JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「東京のバスガール」

2010-04-13 | 映画(DVD)
「R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.7 2009年のピンク映画たち+鎮西尚一の世界」

「東京のバスガール」2008年 国映 監督:堀禎一
(したがるかあさん 若い肌の火照り)

20代の未亡人摩耶(かなと沙奈)は夫周治の連れ子周平(吉岡睦雄)と暮らしている。年齢の近いふたりが一つ屋根の下に暮らして何もないはずがなかった。摩耶は周治の実家を訪れ、義兄の周市から弟の周造との再婚話を持ちかけられる・・・

鎮西尚一の世界として鎮西監督推薦作品がこちら。
選んだ理由は同時上映の「スリップ」と同じ俳優が出ているからとか・・・

しかし、これは面白かった。結果的に今回上映の2009年作品を抑えて昨年の本作が一番というのが個人的意見。

同じ屋根の下に年の変わらない義母と2人きりという設定からそうなるのは仕方ないとして(義母は亡き夫の思い出を追って息子に慰めてもらっているという関係)亡夫の弟との縁談を持ち掛ける亡夫の兄夫婦とか、男関係が原因で別れた亡夫の前妻(速水今日子)は縁談の本人である義弟(下元史朗)を誘惑してしまうとか。また、周平には幼い頃に死んでしまった妹がいるという設定。さらには摩耶の親友は摩耶の元彼(川瀬陽太)と同棲していて、家を訪ねると、元彼から復縁を迫られる。もうめちゃくちゃ破廉恥な展開を夏の風景の中でコミカル・タッチに描く。

特に速水今日子と下元史朗の情事発覚シーンに劇場、笑いに包まれる。
いいですね。下元さん・・・

義兄から、あんなにも可愛がられている若き未亡人麻耶の人柄が好印象。
新しい人生に踏み出す未亡人。
その前に最後の一戦・・・コミカルに締めくくるラストも爽快。

シナリオ題の「東京のバスガール」は麻耶が口ずさむナツメロ。

♪私は東京のバスガール
 発車オーライ
 明るく明るく 
 走るのよ

最後のフレーズを
 明るく明るく
 励むのよ

に変えて歌う。

麻耶に淫乱のイメージは無く、劇場タイトルの「したがるかあさん」は実母の事と解釈しときましょ。所詮、ピンクタイトル、深い意味は無いけんども・・・

ポレポレ東中野

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