お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<その3>から続きます

 道の駅の先の柏木交差点を直進し、K15から伊那広域農道へと入っていく。

 「広域農道」。なんだがイヤな響きだ。まともな道であったためしがない。埼玉のビーフラインといい、宇都宮の八溝グリーンラインといい・・・


16:37 ここは「花の道」

 しかし、この農道は「花の道」と名付けられただけあって、下り基調の緩やかなアップダウンが続く道だった(^_^) 周りは開けているし、その名の通り、花も沿道に植えられていて、気持ちのいい道だった。


17:14 かんてんばばホール


17:18 気持ちの良い道が続く


17:19 「山本交差点」で久しぶりに道を曲がる

 桜町駅から40kmほど延々と真っ直ぐ走り続けてきたが、退屈になることはなかった。やっぱり、田舎の道はいいな。

 久しぶりに曲がるポイントとなる山本交差点では、信号が変わらないかと思った。それほど長いこと待たされた(T_T)


17:24 細い川沿いの道を行くとR153


17:26 久しぶりの天竜川。佐久間あたりで別れて以来でしょうか?


17:26 伊那市役所通過


17:32 PC3到着

 ◆PC3(サークルK 伊那境店=長野県伊那市)まで
    時間   午後5時37分 貯金2時間12分
    距離   207.31km
    平均時速 21.9km/h
    経過時間 11時間32分
    グロス時速 18.0km/h

 ようやく折り返しに到着。そこには、東栄温泉で会った方や、小径車の方を含めて4~5人のブルベライダーがいた。

 スタッフの方がいたので、「私は何番目ぐらいですか」と聞くと、「えっと、後ろから数えた方が・・・。後ろから5番目ぐらいですかね」と申し訳なさそうに言う。

 そういえば、PC2で何人かのブルペライダーに会ったが、その後の道中では小径車の方しか会っていない。いつもなら何人にも抜かれる峠への登坂でも、たった2人しか抜かれた記憶がない。要するに、私の後ろに人はほとんどいないのだ。

 実はこの時点では知るよしもないのだが、リザルトを見てみるとPC2からゴールまで、完走した20人のうち、私は常にブービーで到着していた。PC1を過ぎるころから今回の参加者は健脚揃いだと感じていたが、リザルトからもそれは証明されていた。というか、単純に私が遅いんだろうね(^^: やっぱり休みすぎかな。

 「でも、ここにこの時間なら完走は大丈夫ですよ」と、長野600を走ったというスタッフの方は元気付けてくれた。飯田のアップダウンと新野峠上り返しは残っているが、前半よりは後半の方が上りは少ない。貯金も2時間以上になっている。後半も同じペースを保つことができれば、計算上は4時間の貯金となる。まあ、そんなに単純にはいかないだろうが、ちょっとのんびりし過ぎたかと思っていたので、この言葉に少し安心した。

 だが、定番のシーフードヌードルをすすっていたら、そのスキにほとんどの方が出発して、結局1人取り残されてしまった。まー、こんなもんですな(^^:

 さて、ここからはナイトランだ。暮れ始めた伊那の町を、フロント4灯(ハンドル2灯プラスクイック取り付けの2灯)、尾灯3灯、ヘルメットに付けたライト&尾灯と、トータル9灯を全開にして走り出す。


18:37 火山峠を越え駒ヶ根市へ

 火山峠へは4km3.3%の上り。真っ暗な道を歯を食いしばって上る。この上りが終われば、天竜峡までの50kmは下り基調だ(^^)


19:09 ミスコース必至の十字路に、AJ静岡設置の矢印

 火山峠をクリアして待望の下りに入り、快調に走る。スピードも乗っている。と、体では感じるのだが、サイコンを見ると25km/h前後しか出ていない。もしかして、前半で足が終わっている!? 夜は、体感するほどスピードが出ていないものだが、それでも25km/h前後はないだろう。まいったな( ̄◇ ̄;)

