ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.5.18 昨日の通院日で読んだ2冊

2017-05-18 20:53:19 | 読書
 通院日のブログで、“明日以降ご紹介したい”と掛け声ばかりで、長いことアップ出来ずじまいになっていた読書レビュー。2か月ぶりにようやく昨日読んだ2冊のご紹介である。

 1冊目は今野敏さんの「自覚 隠蔽捜査5.5」(新潮文庫)。
 実を言うと、警察小説が滅法好きである。今野さんの作品は初めましてだったけれど、すっかりのめり込んでしまった。帯には「第2回吉川英治文庫賞受賞 信念のキャリア・竜崎伸也が7人の警察官を危機から救う。」とある。原理原則を貫く警察官僚の“上司にしたい男ナンバーワン”だそうだ。その竜崎氏の名言録がいくつか紹介されているが、実に恰好良い。一癖も二癖もある同僚、部下たちにことごとく好かれているのだからこれは本物だろうと思う。

 7編のうち唯一女性警視が主人公だったのが「訓練」。これも実に胸がすく思いだった。いいなあ、こんな上司!である。
 今回は長編ではないスピンオフでのハッピーな出会いをさせて頂いたけれど、是非ともこの隠蔽捜査シリーズを最初から読まねばなるまい、と思っている。実は職場では完璧の竜崎氏が、家庭ではからっきしダメダメだそうで、それもまた気になるではないか。

 2冊目は河野通和さんの「『考える人』は本を読む」(角川新書)。
 帯には糸井重里さんが推薦人として「河野さんは、読書の森の管理人だ。木も見て、なおかつ森を見ている人。」と記しておられる。「考える人」の編集長として本と向き合い続けて来た著者による極上の読書案内―とある。これはもう読まなければならない、と手に取った。

 本書は季刊誌「考える人」(新潮社)のメールマガジンに書かれた文章の中から選ばれた27回分の配信を加筆修正して再構成したものだそうだ。カバーの裏には「仕事も勉強も人間関係も、困ったときにはまず「検索」。便利さとひきかえに失っているのが、自ら考える時間かもしれません。読書の海を泳ぎ続けて来た著者が「考える」をテーマに25冊を厳選、きっと大切な1冊に出会えます。」とあったが、実際どれもこれもとても素晴らしかった。

 恥ずかしながら「本の世界に浸れる、考えるきっかけになるとっておきの25冊」のうち実際読んだことがあったのは僅か2冊だったけれど、ああ、読んでみたいと思わせる文章ばかりでため息連発。

 読書を考える、言葉を考える、仕事を考える、家族を考える、社会を考える、生と死を考えるの6章から成るが、冒頭の“読書を考える”にあった「〆切本」では大いにニヤリとし、“仕事を考える”の「姉・米原万里」「夜中の電話-父・井上ひさし 最後の言葉」ではそこかしこでうるっとし、最後まで読み切って心がとても温かく豊かになった気がする。
 やはり、読書はやめられない。
 
 今日は生きていれば父の89歳の誕生日。いつかも書いた記憶があるけれど、我が家の誕生日は面白い並びをしている。父の誕生日が5月18日、私が6月17日、母が7月16日。5、6、7月と続き、18日、17日、16日と続く。どちらも真ん中にあるのが私の誕生日というわけである。そんなわけで、父の誕生日が過ぎれば私の誕生日まであと1か月を切ったということだ。いよいよ56歳までカウントダウンである。
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