JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

熊田紺也 「死体とご遺体」

2006-05-10 | BOOK
「死体とご遺体~夫婦湯灌師と4000体の出会い」

そのタイトルと内容に興味を曳かれ読んでみました。

著書はCM制作会社を経営していましたが倒産。自宅を売却しても2000万の借金が残った。(借金2000万と言えば快楽亭ブラックの言われている借金と同額じゃないか
借金返済と生活のため高収入が得られるとういう動機から介護サービスを経て湯灌サービスを開業する。

湯灌といえば「らくだ」の凄まじい湯灌描写を思い描きますが、あまり一般的な仕事(風習)ではないようで、事実湯灌の風習は一時期廃れていたという。

そう言えば私も20数年前に母を送っている(長男の私が喪主でした)が湯灌の場に立ち会った記憶はありません。臨終には立ち会えたのですが・・・
気が付けば病院から自宅に運ばれ例の白布を被せた遺体となっていました。
なんやかやと葬儀の打合せをしている間に、気が付けば旅たちの装束を着せられ鼻などに詰め物をしたおだやかな表情の母が棺に納められていました。
業者の方から席をはずすように言われたのかどうか記憶は定かでありません。

誰でも必ずいつか死体となり、ご遺体となるし、大切な家族を送らなければならない日が来る。あってはならない事だが逆縁の場合もある。特に我が世代は遠からず、両親を送らねばならない。

湯灌という特殊な職業を通して語られるさまざまな遺体の話はいろんな事を考えさせられる内容です。

また、特殊な職業ではあるが、ある意味立派なCSの本とも言えるかも。
稼げると言う理由から始めた仕事ではあるが遺族に対する接し方など経験を積むうちに自然とCSの基本にたってプロとして仕事をしています。
180度違った世界ではありますが、CM制作会社の経営と言うのも過酷な仕事で、著者はそこでも沢山の修羅場を経験してきたのでは無いでしょうか。
窮地に立たされての選択とはいえなかなかできるもんじじゃないように思います。

湯灌は男女ペアで行われる。その事が実に理にかなっているようで、それは第4章「妻は語る」で如実に知らされる。
前半の著者が語るさまざまな経験談をただ単に興味深く読んでいったが、4章では、目尻を拭ってしまう場面も・・・

尊い仕事に従事している彼らに敬意を表すとともに、湯灌(サービス)という風習の復活を喜びたいと思います。


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2 コメント

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いいお仕事です。 (さらさ)
2006-05-11 17:14:35
湯灌が職業になってること

初めて知りました。

インターネットで調べてみましたが。

感動しました。

ありがたいですね。



父のときは

ナースと一緒に、「清拭」をしましたが

人生最後のお風呂。(湯灌)

入れてあげられたら、父も気持ちよさに

さぞ、喜んだだろうに・・・

って、泣けてきました。



覚えておきます。「湯灌」のこと。



それから。

ブックマークに登録させて頂きました。

いつも、事後報告ですみません。

これからもよろしくお願いします。



さらささん (imapon)
2006-05-14 23:54:59
ブックマークありがとうございました。

こちらもブックマーク完了。



この本はあっという間に読めちゃいますから機会があったら是非どうぞ。

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