JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ユメノ銀河」DVD

2009-08-09 | 映画(DVD)
「ユメノ銀河」1977年 ケイエスエス 監督:石井聰亙

戦後も間もない、ある地方都市。乗合バスの女車掌に就いたトミ子は、しかし変化のない仕事に嫌気がさし始めていた。そんなある日、トミ子の親友ツヤ子が、婚約者の運転するバスに同乗していて事故死したという知らせが届く。弔問の帰り道、トミ子は女車掌の間に流れるある運転手の噂を耳にする。転々とバス会社を変えるその男と組んだ車掌は、必ず謎の死を遂げているというのだ。

夢野久作の「少女地獄 殺人リレー」が原作。

今年、神保町で昔のバスや女車掌ものを見ていたので(「有りがたうさん」「暁の絶唱」「秀子の車掌さん」)もう一丁という意味でこれを借りてみた。
古き長閑な旧作に対してこちらはサスペンスタッチの久作もの、しかも石井聰亙。果たして・・・・

モノクロにしているけど、時代感を出すためのモノクロ採用というだけの意味ではないような気がする。古さを感じない。
影を使った演出。突然、目の前にふと佇んでいる浅野忠信。
リーゼント風の色男。三浦大輔風。

映画は息苦しいほど静か。と言うか、このDVD音量レベルがかなり低い。小嶺麗奈の囁くようにな台詞。聞き取りにくいので音量をかなり上げて鑑賞する必要があり、不用意にテレビに切替えると爆音になるので注意が必要。

小嶺麗奈(トミ子)の「命がけの恋」そんなに睨まないでくださいね。
他に黒谷友香(艶子)京野ことみ(智恵子)という女優陣だが脇役の真野きりながとても良い味を出している。

ワインの片方に毒薬を入れての確率1/2のロシアンルーレットでの浅野忠信の悪ふざけが新高の不気味さを現し印象的。

「少女地獄」の中では「何んでも無い」が最も好きなんだけど、これは映画なならないか。

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