今春、人工知能(AI)搭載囲碁ソフトとプロ棋士の対局が相次いでいる。ここまでの結果は棋士の劣勢が明らかだが、今月29日には、藤沢里菜女流名人(18)がAIと対戦する。女流棋士がハンデなしで囲碁ソフトと対局するのは初めて。海外では、昨年3月に韓国のトップ棋士に圧勝し大きな話題を呼んだAI「アルファ碁」と、世界最強とされる中国の柯潔九段(19)との対局が5月に予定され、再び世界の注目を集めそうだ。

 日中韓のトップ棋士とAIの4者が総当たりで戦った「ワールド碁チャンピオンシップ」(3月21〜23日開催)では、井山裕太六冠(27)が日本製AI「Deep Zen Go」に敗退。韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(24)と中国の●★廷(み・いくてい)九段(21)はともに、井山とZenに勝利し、井山は全敗に甘んじた。「ふがいない結果だが今の実力。Zenに勝つのは容易ではない」と肩を落とした井山だが、その後の公式戦でAIの着手を試すなど収穫もあった。

 3月26日の第5回電聖戦でも、若手実力者の一力遼七段(19)が中国製AI「絶芸」とZenに2局連続で敗れた。絶芸は、中国でスマホ向け無料対話アプリを運営する企業の、囲碁のルールを知らない技術者がわずか1年で開発したという。

 日本人棋士にとって厳しい結果が続いたが、一力は「棋士もAIが考えた手に影響を受けており、今後は自分たちが強くなるために積極的に取り入れていくのでは」と、前を向いている。(伊藤洋一)

●=くさかんむりの縦棒に挟まれた一を縦棒にし下に牛のノを取る

★=日の下に立

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弱いものは、強いものから学べるだけ学んで強くなればよいのです。いまは、AIが強いのですから、中国や韓国の棋士から学ぶように、AIから学ぶべきです。

勉強の結果、人間がAIに勝てるようになったら、それこそ愉快です。日本の人間棋士には、もっともっと勉強してもらいましょう。