ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.12.24 クリスマスイブは3人で舞妓さんとはんなり

2016-12-24 22:39:28 | 
 クリスマスイブ。3連休のど真ん中。今年はカレンダーの並びがのんびりとクリスマス休暇を楽しむのに最適だ。
 お天気も良く、通常よりやや遅く起きて、ゴミ出しを済ませ、JRが遅れているという情報に慌てて予定より早く家を出た。イブとは思えないほどポカポカと暖かい朝だ。

 明日は息子が所属する合唱団の定期演奏会。ということで、昨年同様、年末の慌ただしい中、今日から2泊3日、今年2回目(夫は4回目)の京都である。
 今年も、夫と2人ではなく、懲りずに息子のコンサートを聴いてくれるという学生時代の友人と3人旅だ。

 電車は通常運行に戻っており、小一時間ほど早く新幹線乗換駅に到着。急かせた夫がお詫びかたがた、カフェでクリスマスプレゼントの形をしたクリスマスドーナツとお茶をご馳走してくれた。お手洗いは長蛇の列。早くも帰省客だろうか。

 車内で、始発駅から乗車していた友人と合流した。彼女は今月初めにお父様の入院やらお祖母様の葬儀が続き、一時は同行が危ぶまれたが、無事に来てくれることが出来た。既に車内は満席。車窓から、青空の下、真っ白な雪を被った富士山を愛でる。

 車内のお伴は柚木麻子さんの「伊藤くんA to E」(幻冬舎文庫)。“美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤君。こんな男のどこがいいのか。尽くす美女は粗末にされ、フリーターはストーカーされ、落ち目の脚本家は逆襲を受け・・・。傷ついてもなんとか立ち上がる女性たちの姿が共感を呼んだ”という裏表紙。柚木さんの小説はどれもハズレがないが、いやあ、なかなかすごい本音満載の連作短編集。面白くて一気読み。あっという間に新幹線は京都駅のホームに滑り込んだ。

 まずは夜の定期観光バスのチケットを購入し、駅前のホテルのレストランで、チェックインまでの時間、ゆっくりランチコースを愉しむ。友人は、去年、息子のコンサートを終えホテルに戻ってきてこのレストランでお茶をした時、また来年も聴きに来たい、と話していた。この1年、お互いあれやこれやとあって、全く会う時間が取れず、本当に丸々一年ぶりの再会と相成った。

 夕方の観光バス出発までの2時間半ほど、徒歩圏のお寺巡りをすることに。まずは浄土真宗大谷派の総本山、東本願寺へ。6月、ようやく工事が終わった阿弥陀堂、御影堂を参拝したが、その時には父が1か月後に他界するとはゆめゆめ思っていなかった。

 今日も千畳敷に座ってお参り。さすがに床が冷たく、厚地のタイツを履いていても深々と体まで冷えてくる。冬季で早じまいらしく、なんとか滑り込みでご本尊をお参り出来たが、すぐに閉ざされてしまった。

 ぶらぶら歩きをしながら、今度はお西さん(西本願寺)を目指す。途中、黒雲とともにぽつぽつ雨が降り出して、傘を持っていない私たちはちょっとひやひやした。
 京都は実に猫の目のように天気が変わる。

 息子が大学に入学した年の春、小さな黄緑色の葉が沢山芽吹いていた大銀杏の木も、今は裸ん坊で、寒々しいことこの上ない。こちらは阿弥陀堂、御影堂とも畳敷きではなく、板張りで椅子がずらっと並んでいる。ラッキーなことにお東さん(東本願寺)より30分ほど閉門が遅く、逆に参拝していなくてよかったね、と言い合う。

 それにしても、親鸞聖人はあの時代に90歳という大往生である。当時の平均寿命を思えば、とんでもない長寿ではないか。88歳という長寿だった父すら2歳及ばない。

 駅まで戻る途中、老舗の漬物屋さんで旬のお漬物の試食をしたり、市の無形文化遺産展示室で祇園祭の山鉾行事の展示を見たり。それぞれの箇所で暖を取ることが出来て、有り難かった。

 今日の観光バスは30人様ご一行。定刻どおりに京都駅を出発し、舞妓はんとの夕べということで、先ずはお食事処へ。懐石風の京料理を頂きながら、「月はおぼろに東山♪」の歌い出しで有名な祇園小唄など、お人形さんのように可愛らしい舞妓さんの京舞を堪能した。まだ20歳だという。舞の後は、皆でその里春さんとツーショット撮影。一人ひとり千社札も頂いた。

 食後は、北山杉の秘園と呼ばれるライトアップされた回廊式の庭園を歩き、隣接するリゾートホテルのショップで、息子に西陣織の音符柄ネクタイを購入。明日の差し入れに持っていく予定だ。

 市内をぐるりとドライブしながら、真っ暗な東山ハイウェイを登り、将軍塚から古都の夜景を堪能。駅前に比べて標高が高いこちらはかなり冷え込んでいる。空気が澄み切っていて、大阪方面までくっきりと見渡せた。

 おりしもクリスマスイブの今夜、昭和39年12月28日生まれだという京都タワーも、緑と赤のクリスマスカラーにライトアップされている。LINEで息子に教えると、そんなライトアップは知らないという。

 知らなくて当然、これまではかなり単純な方法でライトアップしていたというが、今年の春、無事にLEDライトの設置が終わり、2000種類以上の方法でライトアップが出来るようになったそうだ。10月1日には、ピンクリボンデーとしてピンクにライトアップされるのは有名だ。東京のようにネオンが派手すぎることなく、コンパクトにまとまった古都の夜景は思いのほか素晴らしかった。

 渋滞なく順調に駅まで戻り、先ほど無事ホテルに戻ってきた。寒い中の観光、疲れもあり胸痛が出ていきなり無口になってしまったが、部屋に戻ってお風呂であたたまり人心地ついた。2人には心配をかけて申し訳なかった。

 明日は、南禅寺傍の老舗料亭で遅い朝粥を頂いた後、その界隈を散策し、午後には息子のコンサート会場へ向かう予定である。
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