ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.10.22 体調も上向きに、小樽から「北の国から」の故郷、富良野へ

2017-10-22 21:08:16 | 
 昨夜は温泉で露天風呂、腰湯、寝湯、サウナなどフルコース制覇した後は、マッサージチェアでまったり。部屋に帰るや否やあっという間に眠りに落ちた。
 4時間ほど眠ったところでお手洗いに起きたが、その後、夫の鼾でまんじりとも出来ず。宿泊客専用のお風呂がオープンするまでじっと待ち、一番乗りで朝湯へGO。

 宿には韓国からのお客様が沢山。日本人客は私たちツアーと個人客だけのようで、外国語が飛び交っている。さっぱり朝湯を愉しんで部屋に戻ると、夫も起きていた。私がこっそり出かけたのは全く知らなかったとのこと。足湯を用意してくれていたようで、それならば、と自分で浸かっていた。

 荷物をあらかた片付けて朝食ビュッフェ会場へ。時間が早いのでまだ入れてくれない。朝もやの中、ホテル回りを散策。白樺の木々をバックに写真撮影。どこを見ても美しい。
 ドンペリドンを飲みはしたけれど、気持ち悪さもようやく収まってきて、ちょっとずつ色々、取ってきたものはきちんと残さず頂けた。酸化マグネシウムの効果もあり、お腹が快調になってきた。清算を済ませチェックアウト。

 今回のバスのメンバーは皆とてもパンクチュアルだ。出発時間の5分前には全員集合しており、ちゃんと定時より前に出発する。素晴らしい。
 本日の最初の目的地は毛無山峠の展望台。展望台は標高470mというが、霧が出ており、イマイチの景色だ。それでもしっかり看板をバックに記念撮影。1週間ほど前は最高気温が一けた台と冷え込んでいたようだが、昨日あたりからとても暖かいという。ラッキーである。

 続いてバスは小樽に向かう。昨年の5月に訪れて以来だが、紅葉の季節に訪れるのは初めて。気温は13度。こちらも思ったよりずっと暖かい。お約束の団体集合写真を運河前で撮影した後は自由散策の時間。運河沿いの建物に絡まる真っ赤に紅葉した蔦の葉がとても綺麗だ。まだ8時半過ぎ。お店も博物館もどこもオープン前である。

 北一硝子やオルゴールの鉄板観光スポットは既に何度も制覇しているので、今回はちょっとディープに運河沿いを歩きながら駅方面を歩くことにした。何はともあれ夫の忘れ物をフォローするためにコンビニへ。無事モノをゲットして、かつて息子が小さかった頃に2泊したホテルのロビーを見学して懐かしむ。倉庫方面まで歩いたけれど、お店が大分縮小してしまった感じ。早朝だったせいもあったのかもしれないけれど。

 小樽駅をバックに写真を撮ったり、旧手宮線の線路跡を見たり、鉄男の息子が聞いたら羨ましがること必至。蔦の絡まる古い建物群に惹かれ、硝子館を覗く。おりしもハロウィンの可愛い置物が沢山。小さなお城やカボチャとお化けを三点セットで購入。今回の小樽散策の記念である。ポツポツと雨が落ち始めたけれど、傘をさすまでには至らず。自由散策時間の100分はあっという間に過ぎ、再びバスに乗り込む。

 なんといっても4時間睡眠。バスが揺れ、ガイドさんの優しい声はあっという間に子守歌になる。途中、岩見沢SAでお手洗い休憩。最新式の綺麗なお手洗いにびっくり、である。ここも赤や黄色の紅葉がまだまだ楽しめる。
 深山峠を超え、昼食タイム。名物のスープカレーや海産鍋に舌鼓。雲で見えなかった十勝岳がようやく姿を見せ始める。雄大な自然に抱かれて前を見ても後ろを見ても、どこも絵になり写真を撮る手が止まらない。

 お腹が一杯になったところで、丘のまち・美瑛へ。四季彩の丘で再び団体写真撮影。残念ながら花の盛りは過ぎていたが、それでもサルビアやマリーゴールド、ストック等が頑張って咲き残っていてくれた。お正月用の葉ボタンやなぜか菜の花も満開。ここはカレンダー等で美しい花の帯の丘の風景が有名だ。花は殆ど終わってしまっていたけれど、それでも幾筋もの色の違った丘はとても綺麗で、満足だった。

 続いて青い池へ。台風18号の影響で濁ってしまったということで、7月に十二湖で見た青とは少し雰囲気が違ったけれど、白濁したエメラルドグリーンの池に白樺が映えて幻想的な風景だった。今にも泣きだしそうな空だったけれど、なんとかお天気が保ってくれて何より。

 次に白ひげの滝へ。白金温泉にあるこの滝は、温泉に含まれるアルミニウムで乳白色に変色した崖から、勢いよく文字通りブルーリバーの川に落ちている。橋から見下ろすと、ちょっと足がすくむほど。一昨年訪れたノルウェーの風景を思い出す。バスの時刻表を見ると、1日に5本。自力ではなかなか訪れることは難しい場所である。
 
 最後の目的地は後藤純男美術館。日本の風景美を求め、全国を巡った日本画家の大家は昨年10月18日に86歳の生涯を閉じたばかり。館長による説明を受けた後、展示室を鑑賞する。ラピスラズリの青、孔雀石の緑、珊瑚のピンクが美しく、目を見張るばかりだった。総理官邸の絵が殆どこの後藤画伯のものと伺い、びっくり。

 辺りはもう真っ暗。さすがに冷えてくる。今晩の宿に到着し、部屋に入るとぐったり。けれど、ここでしか見られない倉本聰さんのドラマ館や可愛いログハウスが連なるショッピングゾーンを見ずに帰るわけにはいかない。気を取り直して、ダウンを着こんで出かけた。再発してまもなく、かなり真剣に見たドラマ「風のガーデン」の撮影のために作られた庭園は、つい先日今シーズンを閉じたばかり。残念。

 それでも「北の国から」や「優しい時間」等のドラマに因んだグッズのお店が沢山。好きな人にはたまらないだろう。ドラマで雪子おばさんが勤めていた森のろうそく屋さんでは、落葉松の香りを練りこんだ木の形のキャンドルがとても気に入って(吸い込んだ空気を肺が喜ぶ感じ!)、お土産にした。

 今日は夕食前にリラクゼーションマッサージも予約バッチリ。ビュッフェの夕食では、お寿司もスイーツも、すっかりいつもどおりに頂けてお腹一杯。
 あとは温泉に浸かってマッサージを受けて、眠るだけである。
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