受験された皆さん,お疲れさまでした.
しばらくは試験のことを忘れてのんびりしてください.
★では早速,私の総監受験を振り返っておきたい.
ただし,その結果は非常に厳しいと感じています.
なぜなら,択一式・記述式共にそのレベルが……に終わってしまったからです.
こうしてブログに公表すること自体,どうかと思いましたが,一つの区切りとしたい.
■7月31日 午前8時
予定どおり自宅を出発した.
天候は晴れ,気持ちがいい.
JRローカル線,1両編成の汽車に乗り,高速バスのターミナルへ向かった.
そして,高速バスに乗り,早速,青本と論文を取り出し眺めた.
もちろん,ICレコーダーを聴きながらである.
途中,おにぎりを食べたり,お茶を飲んだり,外の景色を見るような余裕はない.
ひたすら受験生として過ごした.
択一式の復習もやってみたが,もう頭には入らない.
解ったつもりになっている.
■午後3時過ぎ
ようやくホテルへ到着
ホテルでも,もちろん復習に専念した.
自分を落ち着かせるためだ.
ここまで来て,ジタバタしたって始まらないのだが….
でも,「試験前日に何気なく見たところが,そのまま試験問題として出された.」
なんていう話もあるので,取りあえず,青本やノートなどを目に焼き付けるようにした.
そうこうしているうちに,腹も減ってきた.
ホテルから約3分ほどのコンビニに出向き,ちょっとした「つまみ」と缶ビールを購入した.
すこしだけ喉を潤した.ホントに少しでしたよ(^^ゞ.
■午後7時過ぎ
マッサージを1時間お願いした.
ホテルに泊まる場合は,いつもそうしている.
疲れを取るためと,明日の試験に備えてリラックスするためだ.
マッサージが終わると,どういうわけか睡魔が襲った.
決してアルコールのせいではない.
旅の疲れとここ最近の睡眠不足の所為だろう.
ここ1週間の睡眠時間は,4~5時間ぐらいだったろうか.
■午後8時30分
というわけで,そういう状況下で勉強しても意味がないので,ベッドに入り,そのまま就寝した.
それで,よく寝たなぁ~と思い起きて時計を見てみると,何とまだ11時30分.
えっ,まだ11時30分!
睡眠時間3時間,これじゃぁ~さすがに明日の試験に響くだろう.
ということで,またベッドへもぐった….
また目が覚めた.
今度は午前0時30分.
まだ早いだろう…….
午前1時30分,2時30分,なぜか1時間おきに目が覚めた.
■8月1日 午前2時30分
「もうダメだ.睡眠はもういい,ここで眠って遅刻したらヤバイ.」そう判断し,ついに起床を決意した.
今更どうしようもないが,やるべきことはやっておかないと….
そういう思いから,青本と完成論文を眺める.
そう,もはや眺めるしかできないのだ.
文字を目で追う.
■午前5時
そうこうしているうちに,すこし腹が減ってきた.
また先ほどのコンビニに出かけ,サンドイッチ1個と暖かい缶コーヒー,そして豆乳を購入した.
いつもと同じような朝食を摂った.
■午前7時
このままホテルに居ても落ち着かないので,試験会場へ向かうことにした.
早すぎることはない.
何事も余裕を持った行動が大事だと思います.
■午前7時50分
試験会場に到着
ここで問題発生!
なんと,受験する教室が解らないのだ.
その理由は,「早く着きすぎて技術士会の担当者がいない.」からではない.
明らかに案内看板が少ないのだ.
つまり,看板がすべての交差点(分岐点)に配置されていないのだ.
30分ぐらい,あっち行ったり,こっち行ったり…,上ったり下ったり….
勘弁してくれ,ここまで来てウォーキングするつもりはない!
もう汗ダクダク状態 OTL.
これは,明らかに案内看板の不足だ!
あとで,このことを総括試験監督員に申し出たところ,
「やはり解りにくかったですか,私も迷ったんです.では今から看板を増やします.」との回答であった.
これには,さすがにビックリした.
