ゆびおり短歌

「短歌人」に所属しています

2月18日(日)

2018-02-18 | 日々のこと
久々に夫も私も休みが重なり、今日は出かけることになった。
ランチは、年に二、三度行くハンバーグ屋さんへ。昔からある小さなお店で、味はもちろん居心地がいい。私はいつもの煮込みハンバーグ。ライスとミニサラダもつく。この店には漫画がたくさんおいてあり、いつからか『深夜食堂』を読むのが習慣になった。ちなみに夫は『美味しんぼ』か『イニシャルD』。
もし深夜食堂に行ったら何を頼むかを割と真剣に考える。甘さ控えめの出し巻き卵と日本酒を冷やで、が今のところ有力か。
その後、以前より気になっていたコーヒー豆専門店へ。私や夫の漠然とした味の好みを店主は掬いとってくれ、いくつか試飲をさせてもらう。コーヒーの酸味が苦手だとずっと思っていたのだが、それは苦味と酸味がどちらもあるブレンドされたものの酸味が苦手だったようで、浅くローストされたものを試飲してみたら、おいしい酸味だった。100グラムの豆を三種類購入。良い時間が過ごせてとても満足。また行く。
ホームセンターや100円ショップをまわり、18時帰宅。
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2月8日(木)

2018-02-08 | 日々のこと
おととい、まだ体調がすぐれないのに体重計に乗る。
体重計に乗ったのはかなり久しぶり。久しぶりに乗ったら、自分のなかのなんとなくな上限にしている重さになっていて、静かにショックを受ける。
まずは体調治すほうが先……と思いつつ、昨日からラジオ体操をはじめた。

数年前、夫が健康診断にいろいろと引っかかったのをきっかけに食事を見直し、野菜多めで夜は炭水化物を抜き、休肝日を増やし、ラジオ体操やウォーキングを習慣化したらダイエット目的ではなかったけれど夫も私も痩せたことがあり、またそれをはじめてみようかと思いながら、今日は一時間ほど歩いた。

体調はすっかり良くなり、洗濯機を二回ほどまわし、床を拭き、トイレや階段の掃除をし、コーヒーを淹れる。
結社の原稿も一気に仕上げた。
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2月6日(火)

2018-02-06 | 日々のこと
唐突だけど日記をはじめようと思う。
毎日なのか、ときどきなのか、期間限定なのか、それさえもよくわからないけれど。


先週の土曜の夜中から体調を崩してしまい、日曜は全然集中できないまま校正をした。今月は量が少なめでほんとうに助かった。
月曜は仕事を休んで眠っていた。
夕方目を覚まして、上田信治句集『リボン』(邑書林)を読む。

長椅子に手すりが二つ外は雪/上田信治
冬照る日冬木の枝を消しつづけ
同じマスクがずつと落ちてゐて夢のやう
自動車はシンメトリーで冬の海

冬だからか冬の句ばかりに目が留まる。『天の川銀河発電所』を読んでから少しずつ句集も読むようになったけれど、好き、と思ったのは『リボン』がはじめて。

今日火曜日は午後シフトだったので、午後から仕事へ。けれど暇で、電話もあまり鳴らず、院長に施術してもらう。全身が固まっていて、どこもかしこも痛い。一通り施術してもらうと、血の巡りが良くなって、それと気の流れというのもあるらしく、すっと体が軽くなった。身長が伸びたみたいだ。
施術が終わったら、もう帰っていいよと言われ、仕事というより患者として来たような数時間。

いつもならここでコーヒーとなるけれど、全く飲みたいと思わないから体調はまだあまりよくないんだろう。
帰りに生姜湯を買って、手紙を一通投函。
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短歌人2017.12より同人の歌。