 やがて交差点にピカピカ光る尾灯が見えてきた。昨年まではここはT字で曲がりやすかったのだが、今年は新しい道ができて十字路となってしまった。信号もなく、標識もなく、目印になるものはなにもない。ミスコース必至ということで、ブリーフィングにあったようにAJ神奈川のスタッフがわざわざ矢印を置いてくれているのだ。

 このポイントの先からは天竜川沿いを走ることになるのだが、道幅が狭い。左手には山が迫り、右手はガードレールがあるがそれを越えるともう川。カーブもやたらに多く、ほとんどがブライドコーナーとなっているので、危険きわまりない。自転車と車とのすれ違いもお互いにスローダウンしないと無理なので、カーブではスピードを落として慎重に曲がっていく。

 荒れた個所があったり、目の前を犬、猫以外と思われる四つ足の動物が通りすぎたりして( ̄◇ ̄;)、神経をすり減らすコースだった。ただ、月明かりがあり、真っ暗というわけではなかったのが幸いだった。


19:45 天竜橋を渡って一度右岸へ

 ずっと左岸を走っていたが、天竜橋で一度右岸へ渡り、次の宮ケ瀬橋で再び左岸に戻ってくる。


20:18 豊丘あたりから見えた花火

 快適な下りはまだまだ続く。

 豊丘付近を走っているときに、ふと右手を見ると花火が上がっているのに気が付いた。お、いいねぇ。ブルベで花火見物ができるとは思わなかったよ(^^:

 やがて花火は真正面に見えるようになってきた。おぉ! 花火に向かって走っているぞ! こりゃ気持ちいいや\(^▽^)/

 しかし、最初に見た花火よりは近い感じがする。そんなに速く走れるわけはないのだが、おかしいなと思っていたら、なんと正面と右手の2個所で花火は上がっていた。

 ちょうど右手の花火が障害物なく見物できる場所があったので、ストップ。しばらく花火を堪能していたら、どんどんどんどんーーーーーと景気良く一気に上がった後、拍手と歓声が聞こえてきた。あれが最後だったんだね。いや~、良かった良かった。パチパチパチ。

 でも、田舎だねぇ。あんなに離れているのに歓声が聞こえるなんて(^^: 少しの間だったが、ブルベを走っていることを忘れされてくれるひとときだった。

 この先からコースは多少複雑になるのだが、標識にある「天竜峡」を目指せば良かった。


20:57 天竜峡駅

 ◆天竜峡駅(長野県飯田市)まで
    時間   午後9時13分
    距離   264.63km
    平均時速 21.6km/h
    経過時間 15時間13分
    グロス時速 17.4km/h

 多少上ったりもしながら、天竜峡駅到着。そして、ここからまた本格的なアップダウンが始まるのだが、あと40km頑張れば下り基調となる。ひと休みして最後の上りに備える。

 このまま一気に走るのかというと、実はそうでもない(^^: 2km先のサークルK天竜峡店にあっさり吸収される。PC4までの最後のコンビニと思ったからだ(実はもう1軒あった)。少し腹が減ったので、朝バナナとおにぎりを補給した。


21:50 道の駅 信濃路下條

 で、また2km先の道の駅に吸収・・・は、されなかった(^^: 沼津600のときに、休憩室で寝たので懐かしくて寄っただけッス。

 アップダウンといっても、阿南までは約15kmの上り基調で、早稲田トンネルから落合大橋までが下り基調と予習でははじき出していたが、そんな甘いことはなく、きつい上りと豪快な下りの繰り返しだった。でも、今度は雨も降ってないし負けないぞ。

 上っていると「ここは峰竜太の故郷」なんて顔写真入りのでかい看板があった。地方だねぇ。微笑ましくて嬉しくなってしまう(^^:

 このアップダウンの下りで区間距離用のサイコンがぶっ飛んだ。ブラケットからすぐズレて外れそうになっていたので気にはしていたのだが、まさか落っこちるとは思わなかった。ストップしてライトを照らして捜したが、見つからなかった。たった1回でオシャカになってしまった。痛い(T_T)


