JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「痴漢電車 悶絶!裏夢いじり」

2016-05-19 | 映画(DVD)
「痴漢電車 悶絶!裏夢いじり」2015年 OP映画 監督:山内大輔

妻殺しの罪で服役していた吉井は、電車で痴漢をした女性の後をつけ、押し込み強盗をして生活をしていたが、夫にDVを受けているユリ子と出会い…。

「情炎の島 濡れた熱帯夜」、「悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき」を抑えての2016年大賞受賞。

バイオレンス要素、グロ要素、という本来の山内大輔テイストが窺える作品だが、それらを封印した「情炎の島 濡れた熱帯夜」の方が個人的には好きかな。
奇形の犬や歩行ギブス、工場の見える絶好のロケ地、テント襲撃するグループの尋常でない奇妙な仮面。悪くはないけどピンク映画でデビット・リンチという巨匠のアートな感覚に近づくには何かが物足りなく、限界を感じてしまう。
ピンク作品として優秀作品である事は間違いないですけど。

「情炎の島 濡れた熱帯夜」同様に川瀬陽太と朝倉ことみ。またまた好演です。
「情炎の島」の記事で朝倉ことみに華が無いと記したけれど、こっちの作品と混同しているかもしれない。
演技だから仕方ないのですね。過激なDVで痣だらけの身体に眼帯姿で拘束、ほぼ監禁状態ですから。



それだけにテント生活の束の間、ラブホで愛し合うシーンが幸福感に溢れ、たまらなくキュンと来る。・・・確かそうだったはず。
ピンク映画は時間がたつと忘却速度が速いので曖昧になるなぁ。

こちらも「犯る男」のタイトルでR15上映がなされた。
「情炎の島」記事でR15でピンクシーンを控えめにすると魅力半減だろうと想像できると記したのも、本作と混同しているかもしれないし、あるいは両作ともに持った感想かもしれない。
主演の男女が同じというだけで、まだそれほど時間経過していないのに、この記憶の曖昧さはピンク映画といえ問題だな。いよいよアルツ化なのか。





涼川絢音、健常状態でもあまりに痩せすぎた脚がミニから覗いて、魅力のかけらも無い痛々しさだったけれど、ギブスをつけてサイボーグ化する役という意味ではこのキャスティングありなのか?
でも、チョッたあ、お肉付いてないと、ねぇ。
怪しげな宗教にはまったお友達役として、あの人工的な化粧顔の気味悪さもありなのか?
そんな部分までグロくせんでエエよ。

死んでなかったDV夫、野村貴浩。ツインピークスなラスト・・・

グロさばかりが印象的だったが実は強盗殺人魔・吉井の心情とか川瀬陽太の好演もあり良く描かれていたようにも思う。あくまで記憶が曖昧・・・



上野オークラ劇場

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