高速道路で対向車に衝突する事故ってどれくらい起きているのか?

愛知県内の東名高速で起きた、中央分離帯を乗り越えて宙に舞ったクルマが反対車線のバス上部に直撃したという事故。ネットに出ていたバスのドライブレコーダーの映像を見ましたけど、ちょっと信じられないというか、自分が高速運転してても「対向車が中央分離帯乗り越えて吹っ飛んでくるかも」なんて想定はしないですね。

普通、余程のことがない限り中央分離帯を飛び越えてクルマが吹っ飛んでいくなんてコトにはならないワケですが、Twitterなんかで事故現場の中央分離帯の構造がアカンかったのでは、という指摘も出てますね。で、事故現場近くの新城PA辺りをGoogleストリートビューで見てみると……

中央分離帯が、真ん中目がけて盛り上がっているような形状になってますね。オマケにガードレールも古くて簡素なもの。新城のこの辺は静岡・関東方面にドライブ行くときにたまに走りますが(ただ最近は新東名のが多い)、確かに交通量に比して中央分離帯がショボいという印象はありました。

確かにこれだと、例えば走行車線を走っていて、前のクルマを追い抜こうとしたときにハンドル操作をミスってしまい、中央分離帯にタイヤが乗り上げてしまうとそのまま対向車線に吹っ飛んで行ってしまっても不思議ではなさそう。しかも、事故を起こした運転手は代車を運転していたというコトで、操作ミスを起こしやすい状況でもあったと言えそう。

警察によりますと、この事故で、乗用車を運転していた浜松市の医師、伊熊正光さん(62)が死亡しました。 伊熊さんは、自分の車が修理中のため、借りていた代車を運転して、勤務する愛知県岡崎市内の医療機関に向かっていたということです。

via: 東名高速の衝突事故 1人死亡 45人けが | NHKニュース

それでも、普通こんな事故なかなか起きないよなぁ……と少し気になって、統計を覗いてみました。イタルダの交通事故統計年報の平成26年版。

交通事故統計年報 - 交通事故総合分析センター

この中で、高速道路の車両相互事故(死亡事故以外も含む)のうち、対向車に衝突・接触したというケースは1年間で82件。これは高速道路全体の事故のうちの0.8%。うち、非分離区間(中央分離帯や防護柵の無い区間、田舎の片側1車線の道だと結構ありますね)で46件と過半数を占めます。……とはいえ、中央分離帯や防護柵のある区間でも年間36件起きているんですね。

さらにこのうち、東名高速で4件が発生(新東名はゼロ、名神は1件)。レアケースではあるものの、東名高速で年に数回は起きているんだなぁ、対向車に衝突・接触する事故。それぞれどういう状況なのか気になるところですが。積載物やパーツが飛んでって対向車に当たった場合なんかもカウントされるのかな?あとは逆走とか?

で、これが死亡事故になるとどうなるかというと、全国で年間14件。これは高速道路全体の死亡事故のうちの7.4%。一気に構成比率上がった。うち、非分離区間が8件。高速道で対向車と衝突する事故なんて、ほとんどが非分離区間かと思ってましたけど、意外とそうでもないな……。

なお、このうち東名高速の死亡事故は0。まぁやっぱり、普通はなかなか起きないよねこんな事故。ただ、全国で見ると、分離区間の高速道路であっても、年間6件の「対向車との衝突・接触による死亡事故」が起きているというのは気になるところではあります。このうち、「中央分離帯を乗り越えたクルマがそのまま対向車目がけて飛んでいく」というケースはさすがに無いとは思いますが……(あったらさすがに覚えてると思う)。

今回のような事故に遭遇する可能性は限りなく低いとは思うものの、しかしこうして映像で見るとインパクトが強烈過ぎて、東に行くときはもう新東名だけ使おう……と思ってしまいますねコレ。可能であれば中央分離帯の改修なりして欲しいところではありますが、相当なレアケースのためにどこまでカネが出せるか、という話にもなりそう。それ言ったら、非分離・対面通行の高速道のが余程危険じゃねーか、って話にもなりますし。

しかし、東名高速って交通量が普段から多いですからねぇ。反対車線に吹っ飛んでったら高確率で誰かに激突しそうだし、今回は運良くバス側に死者は出てないものの、もっと大量の死者が出ててもおかしくない事故ですし。件数は多くなくても、死亡事故に直結する恐れが非常に高いケースなだけに、何らかの形でこの教訓が活かされることを望みます。

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