22:26 峠までで最後の自販機(と思っていたが違っていた)

 沼津600のときに、Bongoさんと出会った自販機があったので、また懐かしくてストップ。というか、コーラが欲しかったのだ(^^:

 落合大橋を過ぎ、その先の長い長い帯川トンネルからアップダウンのダウンは終わり、いよいよ新野峠へ向けて本格的な上りが始まる。PC4まではあと8kmだ。

 ここはきつかった。上りももちろんだが、クルマもまったく通らない真っ暗な道を1人で上っているのだ。周りからはいろんな音が自然と耳に入ってくる。

 「キィーーーーーーーーーーーー」
 「ザザーーーーーー」

 何かいるの?( ̄◇ ̄;) 振り向くと・・・何か横切った気がした。幻覚? あぁ、振り向くんじゃなかった。怖いよ~~・・・。

 それでも、上りの辛さに耐えかねて、街灯のあるところでストップ。ちょっとだけ休もうかと自転車を降りる。ふと、対向車線のガードレールを見ると、一個所だけいやに黒い。なに? あれ? あそこに何かいる? オレのことずっと見てる? 

 また「キィーーーーーーーーーーーー」という奇声が聞こえてくる。何でこういうときに限ってクルマが来ないんだ。あ~、ダメだ。休んでいる場合じゃない。前へ進むんだ。後ろを見ないで!

 ◆PC4(道の駅 信州新野千石平=長野県下伊那郡阿南町)まで
    時間   午後11時59分 貯金1時間27分
    距離   293.55km
    平均時速 20.7km/h
    経過時間 17時間57分
    グロス時速 16.4km/h

 何も考えず逃げるように必死で上り、少し平坦になったところでようやく道の駅が見えてきた。もう大丈夫だ。ここにはヒトがいる。

 PC4の道の駅はトイレ前がベンチのある休憩所となっており、何人かのブルベライダーが寝ていた。チェックを受けながら、「もう大丈夫ですね」とまた完走の太鼓判を押されるが、「睡魔が来なければ、の話ですね」と答える。

 ドロップバッグがここにあったので、インナーを着替えたり、スタッフの方と話したりしてかなりまったりしたので、到着時点では1時間半ほどあった貯金が、出発時点では1時間を軽く切ってしまった。いくら下り基調とはいえ、残りはまだ100kmある。メカトラがあったらヤバイ時間帯に突入している。寝ているヒマもないかもしれない。

 私がのんびりしている間に、寝ていた方々は次々に起きて走り出して行った。

 スタッフの方によると、この時点で私の後ろには3人が走っていたのだが、そのうち2人はここへ到着する以前にDNFとなったようだった。

<その5>へ続きます

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コメント
 
 
 
大変なブルベに参加 (おいちゃん)
2008-09-21 21:12:32
masaさんがラストの方なんてさすが裏開催ですね。それにしても一人でよるの山道は怖そうです。
>あそこに何かいる?
カンベンして欲しいです(笑)。
 
 
 
 (へばな)
2008-09-21 21:35:56
真夜中のブルベでは、後ろを振り向いてはなりません! 止まるのも禁! ただひたすら前を見て走り続けるのです(こわ~い)(>_<)。
 でも、前4灯ってものすごいな(^^)。
 
 
 
大変でした(T_T) (境川のmasa)
2008-09-22 12:15:06
>おいちゃんさん

いつも真ん中あたりを走っているのですが、今回は強い人ばかりでした。
ま、千葉じゃなくて静岡をわざわざ選んだ人ですからね。
ついて行けたのはPC1まででした。

>一人でよるの山道
待っていても誰も来ないっていうのも、寂しいし、怖かったッス。
 
 
 
そうなんですよ (境川のmasa)
2008-09-22 12:15:36
>へばなさん

後ろを見ちゃダメなんですよね。
でも、何となく気になって・・・。

前を見ていても怖かったですよ。
あの茂みに絶対なんかいるぞって(◎_◎;)
 
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