小池百合子・東京都知事が率いる地域政党「都民ファーストの会」は3日、子どもの受動喫煙を防ぐための条例案を9月開会の都議会に提出する方針を明らかにした。子どもがいる自宅や自家用車の中、通学路などでの禁煙について、罰則規定を設けず、努力義務を課す案を検討中だという。

 同会は7月の都議選の公約で受動喫煙対策を掲げ、飲食店などの屋内を原則禁煙とすることや、子どもがいる自宅や自家用車内での喫煙制限を条例で定めるとした。このうち、まず子どもに関する部分を条例案として出す方向で、内容を詰めているという。

 一方、屋内禁煙は条例で罰則を定めて規制したい考えだが、同会の増子博樹幹事長は3日、報道陣に「関係当局との協議が必要で時間がかかる」とし、条例案の準備が9月開会の都議会には間に合わないとの見通しを示した。

 都議会では、同会や公明党など小池氏の支持勢力が過半数を占めており、条例案が提出されれば、可決される可能性が高い。

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子供のいる家庭での禁煙条例は、たとえ成立したとしても、罰則がないのですから、はっきりいって、何の意味もありません。タバコを吸いたい親は、無視して吸い続けることでしょう。

それよりも、東京五輪を控えて、東京都が飲食店を含めた公共屋内の全面禁煙化を厳しい罰則付きで打ち出すことこそが、都民ファーストの会の目玉公約だったはず。それをやらずに、何の都民ファーストでありましょうか。

東京都の非喫煙者は8割以上。子供を入れれば、9割がタバコを吸いません。にもかかわらず、受動喫煙被害は続いています。これを是正してこそ、都民のための政治です。小池都知事を含め、真剣に対応を協議してもらわなければ。