■午前9時過ぎ
試験監督員3名が入場
総監の受験生がどれくらいいるのか,そんなことを見る余裕はなかった.
なぜなら,私の席は一番前の列の真ん中だったのだ.
イヤーこれには参った.
今までの受験の中で初めてのことだった.
ただ,机は少し広くて,これなら論文が書きやすいと感じた.
ちょっぴり得した気分になった
■午前9時45分
さぁー,いよいよだ.
いつものように注意書きの説明,じっくり聴いた.
総監だからといって,特段,変わったことは何もなかった.
10時が5分前
受験番号と氏名の記入
確認には確認を重ねた.
■午前10時
さぁ,いよいよ「祭り」のはじまりだ!!
私の勉強の成果を試す時が遂にやってきた.
まずは,難関の択一式だ!
問題用紙を,恐る恐る開ける.
1問目,ヤバイ!
ISOだ.
苦手としていた分野だ.
畜生ぉ~.
いきなり解答を始めるのも嫌だったので,全体の問題を見てみることにした.
全体の概要を知るためだ.
やっぱり,今年も「不適切な数」を答えさせる問題が多い.
12問ぐらいあった…OTL.
今思えば,このときすでにプチパニック状態に陥っていたかもしれない.
電卓を使用するような計算問題はないようだ.
しかし,悩みそうな問題が多いようだ.
そんな感想を率直に抱いた.
まったく解らない問題は6~7問ぐらいかなぁ~.
でも,もう悩んでいる暇はない.
先を急がねば…….
解らない問題は飛ばして,取りあえず何とか解った問題の解答を終えた.
ここで問題番号の横に,私が正解と考えた番号を大きく書いておいた.
正解かどうかは別にして….
迷った問題は,選択肢に○とか,×とか,△を書いておき,あとで解るようにしておいた.
一度答えた問題は修正しない予定だったんだけど,1問だけ修正してしまった.
結果はどうだか….
最後の最後まで迷った問題は,4~5問ぐらいあった.
最後は,エイヤッ!で決めるしかない.
そして,最後にまとめてマークシートに記入した.
記入ミスだけは,絶対避けなければならない.
そこで,問題用紙に書いた解答番号とマークシートの欄に定規を当てながら,一つずつ確認作業をした.
記入ミスはなかった.
ただ,コンピューターが誤作動しないよう,マークが枠からはみ出さないよう念入りに何度も塗りつぶした.
■午後0時
午前の部,ついに終了
時間が早かった.
でも見直す時間はあったなぁ~.
果たして何問正解しているのだろうか?
ここで考えても仕方ない.
択一式はもう忘れよう,終わったことだ!
頭を切り替える.ここが大事!
★さぁー飯だ.
別に食べなくてもいいけど,取りあえず,おにぎりを2個食べた.
味なんてどうでもいい状態.
■午後0時15分
教室へ戻った.
さぁー,いよいよ記述式だ.
ICレコーダーを聴こうとしたが,今さらなぁ~という感じで,鞄に入れた.
完成論文のキーワードを目で追うことにした.
もう,頭に入るはずもない…,単なる気休めでしかない.
■午後1時が10分前
記述式に関する注意書きの説明があった.
5分前,受験番号やら選択科目などを記入.
そうこうしているうちに,問題用紙が配布された.
うっすらと図面らしきものが透けて見える.
曲線やら直線やら….
何の絵だろう?
えっーと,総監に絵が必要か!
一体何なんだろう?
■午後1時
試験開始!
そんな疑問は,問題用紙を開けてハッキリした.
何だ!これは!!
今まで見たこともないような問題,その設問の言い回しも?微妙な言い回しだった.
「不測事態云々…….」
この問題自体が不測事態だ!
問題を理解するのに15分程度は要したと思う.
しかし,とにかく書かなければならないのだ.
ところが,1枚目で躓いた.
プロジェクトの概要説明などを,1枚目に書くように指示されていた.
しかし,書いてみたら,なんと1ページの半分しか埋まらなかった.
こりゃだめだ.
再度,構成を練り直し,一度書いた文章を全部消して,ひたすら書き直した.
今度は,何とか3行余りとなった.
