(仮)日本の医療 

医療の歴史を観る
文責 岡村常実

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がんもどきの癌化率は6%で死亡率は1.5% 子宮頸がん(2011年)

2015-12-02 23:24:59 | コラム



下グラフは、がんもどき(転移しない癌)の発生頻度と子宮頸がんの年齢階級別割合です。厚労省では国際疾病分類-腫瘍学(NCC監修)第3版(2012年改正版)ICD-O」を使用していて、ICD(International Statistical Classification of Diseases 国際疾病分類 )では転移しない癌はD0~D09に、転移するがんはC00~C97に各々分類されています。転移しない癌は、食道、大腸、肺、皮膚、乳房、子宮、膀胱とありますが、女性特有の癌には無転移癌の発生頻度が高く、妊娠や出産を控えた女性に治療の方針決定や癌保険取扱に混乱が生じている様です。


 

 



子宮で約半数、頸部で65%と半数以上です。頸部の年代別では20~24歳で91%を、15~19歳で100%をがんもどき(0期)が占めています。チョットナ~と云う感じ。組織診CIN3(上皮内がん相当)サブクラスの病変体(CIN1)では2年以内にHPV(癌因子ウイルス)と共に自然消退が半数以上あるとは云うが・・・。



 

 

 

 

 


上のフローは子宮頸がんの自然進行プロセスで、開始10000人からの展開を日本女性20歳代人口600万人で再マップし、統計の実数(Data)との整合性を検証したのが下フローだ。

 

 

検診率が100%になったなら・・・?

20歳代の場合(20代女性人口600万人)

20歳代の子宮頸がん検診率は推定10~20%位(厚労省:11% 日本医師会:20%)で、統計では3650人が上皮内がん(CIN3相当)と診断されています。もし100%検診と仮定した場合には10倍の3.6万人の患者群を創出し、浸潤がんに成長するには約10年後の30歳代で6~7%の2300人(2011年統計 30~39歳=2302人)。つまり、このがんもどきを放置して浸潤がんになる確率は6~7%程度で、この6~7%の上皮内がん患者に加療する事で当然何年後かの浸潤癌患者、更には死亡者(統計50歳未満合計626人)も≒0人と期待は出来るが、CIN2以上の約3.6万人の治療が要求される。1人の救命に58人もの治療が必須。

 

 

全年齢で検診100%の場合

全年齢モデルに従えば日本女性人口6400万人として、感染者は3800万人、前癌期潜在者CIN2/3は38万人(1%)で、浸潤癌潜在予備軍が3.8万人(感染者の0,1%)。死亡者2737人(2011年統計)を救命するには38万人、つまり患者一人を救命しようとするには138人の治療が必要とされる。

 

因みに1975年から2011年間(35年間)の上皮内がんを含む頸がん全年齢罹患者累計は547828人。浸潤癌罹患者累計は331517人、死亡者の累計は76528人。

 

HPV感染からCIN3に進展する期間は約10年と言われ、この期間に適正な治療が行われば完治すると云う。

 

厚生労働省の子宮癌検診の指針が改定され検診対象年齢は20歳以上となったのに従い上皮内癌の罹患者は増加している。が、しかし死亡者或いは浸潤癌罹患者に顕著な影響がみられない。

 

 




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