因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

2016年11月の観劇と句会

2016-10-29 | お知らせ

 11月は例年にも増して慌ただしくなりそうで、一つひとつ大切に見ていきたいですね。決定と悩み中のものも含め、観劇予定は以下の通りです。ご参考までに。

*劇団チョコレートケーキ第二十七回公演 『治天の君』1,2,3,4,5,6,7,8
 2013年の初演を見のがしたので今回はぜひにと。

Minami Produce verse.07 「ドラマリーディング『近・現代戯曲を読む』」
 友人から「あそこは時空が飛ぶ」と教えられた浅草橋のルーセントギャラリーにはじめて足を運ぶ(先月ビニヰルテアタア『楽屋』にはついに行けなかった・・・)。夜の部の三島由紀夫の近代能楽集より『葵上』と『班女』を聴きに。

劇団フライングステージ 第42回公演『Family,Familiar 家族、かぞく』(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15)
 昨年秋上演された『Friend,Friends 友達、友達』は、パートナーシップ制度を利用しようとするカップルと彼らをめぐる人々の物語と、彼らのその後を描いた今回の新作が交互上演される。

てがみ座 第13回公演『燦々』(1,2,3,4,5,6,7,8,9
 爽やかに誠実に、手ごたえの確かな作品を世に送り出し続ける劇作家長田育恵の最新作は、鬼才の絵師・葛飾北斎の娘お栄の青春記の物語。これまでとずいぶんイメージの変わった公演チラシに興味深々だ。

*第13回明治大学シェイクスピアプロジェクト 『Midsummer Nightmare』
 2011年の『冬物語』からしばらくご無沙汰しておりました。お稽古もいよいよ大詰め、後輩たち、がんばれ。
 自分が観劇する11月12日(土)は、終演後に中高生限定のバックステージツアーがある由。あらあ、中高年限定の〇〇とか、ないでしょうか。いや冗談です。

*朗読劇 『季節が僕たちを連れ去ったあとに』
 昨年夏の『女中たち』は、若い俳優の誠実な姿勢が強く印象に残った。今回は山田太一編『寺山修司からの手紙』を原作に、広田淳一(アマヤドリ)が構成・演出を行う。「若者たちでなければありえなかった、創造するエネルギーの入り口で出会った二人の永遠の時間」(公演チラシより)を読み、語るのは、間宮祥太朗&玉置玲央、山口翔悟&矢崎広、首藤康之&中島歩の若手俳優3組だ。

日本のラジオ 『ヒゲンジツノオウコク』(1,2,3,4,5,6,7
 こちらも変わらず静かな快進撃を続ける屋代秀樹の新作は、「小説を書くことを諦めた辺見は、恩師の伝手で、家庭教師として四姉妹のもとに訪れる。永遠の少女たちと、彼女たちの創造した一人の男の短い物語」とのこと(公演チラシより)。さらに「てえぶるのしたで/きようだいたちが/わたしのほねを/ひろつてうめる」と、旧かなづかいで書かれているではないか。出演俳優は、四姉妹なのに女優は3人、男性は宮崎雄真(アマヤドリ)の名。すでにやばそうな気配が。

*演劇集団円 『景清』
 近松門左衛門の浄瑠璃台本「出世景清」を原典に、フジノサツコが脚本を、森新太郎演出を担い、橋爪功が主演するというものすごいもの。平幹二朗の急逝が日を追うごとに心に堪える。ベテランの舞台は少々のことがあってもみておきたい。

新宿梁山泊 第58回公演 『マクベス』
 遅ればせながら、はじめて芝居砦満天星へ。不案内な場所なので、詳しい友人のお伴をする。唐組から藤井由紀が客演するのも嬉しい。

トム・プロジェクトプロデュース『挽歌』
 劇団チョコレートケーキの古川健の戯曲を日澤雄介の演出で。これも遅ればせながら鳥山昌克の舞台をはじめて見ることになる。大鶴美仁音の出演も楽しみだ。

*以下追加の1本です。
 笛井事務所第8回公演 三好十郎作 望月順吉(文学座)演出『冒した者』
 設立から4年、「戦後日本文学を通して現代社会にも通じる人間の不変の姿を見ることをテーマに、公演毎に演出家・出演者をアレンジして活動」(公式サイトより)という硬質な事務所である。
 自分自身もここ数年三好十郎作品と幸せな出会いが続いており、そのご縁に導かれたのだと思う。

 句会の予定は以下の通り。もう晩秋から冬の季語になります。
*本部句会 「凩」(こがらし)、「霜除」(しもよけ)
*かさゝぎ俳句勉強会 これまで『現代の俳句』(平井照敏編・講談社学術文庫)から毎月俳人をひとり選び、各自3句を選んで鑑賞を述べていたが、先月から新しい勉強がはじまった。山本健吉の『基本季語五〇〇選』(講談社学術文庫)をテキストに、まずは季語を3つ決める。そしてテキストに掲載のたくさんの例句から3句を選び(別の本から選んでも良し)、鑑賞を発表するというものだ。さらに「事前担当」というのがあり、その場合は、担当になった季語について200~300字でまとめておく。とうぶん順番は回ってこないと思うが、ひとつの季語でこの字数とはむずかしそう・・・。かねてより「季語の勉強が足りない」と痛感していたので、この新しい試みはほんとうにありがたい。けれど事前の勉強も、会のあとの課題提出も大変だ!
 11月は、「水鳥」、「北風」、「茶の花」。どれも使ったことがありませんわ。
*演劇人句会 「顔見世」、「小春」
 「顔見世」は以前も兼題になったことがあるが、実際の舞台の様子や贔屓の役者のことを取り入れてみたり、劇場の内外の風景を詠んだり、とても楽しい季語である。「小春」は初挑戦だ。
*金星句会 「小春」、「蜜柑」
 俳句結社・銀漢俳句会に正式に入会して、もうじき丸3年になる。伊藤伊那男主宰から、「最初の3年は雑巾がけですよ」と言われた。毎月の句会では、よい手ごたえを得られるときもあれば、スッカスカのときもあり、それがまったく予想できないのがおもしろさでもあり、つらいところでもある。相当のベテランでも予想通りの結果になることは少ないらしく、多くの人に共通する悩みであることもだんだんわかってきた。銀漢の皆さんをみていると、そういった不安や焦燥、落胆があっても表には出さず、大いに飲み、かつ楽しく語らい、次の句会に臨んでおられるようである。しっかり勉強するし、句作はもちろん必死でやる。けれどあまり自分を追い込まず、リラックスして楽しむことが長く続ける秘訣なのだろう。金星句会ではいつも叱咤激励される。凹むことも少なくない。しかし無駄なことはまったくなく、必要なこと、大事なことを学べる。別の句会では「ゆっくりやりましょう。趣味ですからね」と労わってくださる方もある。どちらもほんとうで、どちらも大切なのだな。

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