
ブログを始めるちょっと前、三遊亭円朝の「牡丹灯籠/乳房榎」を読んで、現在では演じられない部分が以外と面白かった事と口演とは違う魅力を感じ、これはいづれ「真景累ヶ淵」も読まねばと思いつつそのままになっていました。
7月頃「真景累ヶ淵」が平積みされていて、おや?と思ったら、また、これも映画化だそうで・・・あわてて購入。またしても出版社の戦略にまんまと乗ってしまう形となりました。
(黒木瞳の豊志賀に興味が無いわけではないけど、現在の所は見に行く心算はありません・・・
)
有名な累ヶ淵ではありますが、恥ずかしながらあまりこの噺に触れる機会はありませんで、多くの噺家が演られる「豊志賀の死」の段くらい。
家には円生人情噺集成なる箱入りレコードを保有しているものの、職場に転がっていた物を拾ってきたので累ヶ淵の8枚のうち「宗悦殺し」「新五郎」「豊志賀」が欠落しています。そのため、レコードの方も「乳房榎」「牡丹灯籠」ばかり聞いていて未だ累ヶ淵は聞いておりません・・・
前置きが長くなりました。
円生も聖天山までしか演らなかった噺で「豊志賀の死」は全97段中早々の20段。
「聖天山」は53段です。
そのあとも噺(因果)は続き(ちょっと別の噺のようだが上手い事繋がっていく)例によって敵討ちとなります。
それにしても、よくぞこんなふざけた噺を作ったもんです。口演用なので各段、各段都合よく切れ場を作ったり、面白いのなんの。確かに現代において聖天山以降は演じにくいかもしれないが、物好きの読物としてなら大丈夫。
色男の兄弟、深見新五郎、新吉のキャラが面白い。
純情な色男であってもスケベは同じ、新五郎のお園口説きの段などはこのド変態野郎!でげす。
新吉も思わぬ因果で人生を誤りますが、性善者なのか性悪者なのか、反省して校正するのかと思いきや、1人の女(お賤)によって鬼と化す。そして最後はやっぱり反省して出家しようとする。変わり身の早さがいい加減で怖い。
聖天山以降のお隅、安田一角、相撲の花車のお噺も結構好きですね。
三遊亭円朝、20歳を越えたばかりのころの作だって。ウヒャー!
サービス引用。
『怖々庭を見る途端に、叢雲が断(き)れて月がありありと照り渡り、映(さ)す月影で見ると、生垣を割って出ましたのは、頭髪(かみ)は乱れて肩に掛り、頭蓋(あたま)は打裂(ぶっさ)けて面部(これ)から肩(これ)へ血だらけになり、素肌へ馬の腹掛け巻きつけた形(なり)で、何処をどう助かったか土手の甚蔵が庭に出た時には、驚きましたの驚きませんのではござりませぬ、これから悪事露見というところ、ちょっと一息吐きまして。』(52 切れ場)


7月頃「真景累ヶ淵」が平積みされていて、おや?と思ったら、また、これも映画化だそうで・・・あわてて購入。またしても出版社の戦略にまんまと乗ってしまう形となりました。
(黒木瞳の豊志賀に興味が無いわけではないけど、現在の所は見に行く心算はありません・・・
)有名な累ヶ淵ではありますが、恥ずかしながらあまりこの噺に触れる機会はありませんで、多くの噺家が演られる「豊志賀の死」の段くらい。
家には円生人情噺集成なる箱入りレコードを保有しているものの、職場に転がっていた物を拾ってきたので累ヶ淵の8枚のうち「宗悦殺し」「新五郎」「豊志賀」が欠落しています。そのため、レコードの方も「乳房榎」「牡丹灯籠」ばかり聞いていて未だ累ヶ淵は聞いておりません・・・
前置きが長くなりました。

円生も聖天山までしか演らなかった噺で「豊志賀の死」は全97段中早々の20段。
「聖天山」は53段です。
そのあとも噺(因果)は続き(ちょっと別の噺のようだが上手い事繋がっていく)例によって敵討ちとなります。
それにしても、よくぞこんなふざけた噺を作ったもんです。口演用なので各段、各段都合よく切れ場を作ったり、面白いのなんの。確かに現代において聖天山以降は演じにくいかもしれないが、物好きの読物としてなら大丈夫。

色男の兄弟、深見新五郎、新吉のキャラが面白い。
純情な色男であってもスケベは同じ、新五郎のお園口説きの段などはこのド変態野郎!でげす。

新吉も思わぬ因果で人生を誤りますが、性善者なのか性悪者なのか、反省して校正するのかと思いきや、1人の女(お賤)によって鬼と化す。そして最後はやっぱり反省して出家しようとする。変わり身の早さがいい加減で怖い。

聖天山以降のお隅、安田一角、相撲の花車のお噺も結構好きですね。
三遊亭円朝、20歳を越えたばかりのころの作だって。ウヒャー!

サービス引用。

『怖々庭を見る途端に、叢雲が断(き)れて月がありありと照り渡り、映(さ)す月影で見ると、生垣を割って出ましたのは、頭髪(かみ)は乱れて肩に掛り、頭蓋(あたま)は打裂(ぶっさ)けて面部(これ)から肩(これ)へ血だらけになり、素肌へ馬の腹掛け巻きつけた形(なり)で、何処をどう助かったか土手の甚蔵が庭に出た時には、驚きましたの驚きませんのではござりませぬ、これから悪事露見というところ、ちょっと一息吐きまして。』(52 切れ場)












単に気が弱くて移り気なだけだった新吉が、どんどん悪に染まっていく様子は怖かったです。
周りに影響されやすい性格なんでしょうね。
怪談噺ってホラーの面だけじゃないんですよね。
人情噺であり、世話物であり、とても楽しめます。
「牡丹灯籠」、「乳房榎」も未読であれば是非・・・