まぁ,これで良しとするか.
早速,2枚目へ移動.
もうここで2時.はやっ!
ヤバイ!
予定していた時間を完全に超過している.
とにかく焦った.
この段階においても,設問の意味が今一理解できていなかった.
でも,エイヤッ!で書くしかないのだ.
気持ちは焦る一方だった.
悪戦苦闘している間にも,時間は無情に過ぎていく.
■午後3時を回った.
まだ,2枚目が終わっていない.
問題用紙の余白に下書きしている時間もない.
そんなことしている場合ではなかったのだ.
今年は,余白がたくさん確保されているなぁ~などと感心していた.
しかし,書く時間がなかった.
即本番!だった.
つぎつぎに解答用紙を埋めていくしかない.
「読める文字」を心掛けていたのだが,もう勝手に踊っていた.
みんな楽しそうにダンスしていた.
こりゃダメだ.
修正する文字が多すぎる.どれを優先するか?全く読めない文字のみ修正することとした.
気分転換にと,4本も持参したシャープペンを取り換えるのも,すっかり忘れるぐらいパニクっていた.
ここで諦めたらダメだ!
ふんどしを締め直し,気合いを入れ直した.
恥ずかしい結果だけは報告したくない.
その想いだけだった.
とにかく頑張るしかないのだ.
1年間,この日のために頑張ってきたのだから….
■午後3時40分過ぎ
3枚目がやっと終わった時間だ.予定を大幅に超えている.
もはや見直す時間さえなかった.
解答用紙は,まだあと2枚もあるのだ….
残り50分で構成を組み立て,しかも,技術士らしい論文を理路整然と書かなければならない.
字はまだ踊り続けている.
修正する気力も失せていた.
採点委員さん,なんとか読んでください!
ここは神頼み,お願いするしかない.
しかし,やっぱり心配になって,1~3枚目までを見直してみた.
すると,やっぱりあった! 誤字脱字
字消し版を持つ左手にも力が入らなかった.
もうダメかもしれない.
頭を過った.
「課題と解決策」その整合性だけに注意して,4枚目,5枚目を書き続けた.
覚えたはずのキーワードが出てこない.
あと2,3書ければちょうどいい感じにマスが埋まるのだが….
結局,気の利いたフレーズが浮かばなかった.
仕方ない.
これが実力だ.
■午後4時28分
ようやく5枚目を書き終えた.
しかし,8行も残して…….
ただ,最後に「以上」を書くことだけは忘れなかった.
もう腕はパンパンだった.
痛い.
握力は,もうない.
■午後4時30分
終了!!
祭りは終わった.
不合格を確信した瞬間だった.
なぜなら,4枚目と5枚目は見直しができなかったし,論文の内容も…….
矛盾するようなことを書いていたかもしれない.
でも,今更どうすることもできない.
総合技術監理,3つの視点も支離滅裂だったかもしれない.
そういうことを考えながら,投函箱へ提出した.
■その後,教室を退出し,試験会場の片隅で,先ほど提出したばかりの論文を復元する作業に入った.
ホテルにまっすぐ帰る必要は全くない.
今,復元しておかないと絶対忘れる.
そう思ったからだ.
ただ,復元作業は必要ないかもしれないけど,これだけはしておく必要がある.
万が一……という可能性がないわけではない.
微かな希望まで捨てたわけではない.
なぜなら,採点するのは私ではないからだ.
復元論文は,1時間ほどで書きあげた.
こうして長い闘いが終わった.
試験が終わったことを妻にメールした.
ホテルへ戻り,青本を見ながら,択一式の自己採点をやってみた.
勉強不足は否めない.
解ったつもり,覚えたつもりでは合格はできない.
こんな基本的なことを改めて実感した総監受験であった.
でも,最後まで諦めずに答案用紙と格闘した自分を褒めてやりたい.
試験結果は結果として素直に受け入れる.
■しばらくは試験から離れて,ゆっくりとした時間を過ごしたい.
■精神的,肉体的にも疲れ果てました…….
★ 最後まで読んで頂きありがとうございました.
▼ 応援ありがとうございます.
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