夢の話と日々のこと

私の頭の中の出来事

『虐殺器官』 伊藤計劃

2012-09-21 21:57:17 | 最近読んだもの

兄に
「この本を読んで、僕らはもっとSFを読むべきだと思ったね」
と薦められて読んだ本。

ここ10年のに読んだ本の中で最も面白かった!と言える本の一つ。(多分5冊くらい最も面白い!がある)

SFで、ミステリーの要素も入ってるのに、すごく自分のこととして感じられるリアル。
ほぼ私たちの世界のこと。
9.11から分岐したパラレルワールドって感じ。

ストーリーテリングの点から見ても秀逸なんだけどさ、
世界を描く大きな視点と、未成熟な人間の内部を見据える繊細な視点が織り混ざってて、SFだっていうのに、チープさのかけらも見当たらないんだよ。(SFファンの皆様すみません)


ただ、漢字にふってあるルビが、ちょっと煩雑で読みにくいかな。
例えば、「暗殺予定者(ターゲット)」 とか 「特殊作戦コマンド(SOCOM)」とか。
慣れてしまえば大丈夫だけど、最初は取っつきにくかった! 

活字慣れしてる人は是非是非読んで欲しい1冊! 


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