ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.4.26 レントゲン後診察、追加採血、ランマーク25回目、ジェムザール5クール2回目中止

2017-04-26 21:55:58 | 治療日記
 昨日はほぼ1週間ぶりに普段通りの食欲が戻った。仕事からいったん戻って自宅で夫と夕食を済ませた。やはり自分が食べたいと思えば食事作りもそうそう苦にならないというものだ。
 予定通り病院近くのホテルに前泊。前回はコート要らずだったが、なんだかうすら寒くて明日は雨というので、コートを羽織っていく。

 今日は5割に増やしたジェムザール5クール2回目の予定である。入浴後はぐっすり眠れ、今朝は夫にモーニングLINEをしてから、熱めの浴槽足湯でリラックス。
 先週の投与以降、とにかく気持ち悪さと食欲不振がずっと続き、月曜日までナウゼリンのお世話になった。マグラックスの飲み始めがちょっと遅れたせいで、便秘のコントロールが上手くいかなかった。とにかく、ようやく食欲が戻って空腹感を感じられるので、ビュッフェを見るとどれもこれも頂きたくなる。あれこれちょっとずつ色々しっかり頂き、チェックアウトして病院へ向かった。

 4月3回目の通院日。予報通りの曇天だ。桜が散り、街路樹の緑が濃くなってきた。早くもツツジの季節に変わろうとしている。植え込みのチューリップやパンジーも綺麗だ。

 自動再来受付機ではIDカードを通し、受付番号のスリップを取る。次にそのまま採血受付機に向かってカードを通すと、なぜか「窓口にお越しください」と出る。やり直してみても同じ。窓口に行きながら予約表をよく見ると、「診察前レントゲン」とだけあって「診察前採血」の指示が出ていない。「あ、そうなんだ、今日は採血せずに投与OKというご判断か」と気を取り直して2階のレントゲン受付に向かった。

 まだ時間が早かったので、紙のカードを取って受付の順番を待つ。待合椅子は一杯だ。10分ほど待ってレントゲンの中待合に移動。さらに10分ほど待って撮影終了。

 再びエスカレーターで1階に降りて、腫瘍内科受付へ移動。念のため「普段は採血があるのですが、今日は“なし”で間違いないですか」とクラークの方に確認すると、「先生に確認しましょう」とのこと。待合椅子はいつもの席を確保出来、読書開始。
 今日は1冊読めたが、とにかく面白くて最後まで一気に読んだ。明日以降またご紹介したい。

 読書に夢中になっていると、20分ほどして、“中待合へどうぞ”の番号が電子掲示板に出た。慌てて血圧測定に走る。呼吸を整える時間が短かったせいか112-65,脈拍は92と高め。
 中待合に入ると10分ほどで先生が名前を呼びながらお顔を出された。
 「今日は採血がなかったのですね。何も考えずに採血受付に行ってしまいました。」とご挨拶。「1週間前の様子だと大丈夫だろうと思いまして、さて、どうでしたか?」と訊かれる。「今回はとにかくずっと気持ち悪さが続き、水曜日の夜から食欲不振でようやく昨日から普通に頂けるようになりました。結局、月曜日まで6日間ナウゼリンを飲みました。体重は減っていますが、お腹の調整がうまくいかず、便秘なので相殺されている感じです。痛みはちょっと寒い時に出る程度です。」とお答えする。診察室での検温は6度8分。

 「そうですか、吐き気はどうしますかね。ノバミンはどうですか。」と問われ、「前回ノバミンも出して頂きましたので、次クール投与後はノバミンにしてみます。ただ眠気が酷く出て、仕事中ちょっと辛いです」とお答えする。
 PCには12月、先月、今月の3枚のレントゲン画像が並んでいる。総じてあまり変わりなしという読影だ。右下の一番大きなものはあまり変わらず、右上のものは心なしか薄くなっているようにも見える。ということで、いい調子であるとのこと。

