ゆびおり短歌

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短歌人2017.4

2017-06-18 | 短歌人
「短歌人」2017.4/同人2 黒﨑聡美


それぞれに待つ

義父(ちち)はまた何かを燃やし真昼間に煙は東にひがしに消える

脱衣所のあかりで入る浴槽はまぶたの裏のやさしい暗さ

季節ごと飛ばしてしまうほどの風に左の耳のひらきっぱなし

大切なことをすべて忘れてゆくようでビニールハウスは光を返す

それぞれに待つものがありおじいさんと離れて座るコインランドリー

年老いた顔の人ばかり訪れるコインランドリーの薄ピンクの床

霧ののち柔らかくなる砂利道は昔暮らした家へと続く






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