水木しげる 「鬼太郎夜話(全）」

昨年亡くなった水木しげるが雑誌ガロに連載していた「鬼太郎夜話」
当時、この連載は読んだ憶えが無い。「墓場鬼太郎」の方は、おぼろげながら記憶がある。小学生の頃買った単行本は「墓場鬼太郎」だったはずだ。
TVアニメ化して国民的ヒーロー「ゲゲゲの鬼太郎」となる以前の鬼太郎少年は煙草ばかりふかしているやる気も薄い少年で、これがなかなか良い。
TVアニメの子供向けの勧善懲悪ぶりは、こちらが歳を経るごとに興味が薄らいで行くのも当然。だからTVアニメはモノクロのファースト・シーズンしか、まともに観ていない。そんなわけであのネコ娘というキャラが馴染み薄くて好きになれない。
この「鬼太郎夜話」の寝子さんは良い。
後年、子供ができて、一緒に、もう幾つ目のシーズンかも解らない平成ゲゲゲを観ていたら、雪女が巨乳キャラだったので、アニメの時代推移に呆れた憶えがある。

記憶がほとんど無くなっている「墓場鬼太郎」とこの「鬼太郎夜話」の違いが良く解らない。
というのも大好きだった深夜番組の「墓場鬼太郎」のストーリーは「鬼太郎夜話」のもののようであるから。
結局、深夜の「墓場鬼太郎」も途中までしか見ることができなかった。
こんなマンガを読んでいると、やはり無性に深夜版「墓場鬼太郎」をコンプリートで借りてみたくなる。寝子さんの歌（ショコたん）も聴きたくなる。

鬼太郎夜話 (ちくま文庫 (み4-16)) 著者 : 水木しげる 筑摩書房 発売日 : 1992-07 ブクログでレビューを見る»

手もと眼鏡（要は老眼鏡）を直したので、今年は読書を復活させる事を目標にしたい。まずは手始めにマンガにしてみた。眼鏡は少し重いがよく見える。