 「気持ち悪さの他に味覚異常はありますか。」と訊かれ、「妊婦さんのように酸っぱいものが食べたいです。タキソテールの時のような酷い味覚異常ではありませんが、お水は美味しくありません」と答える。

 「うーん、やはり念のため、採血しておきましょうか。申し訳ないですが、終わったらまた戻ってきてください。」と仰る。「そうして頂けるならどういう結果であれ安心です」と診察室を出て受付に事情を話し、採血受付へ移動。採血の受付番号は普段の倍以上に膨れ上がっている。10人ほどの待ち人数で9分待ちとのこと。それでもほどなくして採血室内に入れ、10分ちょっとで初めての男性技師さんに当たった。「今日は1本ですからすぐですよ」と言われ、ちょっとチクリとしたが無事終了。

 再び腫瘍内科へ戻り、中待合で結果が出るまで待つ。
 30分ほどして再び先生がお顔を出される。「うーん・・・という結果でした」と仰る。悩ましいほどなのか、好中球がギリギリ1,000行っていないのかと思ってPC画面を見ると、白血球は3,200あるが、肝心の好中球は17%で540ほど。

 「これは今日は出来ないということですかね。」と言うと、「いやあ、4割で全く問題なかったので大丈夫かと思いましたが、難しいですね。(採血を、と)言って頂いて良かったです。このまま今日やってしまうと、週末発熱して大変なことになりますね。」と仰る。ここでまたほっとしている私がいる。それにしても、こんなに下がっているというほどの酷い怠さがあったわけではないのに、自覚症状はあまり当てにならないものである。

 「750mgでは大丈夫で900mgでダメか。難しいなあ。」と先生。「4割の時は楽でしたが、5割といっても6割の時とあまり変わらない感じではありました。今日は、ランマーク注射はして頂けますね。それだけでも(治療が出来て)良かったです」とお話して席を立つ。次回は再び4割に戻して、2週続けて投与が出来るように体調を整えますとご挨拶し、診察室を出、化学療法室に入らず、中廊下で夫やお友達にラインやメールで報告しながら注射に呼ばれるのを待った。

 30分ほど待って前回も注射してくださった遊軍の看護師Kさんから呼ばれ、診察室の隣の処置室に入る。「なかなか上手くQOLが保てないものですね。投与後は週のうち1日しか食欲がなくて、またすぐに次の治療だと結構辛いです。」とお話しながらゆっくり時間をかけてランマークを打って頂く。今日もお喋りで気を紛らわせることが出来、無事終了。
 
 会計へ向かい、時間を見計らって自動支払機へ移動。採血・レントゲン・ランマーク注射で15,000円ほど。
 外に出ると、相変わらずどんよりとした曇天。それほど寒くないし、日傘も要らない程度だ。先週1,400あった好中球は、予想に反して3分の1ほどに減ってしまった。せっかくのいい季節、大型連休ももうすぐだ。今日5クール2回目の投与をしないで済んで、この週末はあの気持ち悪さと怠さに苦しまないで良いのだと、間違いなくほっとしている自分がいる。無理して焦ってみても仕方ない。世の中は全て上手くいくように出来ているのだから。

 今日の病院滞在時間は3時間強。乗り換え駅のレストランでゆっくりお昼を頂き、本を読み切ってから帰宅した。
 帰宅後は洗濯機を廻し、洗濯を干す。夫が宴会で夕食不要というので、一人であれこれ好きなものばかり頂く。気持ち悪くなく食欲があって美味しく頂けることの幸せを実感する。

 明日は午前中から打ち合わせ会議だ。投与後で恐らく具合が悪いだろうな、ローテンションだろうな、憂鬱だなと思っていたが、なんとか週末まで乗り切れそうだ。それでも好中球が低いわけだから、あまり調子に乗らないで引き続きうがい手洗いをしっかりと、ようやく戻った食欲を大切に、お腹の調子も整えながら、次回投与までの2週間、体力回復とリフレッシュに努めたいと思う。

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