JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「土砂降り」

2014-12-15 | 映画(DVD)
「甦る中村登」

「土砂降り」1957年 松竹 監督:中村登

連れ込み旅館の女主人とその子供たち。母が妾であるために、長女の結婚話が破談になって…。断ちきれぬ恋、親子の背中合わせの愛情を描いた異色作。岡田茉莉子が宿命的に不幸な長女を熱演。
たまにやってくる父を囲んで華やぐ家族が描かれる前半から一転、登場人物たちが一挙に破滅へ突き進む展開が素晴らしい。

8月末のシネマヴェーラ。
例によって記憶ガ・・・・。ほとんど薄れちゃってる。
50年代の岡田茉莉子探訪を続けているけれど、ちょっと厭きてきたかな。厭きっぽいな、オイ。

日本のおじさま山村總が前半あくまでもダンディだが、要はダメな男である事を自覚する段が良い。でもやはりあくまでカッコ良さを崩さないんだけど。
佐田啓二のマザコンぶりに振り回される茉莉子さん。やはり西へ飛んで水商売に身を落とす。
後半のまさに土砂降り展開に加虐的興奮でウキウキ。

妹の桑名みゆきが健気に頑張るけれど、あの声はなんとかならないのか。
姉弟の仲では女に挟まれた長男の田浦正巳が今風で好感。

蒸気機関車のある風景、操車場のロケ地が暗いモノクロ画面に合い良かった。



シネマヴェーラ渋谷

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