(日本語で読める本)
故事成句索引

 

詳細目次・小見出し順故事成句一覧

 

第一章 「覆水盆に帰らず」――名君と暴君の時代

 

1 五帝時代

・黄帝、獰猛な反逆者を討つ

「指南車」

・理想の君主、堯舜

「堯舜」

「鼓腹撃壌」

・禹、治水の功績により天子に

「禹微かりせば、吾れ其れ魚ならんや」

「禹は寸陰を惜しむ(大禹は聖者にして乃ち寸陰を惜しむ)」

 

2 亡国の君主たち

・慈愛深き湯王

「桀紂」

「禅譲」

「放伐」

・紂と美女妲己

「酒池肉林」

「炮烙の刑」

「麦秋の嘆」

殷鑑遠からず(、夏后の世に在り)」

古公亶父の三人の息子

「文身断髪」

・文王、太公望を見いだす

「太公望」

「覆水盆に返らず」

・権力に迎合しない生き方

「周の粟を食まず」

采薇の歌」

・儒教の理想、周公旦

「郁郁乎として文なる哉(。吾は周に従わん)」

「(甚だしいかな、吾が衰えたるや。)久しいかな、吾れ復た夢に周公を見ず」

・くりかえされる美女亡国

「道路、目を以てす」

「民の口を防ぐは水を防ぐより甚だし」

「黍離」


第二章 「呉越同舟」――乱世の生きざま

1 春秋五覇

・斉の桓公

「管鮑の交わり」

管仲微かりせば、吾れ其れ髪を被り衽を左にせん」

・奇跡の覇者、晋の文公

「斉桓・晋文」

・「鳴かず飛ばず」の楚の荘王

「三年、鳴かず飛ばず」

「鼎の軽重を問う」

・中継ぎの小覇者、宋の襄公

「宋襄の仁」

・秦躍進の基礎固め

「怨み骨髄に入る」

「怨み骨髄に徹す」

・呉・越の戦い

「屍に鞭うつ」

「臥薪嘗胆」

「顰みに倣う」

「呉越同舟」

「狡兎死して走狗烹らる」

 

2 孔子の登場

・大思想家の生涯

「志学」、「而立」、「不惑」、「知命」、「耳順」

・同行の弟子たち

累々として喪家の狗の如し」

一簞の食、一瓢の飲」

天、予を喪せり」

「暴虎馮河」

「巧言令色、鮮し仁」

「剛毅木訥、仁に近し」

・非戦の思想家、墨子

「墨守」


3 戦国の群像

・疾風怒濤の時代はじまる

唇亡べば則ち歯寒し」

「士は己れを知る者の為に死す」

・中原の名君、魏の文侯

「戦国七雄」

家貧しければ則ち良妻を思い、国乱れれば則ち良相を思う」

・戦国の世を渡り歩く遊説家

孫臏の復讐劇

「彼を知り己れを知れば百戦して殆うからず」

「減竈の計」

「(遂に)豎子の名を成さしむ」

・諸子百家の拠点

「稷下の学士」

「諸子百家」

・孟子の生き方

「孟母三遷」

「五十歩、百歩」

窮すれば則ち独り其の身を善くし、達すれば則ち兼ねて天下を善くす」

・荀子と韓非子

「人の性は悪なり。其の善なる者は偽なり」

「逆鱗にふれる」

・燕の名将、楽毅

「先ず隗より始めよ」

「胡服騎射」

「(古の)君子は交わり絶つも悪声を出さず、忠臣は国を去るもその名をくせず」


4 西方の大国・秦

・孝公と商鞅の国家改造計画

「道に拾遺せず」

「塗に拾遺せず」

「車裂き」

・蘇秦・張儀――舌先三寸の才

「合従」・「連衡」

「寧ろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ」

「吾が舌を視よ、尚お在りやいなや」

・中国思想の黄金時代

「美人香草」

「無為自然」

「胡蝶の夢」

「百家争鳴」

・戦国四君の活躍

「鶏鳴狗盗」

長鋏よ、帰来らんか、食らうに魚なし」、「長鋏よ、帰来らんか、出づるに輿なし」、「長鋏よ帰来らんか、以て家を為すなし」

・天下統一へのうねり

「怒髪上がりて冠を衝く」

「完璧」

「刎頸の交わり」

・「奇貨、居くべし」

「奇貨、居くべし」

 

第三章 「水清ければ魚棲まず」――統一王朝の出現

 

1 秦の始皇帝

・冷酷なる秦王政

「一字千金」

・不発に終わった暗殺劇

風蕭蕭として易水寒く壮士 一たび去って復た還らず」

・始皇帝の天下統一

「泰山は土壌を譲らず(、故に能く其の大を成す。河海は細流を択ばず、故に能く其の深を就す)」

「焚書」

「坑儒」

・趙高の恐怖政治

「鹿を指して馬と為す」、「馬鹿」

 

2 漢楚の戦い

・群雄割拠の乱世

「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」

「王侯将相、寧んぞ種有らんや」

・項羽と劉邦

「法三章」

「ああ、豎子ともに謀るに足らず。項王の天下を奪う者は必ず沛公ならん」、「鴻門の会」

「韓信の股くぐり」

「国士無双」

「背水の陣」

敗軍の将は以て勇を言うべからず。亡国の大夫は以て存を図るべからず」、「敗軍の将は兵を語らず」

「四面楚歌」

「虞や、虞や、若を奈何せん」


3 前漢・後漢王朝

・呂后の専横

「狡兎死して良狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵われ、敵国敗れて謀臣亡ぶ」

「呂氏の為にするものは右袒せよ。劉氏の為にするものは左袒せよ」、「左袒」

「前者の覆轍は後車の戒め」

・政治に倦んだ晩年の武帝

「曲学阿世」

「傾城・傾国」

「雁書」

「九牛の一毛」

・前漢王朝の滅亡

「酒は百薬の長」

・光武帝、後漢王朝を立てる

「井の底の蛙」、「井の中の蛙、大海を知らず」

「人は足るを知らざることに苦しむ。既に隴を平らげ復た蜀を望む」、「望蜀」

「大器晩成」

「矍鑠たるかな、是の翁は」

・西域に生涯をかけた班超

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」

「水清ければ魚棲まず」

・清廉潔白の人、楊震

「蔡侯紙」

「天知る、地知る、我知る、子知る」

・宦官派と清流派

「梁上の君子」

「登竜門」

 