2018-01-11 | 短歌人誌より
同人2より。

ひと株づつ等間隔で植ゑられて良くない夢のやうに曼珠沙華/大室ゆらぎ

梨の水なづきから冷え染みとほり指先にもう秋が匂へる/高﨑愼佐子

もうすでに遠く隔たる人のゐる部屋よりひとつしはぶき聞こゆ/弘井文子

無理ですと固く拒みしそののちは長く平たき道を歩みぬ/河村奈美江

眠りゐる妻も気づきし雨音か布団のなかの手は吾に触る/長谷川知哲

われも誰かの荷でありしこと雁渡る空の深さをしばし見てをり/三島麻亜子


同人1より。

雨音が絶えず鳴るので子を叱る声の途中で困ってしまう/猪幸絵

いたむからだの首のところにあたらしき薄荷のかをりのくすりをつける/花笠海月

乾きたるくちびるに触れる確かめるここには過去の宿らぬことを/鶴田伊津

なまなまと彼岸花の朱のつらなりぬこのくさはらにかつて道あり/西橋美保

フランスを旅行中なるいもうとが預けてゆきし薄き遺言書/紺野裕子

このベッド ちょうど真上がこのベッド わたしではないわたし おやすみ/斉藤斎藤

空き家にはあらずだれかの老い母がひとり住む家つたに覆わる/今井千草

みぬふりはできぬものなり彼岸花ここにみてまた昨日もみしか/小野澤繁雄

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短歌人2017.12より会員の歌

2018-01-11 | 短歌人誌より
会員2より。

片恋は架空の恋に等しいと楡の木立にからかはれをり/冨樫由美子

日盛りを逃れるようにほの暗い喫茶店へと沈みこむ体/葉山健介

悪いひとじゃないと言われる弟の延滞金を何度も払う/柳橋真紀子

立つたまま押し黙つても勝ち目ない だつてりんだうにはなれぬから/浅野月世

地下鉄が地上の橋をわたるときやけにあかるい叫びをあげて/太田青磁

行きだおれたくはないから晩夏には晩夏の似合う後輩と飲む/笹川諒

せわしなく爪をやすりで研ぐ女(ひと)がエスカレーターに運ばれてゆく/山田泉


会員1より。

甘き記憶苦き記憶をなひまぜに金木犀にいぢられてゐる/たかだ牛道

向き合いてきみの溜め息掬わずにぶどうゼリーの果肉を掬う/岡本はな

曼珠沙華いっぽん右手に握りしめ秋の小道を老女歩めり/芦田一子

家系絶ゆるはわたしの命とともにあり濯ぐ術なき腕抱へて/來宮有人

もんくなどつけようもない宴会のゆくすえ刺し盛りのなまがわき/鈴木杏龍

樹陰よりきみと見上げたあれは未知ではなかつたかおもひかへせば/辻和之

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短歌人2017.11より同人の歌

2017-12-21 | 短歌人誌より
同人2より。

夏はもう終はつたのです 家々の屋根に触れつつ風の巡回/河村奈美江

つまさきがとほくの岬のごとく冷ゆ報らされず葬らるる虐殺/春野りりん

いつの間に工事現場はあらわれてめぐりに自販機あかるく灯す/砺波湊

澄ましたる耳にくふくふ聞こえくる体のどこか洞のくふくふ/大滝世喜

青梨のいろに暮れゆく夏の日を娘のいへの窓に見てをり/時本和子

あたらしい箸を真水に晒すとき寂しい貌(かお)をしていただろう/中井守恵

壊すため先づ建具から外された家のうつろに垂れ下がる紐/大室ゆらぎ

横ざまに倒れ伏すとき古家はどつとたましひのやうなものを吐き出しぬ/大室ゆらぎ

うつし世は過ぎゆくのみと思ひけり見えざる蟬ははげしく鳴きて/田上起一郎


同人1より。

五日ぶりに帰ってくればもう蟬は鳴いていなくて次の永遠/猪幸絵

印鑑の朱をゆびさきは除けながら浮き世にほつりとわが名を残す/森澤真理

生者なるわれと死者なるわれがゐてただあふれゐる緑の匂ひ/原田千万

物置の壁に打たれて錆つける残暑の夜の釘の冷たさ/倉益敬

色もなくただに茫たる夢をみぬこの世かの世を逸(そ)れし世やある/蒔田さくら子

この地図も誰かの故郷 川あれば地図は見えぬ海をめざして/八木博信

冷水にもろ手を浸し手首より先のみ白きわれと気づきぬ/西川才象

誰も見てゐない時だけ公園の老人用健康器具に近づく/中地俊夫

無花果の木がありしあとを指さして少しく過去の話をしをり/斎藤典子


11月の扉より。

幼な子の帰りてぽつり胡桃あり絵本の中よりこぼれたるにや/山田幸江「忘れまい」
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短歌人2017.11より会員の歌

