JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

「鏡の中の野心」

2009-12-10 | 映画(DVD)
「誘惑の女優列伝Part1 ひし美ゆり子」

「鏡の中の野心」1972年 松竹 監督:小林悟

東宝から東映へ移籍する前に成人映画ゆえの内容から自ら芸名を堤杏子として出演(映像クレジットひし見ゆり子=ひし美ゆり子)

瀬木山(荒木一郎)は美容組合の慰安旅行にパリ美容組合新聞特派員として紛れ込み男嫌いの美容師(葵美津子)の体をものにし金銭を盗む。隣で寝たふりの筒見杏子(ひし美ゆり子)も襲うが、これは失敗。パリ帰りの彼女は瀬木山の正体を知っているらしい。瀬木山は理事長(松井康子)と事務局長の情事を盗撮録音。組合の理事長は今度新宿に出来る大型ビルのテナントとして店を出そうとしていたが、美容学校の大手谷本美容学校校長(白石奈緒美)もその場所を狙っていた。瀬木山は谷本に取り入り、新宿のテナント出店を画策する。

始まりました、ひし美ゆり子特集。
自分にとって、ひし美ゆり子といえば、まだニキビも気になる友里アンヌ隊員と最近のウルトラマン映画に出演するおばちゃん女優の姿ばかりで、大胆なヌードを曝したこの時代のものはグラビアのみでしか知らない。だから、この特集は極力通う事に決めたのです。

という中、この作品は堤杏子(ひし美ゆり子)は前半からとても重要な人物を予感させながらも出番は少ない。やはり詐欺師荒木一郎の映画です。

とにかく瀬木山がもてるもてる。どんな女でもこの竿にかかれば瀬木山に夢中。それを武器にのし上がる。
原作は戸川昌子(ゲスト出演)
読んだことないけど、こういう小説書く人って事で完全にイメージを固定させちゃいますから。お赦し・・・

したがって、成人映画としてのサービス度はかなり高いと思います。
葵美津子が外で聴こえるバスガイド(このバスガイドさんは脱ぎませんけど色っぽいです)の笛に合わせて励んでくれたり。彼女は瀬木山に騙されたと知り悲しい結末を迎えるんですけど・・・
出番は少ないながらもひし美ゆり子の脱ぎっぷりもお見事。ついに海岸(曇り空で景色悪く汚い海岸)を全裸で走り、荒木一郎と浜辺で大胆濡れ場。

詐欺師瀬木山を上手く利用して谷本美容学校の看板美容師になるべく、学校長に初めて対面した時の胸の大きく開いたブラウスの谷間が眩しい。

クールな眼差しと存在感でもって詐欺師を逆に騙し谷本美容学校長の座に納まる。彼女により土壇場で失脚しても、それが自分らしさと動じず、次なる獲物を狙う詐欺師、瀬木山。
2人の関係はルパン3世と峰不二子といった趣でとてもよろしい。

学長の白石奈緒美(先日の「女医の愛欲日記」より数年若く、おばさん度低くいい感じの熟女でエロい)まで上手く誑しこんでおきながら、遺言状に自分の名を明確にさせる事が出来ずに「杏子は好きな男性と結婚しなさい」という曖昧な言葉しか残させる事ができなかったのは最大の不覚でしょう。



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