ゆびおり短歌

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短歌人2017.3

2017-03-06 | 短歌人
「短歌人」2017.3 /同人2 黒﨑聡美


冬らしい冬

あいまいなものを持たない冬の陽に爪の縦すじ晒されている

いつのまにか雪降る冬が遠のいて晴れわたる空は冬らしい冬

生花のにおいにごまかされながらボディオイルを夜更けごと塗る

長く勤めたい深入りはしたくない 警鐘鳴らす消防車ゆく

空白のような冬の日パチンコ屋の駐車場広くひろがるばかり

枯れ草に鳥影よぎりその鳥はわたしより先に新年を飛ぶ

勢至堂トンネル抜ければ雪の降る重くしずかな季節となった





・・・・・・
清郷はしるさんによる「私が選んだベスト3」に、一月号の


指はいつしか車となってひらかれた地図からきみと湖へゆく


の一首が、清郷さんに評とともに掲載されています。
このページに選ばれるのはかなりうれしい。
清郷はしるさん、ありがとうございました。
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2 コメント

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初めまして (清郷はしる)
2017-03-07 07:55:31
上手く書けず、読み直すと恥ずかしいです。
流れが美しい歌で一読惹かれました。
もっと、身体運用が用いられているとか、より濃い恋人たち(もしくはご夫婦)の時間へのいざないになっているのではなどとの感想もあったのですが、なんだか自分勝手なことばかり書いてしまいました。

喜んでいただけて嬉しいです。
こちらこそ (くろさき)
2017-04-13 18:35:23
コメントいただいていたのに、こんなに遅いお返事ですみません。
ありがたく拝見いたしました。

ちなみに私の車にもナビは積んでいないので、歌の背景まで読んでいただいたこと嬉しかったです。

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