インバナリのブログⅡ

蝶の夢を見る

ケンムンとの相撲

2017-01-30 12:19:30 | 日記
奄美の妖怪ケンムンを語る時によく相撲を取った話が出て来る。ケンムンに相撲を挑まれ、ヘトヘトになるまで相撲を取った等だが、その状況をどの様にイメージしていますか?多分イメージとしては特に何も無い筈だと思う。相撲を取る?へぇーそうなんだ!?とロクに想像もしないで早合点している?
 相撲そのものも最近の人はテレビで見る大相撲しか知らないと思うが地面に投げ付けられる(叩きつけられる)という様なイメージは多分していない?だからなのか?何だか楽しそうな紹介がされたりしている記事も見かける事が・・・。

 時と場面は人それぞれだと思うけど、私達がケンムンと相撲を取った時は大変な目にあった。最初はぬいぐるみと相撲を取っている感じ?で簡単に投げ飛ばす事が出来たし逆に「大丈夫か?」と相手に気を使ったりしていたが、「もう、負けないぞ!」と言うのを笑いながら聞き流していたが・・・相手の体に触れると毛皮の下は木のコブの様な筋肉だらけだし、体も軽くは無く押しても引いてもビクともしない。まるで立木に対して組み付いている様な感じに驚いていると、思い切り地面に叩きつけられる!それは高い木の枝から地面に突き落とされた様な感じと衝撃だった。相手の体の大きさと自分が受けた衝撃(叩きつけられた衝撃)に戸惑うが、そんな事を考えている間も与えられず、ただ何度も投げ付けられるだけだ。油断をしていると相手が代わって同じ様に投げ付けられる。
 とても勝てない、しかし無理やり組まれて地面に叩きつけられるの繰り返しが続く。
私はしゃがんで腰を落として、相手が組むと直ぐに尻もち付いたり膝や手を地面に付けて「負けたから終わり!」と申告する様にした。相手は相撲を取る癖に相撲のルールに詳しくなくて足の裏以外に土をつけたら負け!と言う事を知らないので、その説明までしていた。
 周りで相撲を取っていた先輩達は殆ど泣いていたが、それでも無理やり相撲を取らされていた。その中で一番良く知っている2つ上の先輩は「もう、相撲なんか嫌だーっ家に帰りたい」と泣き叫んでいた。私は「立つと叩きつけられるだけだから、自分から負けなくちゃダメだ」等と、その先輩に叫んだ。
 砂浜を走って疲労困憊して、次は相撲で砂浜に何度も叩き付けられて大丈夫な訳などない、私はずっと負ける事を続けていたので、しまいに相手から嫌がられて解放されたので急いで家に帰った。家が遠いので疲れた体で無事に家までたどり着けるかが一番の心配だったが何とか家に着いて、そのまま直ぐに寝た。私以外の者(先輩達)がその後、どれだけ相撲を取ったかは知らないが大声で泣き叫んでいた先輩はその後は暫く寝込んだという。それに海の近くの実家を一人離れて祖父の家で暮らした・・・それは高校受験の為に勉強をする?と言う名目だったが海に近づくのが怖かったからだと廻りから言われていた。

 奄美の妖怪ケンムンは相撲を取るのが好きみたいだから、そんな機会に恵まれたらアナタも是非!一度トライしてみれば!?・・・等とか私は絶対に言わないけどね。
 それと私が子供の頃にケンムン話を聞かせてくれた人がケンムンと相撲を取る時には場所を選べ!なるべく柔らかい地面とか砂浜を探してそこでしかやるな!と言っていた意味が分かった。何しろ何度も地面に叩きつけられるんだから柔らかな地面じゃないと大変だ。


 



 
 


 

 
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