2017-12-21 | 短歌人誌より
会員2より。

まだ夏がクローゼットで足踏みをしている今年は着てない浴衣/鈴掛真

鴉ではない 斎場の空高く二回まはつて見えなくなつた/浅野月世

昨夜までホームレスがいたその場所に黒い地面が残っている/三好悠樹

吹きあがる芙蓉の緑 ワイシャツをひたひたにして影がゆらめく/葉山健介

レンタカーのナビを信じる道沿いにパリミキの城を三回見ても/柳橋真紀子

祖父はもうこの世の人でないようで骨の白さが目に沁みてゆく/朝倉洋

お見舞いの部屋でコンセントを借りる 40%もらって帰る/山本まとも

梨撫でてそのざらざらを手に残し少しうれしくなって出かける/千葉みずほ

一年中造花の蔓薔薇ゆれている廃墟のごときミシン店過ぐ/山田泉


会員1より。

ひととせを過ごしてきたるわれら居てそのひととせの先端をゆく/角山諭

児はしづかに眠りにつきぬその足を一度もつかぬ登山のあとに/角山諭

与へられた背中のやうに未知であり無為である。葉にふりそそぐ日は、/辻和之

帰りきて灯ともせば己が影かかえて蜘蛛の大きく動く/伊藤直子

生れし地に待つ人のなく夜の駅の流れに遅れ雨を見てゐる/松岡圭子

ものの影くつきりと見せ九月来ぬトゥシューズどこにしまひおかむか/宮崎稔子

暮れ方の昼顔に会う 閉じるという顔の筋肉ひとは持たずに/大平千賀

晴れわたるくがつながつき九階の窓から投下するものがない/ 鈴木杏龍


卓上噴水より。

謝りたいことのひとつに使用済みあぶらとり紙拾わせたこと/笹川諒「ジュ・マペール」

たぶん君が開かれたこと ずっと臓器提供欄に○ができない/笹川諒

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短歌人2017.12

2017-12-05 | 短歌人
「短歌人」2017.12 / 同人2 黒﨑聡美


五月のダム湖

賑やかさに自ら疲れ果てている店の幟がとりどり続く

目的地をここに定めて降り立てばダム湖水面に夕暮れ迫る

昼と夜のあいだをつないでいるように水を湛えるダム湖のほとり

目の前の風景よりも薄暗く切り取るスマホの画像を消した

階段を数段のぼり展望台は数段分の高さにひらく

どの道もすぐに忘れて生コンの工場ばかりがまなうらに顕つ

夕暮れの記憶はいつしか紅葉の景色となった五月のダム湖
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短歌人2017.11

2017-12-05 | 短歌人
「短歌人」2017.11 / 同人2 黒﨑聡美


ガソリン臭い満月

雑巾をかけつつ下る階段に夏の重さを拭い取りたい

荒れた畑に草生い茂り骨だけのビニールハウス見えなくなった

白木槿曇りの午後も咲き続け眠たさばかりにとらわれてゆく

クロールをおおきく掻いてゆくように欅並木のその先めざす

小さめの馬鈴薯入れた箱があり台所隅にときどき開ける

とかせとかせ輪郭とかせ少しだけ冷たい風よ輪郭とかせ

給油レバーを給油口へと差し込んでガソリン臭い満月仰ぐ
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短歌人2017.10より同人の歌

2017-11-02 | 短歌人誌より
同人2より。

道なかにずだぶくろ様のものありてほぐれて猫となりて去りたり/弘井文子

どこからか涼しい風は吹いてきて夏の窪みにすつぽり嵌まる/大室ゆらぎ

大空に飛行機ぐもの消えのこる 死んでもみんなかしこくあれよ/田上起一郎

水底に揺らめくおのが影率ゐて夏のプールに蹴伸びしてをり/佐藤大船

ふたり子がわれを呼ぶ声 ほんとうの名前をいまだ知らないままに/中井守恵

デーゲーム見つつうとうとのほほんと野球とともに滅びたき午後/伊波虎英

貝釦ぽつりぽつりととめながら海の記憶をからだに蔵ふ/春野りりん


同人1より。

去年の夏なに着てゐしかおぼろにて他人のやうに私を探す/小島熱子

ステンレスの手摺りを早も温めたるわが左掌の馴れ馴れしさや/西川才象

夕方の湿る匂いの地下道にこんなところでまで蟬が死ぬ/猪幸絵

池に降る雨見下ろして差す傘のにぎるぎざぎざ気に入っている/斉藤斎藤

すみずみまでしつづける掃除この家にはまう帰つてこないつもり/山下冨士穂

嗽げどもすぐ乾きゆく俺の口閉じて真闇のコインロッカー/八木博信

鍵の鳴りから雨が降るそのうちに夜は祭りでにぎはふ/泉慶章

幽霊を見しやうなことをひそひそと語りあひしよ真夏の葬儀/西橋美保

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