JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「クレージーの怪盗ジバコ」

2010-04-10 | 映画(DVD)
「プレイバック! ~今よみがえる、あの日の2本立て~」

「クレージーの怪盗ジバコ」1967年 東宝 監督:坪島孝

北杜夫のベストセラー小説「怪盗ジバコ」を映画化。人相・年齢・国籍すべて不明、変装の天才で国際的大怪盗のジバコが、日本の誇る文化遺産を狙って神出鬼没、日本中をジバコ旋風に巻き込む。しかし、せっかく盗んだブツが国際窃盗団W・C・W・C一味に横取りされ、怒ったジバコは一味をやっつけ警察に引き渡す。

立川談志や先頃亡くなった藤田まことがゲスト出演しているので、それ目当て。
藤田まことは白髪が見え始めた代議士役。いや、談志師匠、ほんのチョイ役で見逃してしまいそう。・・・それはともかく。
クレージーの映画は初っ端に「ニッポン無責任時代」という最高傑作が出てしまったのでその後はトーンダウンの印象があり、実はあまり見ていない。

こちらなどを見ると、決してツマラナイわけではないので、少しづつ見て行ってもいいかも。

お値打ちは3点
1.冒頭でルパンばりの世界的大怪盗をかっこ良く紹介した後、日本に訪れたジバコ「植木等)が飛行機のタラップで平均(たいらひとし)ばりにどひゃーっと登場。このギャップのずっこけ度が楽しい植木ジバコのキャラ。
2.クレージーの面々が少しづつジバコを演じる。ま、要するにジバコが変装の名人だからそれぞれの役に変装するわけ。ハナ肇、谷啓と芸達者なメンバーは勿論、石橋エータローなんかいい味出してます。
3.お色気担当のボンド・ガール浜美枝と、鈴木刑事(谷啓)の恋人、洋子(豊浦美子)の艶姿。原色の衣装が時代を感じさせキュート。

犬塚弘による鏡のシークエンス、谷啓の空中時間差落下など古典的ギャグも楽しめます。

小学生がスモッグ対策で皆、黄色いマスクをしているのも当時の風刺。

WCWC団の一員、黒人のレロレロ・ヘブン役は阪急ブレーブスで鳴らしたバルボンさんですね。

同時上映「ドリフターズですよ!前進前進また前進」

プレイバック1967
・羽田学生デモ事件、ボーリングブーム、都電廃止、吉田茂元首相死去日本発の国葬。
・「007は二度死ぬ」(ボンドガール浜美枝)ヒット、TV普及率83.1%、映画斜陽化進む。

ところで北杜夫の原作、昔、読んだと思ったけど、読んでないんかなぁ。憶えてないから読んでないんでしょうねぇ。

シネパトス銀座

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2 コメント

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Unknown (マシンX2000)
2022-06-07 14:25:32
外から失礼。有名な話だと思いますが、豊浦美子さんはこの映画に出演されるためにウルトラセブンのアンヌ隊員役を降板していますね。
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Unknown (imapon)
2022-06-09 09:08:45
マシンX2000様

ひし美ゆり子さんの人生を変えた先輩女優さんということですよね。
返信する

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