第四章 「破竹の勢い」――英雄・豪傑の時代

 

1 三国分立

・華北の覇者、曹操

「治世の能臣、乱世の姦雄」

・劉備の転変

桃園結義

「髀肉の嘆」

「三顧の礼」

「水魚の交わり」

「曲に誤り有り、周郎顧みる」

・赤壁の戦い

「槊を横たえて詩を賦す(。固に一世の雄なり)」

・三国分立態勢かたまる

「天下三分の計」

「鶏肋」

「既に隴を得て、復た蜀を望まんや」

・第一世代の退場

「呉下の阿蒙」

・諸葛亮の北伐

「信賞必罰」

「泣いて馬謖を斬る」

「死せる孔明、生ける仲達を走らす」

・司馬氏と竹林の七賢

「司馬昭の心は路ゆく人も知る」

「竹林の七賢」

「清談」

「白眼」、「白眼視」

「阮籍は胸中に塁塊あり、故に酒を須って之を澆ぐ」

「形骸を土木にす」

 

2 諸王朝の興亡

・西晋の全土統一

「破竹の勢い」

・贅沢三羽烏と王朝の衰亡

「枕石漱流」、「漱石枕流」

「鶏群の一鶴」

・西晋の文学

「洛陽の紙価を高める」

「屋下に屋を架す」、「屋上に屋を架す」

・東晋と琅邪の王氏

・大芸術家たちの時代

「東床」

「曲水流觴」

「南風競わず」

「一斑を見て全豹を知る」

「応接に暇あらず」

「画龍点睛」

・桓温と謝安

「竹馬の好」

「咄咄怪事」

「風声鶴唳」

・東晋の滅亡

「蛍の光窓の雪」、「蛍雪の功」

・隠遁の詩人、陶淵明

「五斗米の為に腰を折り郷里の小人に向かう能わず」

「菊を采る 東籬の下 悠然と南山を見る」

「桃源郷」

・南北朝の興亡

「騎虎の勢い」

 

第五章 「春眠暁を覚えず」――大詩人のえがく世

 

1 唐・三百年の王朝

・初唐――貞観の治

「創業は易く守成は難し」

「人生 意気に感ず 功名 誰か復た論ぜん」

「能書は筆を選ばず」

・則天武后の時代

「自家薬籠中の物」

・盛唐――玄宗と楊貴妃

「解語の花」

「口に蜜有り腹に剣有り」

・盛唐詩人

「国破れて山河在り 城春にして草木深し」

「人生 七十 古来稀なり」

「白髪三千丈」

「春眠暁を覚えず 処処 啼鳥を聞く」

「君に勧む 更に尽くせ一杯の酒 西のかた陽関を出づれば故人無からん」

・中唐の時代状況と伝奇小説

「邯鄲の夢」

「南柯の夢」

「僧は敲く 月下の門」、「推敲」

「長安に男児有り 二十にして 心 已に朽ちたり」

・黄巣の乱にいたる大混乱

「一将 功成りて 万骨枯る」

・滅亡への予感

「夕陽 無限に好し 只だ是れ黄昏に近し」

「巻土重来 未だ知る可からず」

 

2 士大夫文化の台頭

・北宋王朝の成立

「(豹は)死して皮を留め、人は死して名を留む」

・北宋の文治主義

「(吾れ)一網打尽(せり)」

・政治の混乱、文芸の成熟

「万緑叢中 紅一点」

「春宵一刻 値い千金」

「梁山泊」

・南宋王朝の成立

「(陣して後に戦うは兵法の常なり。)運用の妙は一心に存す」

・朱子学と南宋の文化

「格物致知」

・金と南宋の滅亡

「国家の不幸は詩家の幸い」

 

第六章 「山中の賊を破るは易く,心中の賊を破るは難し」――故事成句をあやつる人びと

 

1 耶律楚材と王陽明

・元王朝の立役者

「器を制する者は必ず良工を用い、守成する者は必ず儒臣を用う」

「一利を興すは一害を除くに若かず(、一事を生ずるは一事を減ずるに若かず。人は必ず以らく班超の言は蓋し平平たるのみ、と。千古の下自ずから定論有り)」

「此の鉄は酒の蝕む所と為りて、尚お此くの如きを致す。況んや人の五臓の損せざること有らんや」

・俗文学の成熟

・元王朝の滅亡

・明王朝の成立と退廃

・呉中の四才と王陽明

「江南第一風流才子」

「知行合一」

「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」

・明の滅亡

 

2 最後の王朝

・清王朝と江南知識人

「天下を保つ者は匹夫の賤も与って責め有るのみ」

・清の最盛期に生まれた『紅楼夢』

「満紙 荒唐の言 一把 辛酸の涙」

・内憂外患のなかで

「春蚓 秋蛇 紛として紙に満つ」

 

おわりに

「彼を知り己れを知らば百戦して殆うからず」

「愚公、山を移す」


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