JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「好色家族 狐と狸」

2016-02-29 | 映画(DVD)
「映画作家 田中登」

「好色家族 狐と狸」1972年 日活 監督:田中登

末期癌の母の屋敷に、父親の違う娘たちが男と共に乗り込んできて・・・。田中真理のコメディエンヌぶりが炸裂する、遺産をめぐるブラックコメディ。田中真理と影山英俊のぶっ飛んだ衣装、凝りに凝ったインテリア、何故か置いてある『大巨獣ガッパ』のフィギュアなど、田中登のオブジェへの異常なコダワリも楽しめる。

田中真理が風呂場で風呂椅子を頭に桶と手ぬぐいを三味線に見立て歌う「花嫁人形」
田中真理と影山英俊の片足ずつジッパーで分かれるパンツ。
ガッパ・ヘッドはさりげなく置いてあるだけでなく、影山英俊が立ちの悪さの言い訳に使われてる。

美貌もコメディエンヌぶりも田中真理が群を抜いてる。綺麗だから贔屓目にみている事を差し引いても・・・。

母親は日活の脇役で名前を見る事ができる堺美紀子。
長女はポルノでしばし姿を見せる貴重なおばちゃんキャラ小森道子。
次女の高山千草も日活作品に名前を見つける事ができる。
双子が原英美と山口明美。

小森道子の活躍の場は多めなれど、このおばちゃんは煩いだけだな。
田中真理以外では「妻三人 狂乱の夜」を見ていたせいもあり原英美が健闘していると思う。

田中登の初期作品。他愛もないコメディを楽しむ作品。やはり田中真理あってこそかな。



シネマヴェーラ渋谷

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「天国の晩餐」 | トップ | 「不屈の男 アンブロークン」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事