乳幼児期に罹る恐れのある病気の中で、最も注意したいのが細菌性髄膜炎。発症してしまうと適切に治療しても治癒がきわめて難しく、発達障害やその他の重い後遺症が残る恐れがあります。細菌性髄膜炎を起こす原因は三分の二がインフルエンザ菌b型(ヒブ)、四分の三が肺炎球菌で、年間約一千人の小児が罹患しています。
髄膜炎は脳や脊髄を包む髄膜(ずいまく)に細菌が入りこんで炎症を起こすもの。最も発症率が高いのが生後六ヶ月〜二歳くらいの乳幼児です。でも四〜五歳くらいまでは発症する可能性があり、乳幼児期は油断できません。
これらを引き起こす原因菌は普段私たちの喉や鼻の粘膜に住んでいて、体の抵抗力が落ちたときに発症します。細菌性髄膜炎の怖さを認識して、しっかり備えることが大切です。
こんな症状に注意
髄膜炎の初期は風邪症状と同じで、早期診断が極めて難しいのも厄介。油断していたら症状が急変して慌てたと言う場合も少なくないようです。
急な高熱、機嫌が悪い、泣き止まない、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、けいれんが続く、飲食ができない、嘔吐するなど、お子さんの様子がおかしいと感じたら受診を欠かさないようにしましょう。
ワクチン接種で備える
細菌性髄膜炎を起こす主要菌、ヒブと肺炎球菌はワクチン接種で防ぐことが可能です。いずれのワクチンも諸外国では百カ国以上で導入されていて、ヒブは過去の病気とまで言われています。国内では昨年からやっと公費負担で接種できるようになっています。対象年齢になったらワクチン接種を受けましょう。
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