JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「ジャズ娘乾杯!」

2012-10-20 | 映画(DVD)
「娯楽の達人 監督井上梅次の職人芸」

「ジャズ娘乾杯!」1955年 東宝 監督:井上梅次

曲芸師タニマンの三人姉妹は歌と踊りが大好きで、レビュー女優を夢みる。しかし、父親は、娘たちがその道に進むことに大反対──。父を想う姉妹の愛情と、スター誕生の物語を豪華キャストで描いた音楽映画。

芸人一家の物語をミュージカルにした本作は「ショウほど素敵な商売はない」の翌年に作られている。まぁ、あっちを見ちょうと、ね・・・。
そもそも3人娘の寿美花代、朝丘雪路、雪村いづみが、イモっぽくて。寄席芸人の娘で貧しいのだから最初のうちはこれで良いのだけれど、映画出演が決まってのミュージカルとなっても一向に垢抜けない。
三人娘で話題になり新聞記事にもなったようですが、脇でしょ。
三人のレビュウ。映画の中ではむしろ寄席で急遽出演した歌(ボンボンボンって奴)が一番良かったからね。衝撃のデビューって奴ですか。

これではあんまり地味だってんで途中から、助っ人として唐突に登場するのが江利チエミですから、ねえ。
ジャズ歌手は歌が上手くても、美人には敵いやしませんから。(美人でも下手じゃしょうがないけど)
だいたい、江利チエミによって撮影所若者たちの制作する「黄色いマフラー」が抜擢されるけど、それって結局、祖父(映画会社社長)の七光、コネ採用じゃん。

まぁまぁ、それぞれ夢を抱く撮影所の若者たちによる、青春映画としては微笑ましく良かったです。キリヤマ隊長のダンスも見れたし・・・。

浪花節的お涙ちょうだい展開も、ある意味日本的で逆に好感が持てます。エンターテイメントとのギャップが面白い。
きたないオーバーに身を包む伴淳三郎、藤原釜足の並んだ姿は絶品ですな。

ジャズ娘乾杯!大拍手!!タニマン一家に幸あれ!!!・・・という大団円が狙いと思われる秀逸なタイトルも、ちょっと苦笑。

「ショウほど素敵な・・・」を観てなければ、もう少し素直に観れたかな。しょうがないね。

ラピュタ阿佐ヶ谷


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