JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「痴漢電車 下着検札」

2009-04-06 | 映画(DVD)
WE ARE THE PINK SCHOOL!
日本性愛映画史 1965-2008
=80年代ニューウェーヴ=

「痴漢電車 下着検札」1984年 新東宝 監督:滝田洋二郎

張作霖爆死の際に失われた黒真珠をめぐって展開するミステリー、竹中直人が全編松本清張の物まねで怪演。

時の人、滝田洋二郎監督のピンク作品という事で他の回より客の入りが良い。
公開前から楽しみにしていた「おくりびと」結局、未だに観ていません。

滝田洋二郎はにっかつ作品「痴漢保健室」(滝川真子主演)公開時に初体験。
ポルノ映画鑑賞の目的を完全に覆された衝撃作でした。
「おお!こんな所に日本のスラプスティックが隠れておったかぁ」って感じ。
滝田洋二郎はロマンポルノというよりもやはりピンク映画出身。

竹村祐佳もスクリーンで初見。美人やなぁ~、蛍雪二郎の怪しい探偵の助手役ってのが良い。マンタク取らせたり、満員電車で松木清張を痴漢に導くなどの働きを燃せる。

この映画は竹中直人がみんな持っていってしまってる感じ。
懐かしいですね。彼が世に出たころの文人顔真似。松本清張ならぬ松木清張。今、見るとずいぶん若い松本清張なんだね。顔はともかく、ずう~っと何やらブツクサ独り言言ってる。これが妙に面白い。

昭和三年の満州。広東軍の謀略によって爆殺された張作林の左手指黒真珠の逸話から電車内でのマンタク採取、密室殺人ミステリーと流れて行きどうなるものかと思っているとラストは満州でのストップアニメーション。お見事です。

にほんブログ村 映画ブログへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 筒井康隆 「銀齢の果て」 | トップ | 坂口孝則 「会社の電気はい... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(DVD)」カテゴリの最新記事