ハニカム薔薇ノ神殿

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ヴィジュアル系からKPOPに行ったあの当時の理由…

2017年08月18日 | ドラマ映画アニメ音楽(エンタメ)
Spotifyで思い出したので。
ちょうど10年ほど前になります。
東方神起が日本デビューした頃です。
当時の音楽雑誌アリーナ37℃を今でも持っています。

これだ。



それで、表紙見たらわかるけど
V系はシド、 アリス九號(A9)、GazettEあたりが人気でした。

東方神起の特集ページがあるのわかります?
ARENA37℃はV系目当てで買ってましたが、SHOXXよりはライトで女子向けなラインナップでしたかね。


私は1つ前のV系ムーブメントの時(さらにそっから8年ほど前?)
SHAZNA、LAREINE、ラクリマ、MALICE MIZER、Raphael PIERROT
あたり好きだったのですが、さすがに世代交代と申しますか
メンバー脱退やバンドの解散、休止、再編成なんかが相次いでて、そのあとの
「ネクスト世代」「オルタナV系」「ポストヴィジュアル」てのが出てきた、過渡期の時代でした。

どこがどう違うのか、あんまり聞かない方のために簡単に説明しますと
最初のムーブメントの世代は「ロック」に近く、
X-JAPAN>ラルク、LUNA SEAとその後であり、まだ未開の地を独自の世界観で開拓していったと思います。
技術的に荒削りであっても、そこがインディーズであり、メジャー市場では「できるわけがない」ことにプライドがあった世代でした。
音の方も、コンサートホールで聴く音は天井が高いためか、結構「抜ける」んですが(どう表現したらいいのか…クリアに聞こえるのです)
インディーズだと、録音設備も劣るから元の音源からして垢抜けず
ライブハウスなのでたまにハウる時もあったりするんですが、逆にその雑味こそがロックというか。
「キレイにパッケージされた商品ではない」生のラフさと、ステージとの「近さ」があったのです。

それもやがて段々と洗練されたバンドが出てくるようになります。
対バンがライブハウスでなく日本青年館であったり。

次の世代は、「前の世代の踏襲」ではありました。
確かに売れるツボを押さえていて、「あれ?どこかで…」というのがあったのは確かです。
そして、上手いんです。デジタル機材の進歩もあるんでしょうが、最初から洗練されててプロっぽいんです。
(紙に描いてた同人誌がデジタル化して、素材を使えるようになり、アマチュア離れしたものができるようになったのも同時期かも)

ラルクあたりのパクリアレンジというと言い過ぎですが「典型」が作られて行く。
「こういうのがV系」「つかみ方」「乗せ方」いたれり尽くせり。
メイクにしてもコンセプトにしても「ヴィジュアル系とはこうあるべき」な型が出来ていってました。
(補足。同時にメイクがあっさり目で普通のバンドと変わらんようになっていったのもこの当時。
より商業的になっていったんです)


ゆえにか知りませんが、次世代のオルタナティブなものは
ヴィジュアル系であってもロック度、社会に対するアンチテーゼだの、どこか文学的な要素だのは薄く(いや、それっぽくはあるんですが…)
岡田斗司夫さん風にいえば「薄めたカルピス」「秘伝のタレをつけただけのもの」
そんな風に感じてしまう部分がありました。
これはけなしてるのではないですよ。感じ方ですから、古いとどうしても「知ってきた分」を消せないからそうなるんです。

よりポップで、より消費に向くものになっていったところはあると思います。
よく言えば親しみやすく女子向きで飛びつきやすく、悪く言えば軽薄、
いやすでに「最初からプロ」だったと言うことかも。

しかし、これはちょうど「平成仮面ライダー」が電王から傾向が明るめの一般向けになったり
「乙女ゲーム」がネオロマだけから、美少年キャラ消費型のに変化していった時代とも重なるんで
なんか、パラダイム的なものがあるのかもしれませんが。



それでなぜ、V系からKPOPに行ったんだっけ?
と思い出すに
(別に個人の趣味、そんなことはどうでもいいんですが)

こういう「過渡期」「次世代への変化時期」「革命期」には、
古参のファンと新参のファンの軋轢は生じやすい。
宗教ならユグノー戦争、カトリック対プロテスタント
幕末なら幕府側か新政府側か

そうするともはや、「誰でも仲良く」はやりづらいのよ。割れる。
そこで「ファン(というよりバンギャ)の排他的空気」てのは生じた。
いつだってトレンドジャンルはそうであるように
「古参」「新参」で、嫁姑のようなものがある。
そらまあ、新しいファンからしてみたら、古参がやってきて
「やあやあ教えてしんぜよう、知識はこちらが上」なんてマウンティングされちゃあたまらんわけ。
でも、すべてのV系アーティストが活動休止したわけではなかったのですが、
「今更Aqua Timezは聴けない」みたいなこだわりはあるわけです。
趣味ってそんなにヒョイと変われるもんでもないのです。

そんなところにやってきた韓流というのは
日本人の私らからすると、当時は「白紙」であり、全員「ご新規ファン」になれるのでした。
アイドルジャンルは当時はWaTとジャニーズでしたか…
でもそこもすでに入れなさげだったです。

そこいくと韓流は新大陸でした。
つまりファン同士の軋轢がない。
嫌韓なんてのが後に出てきますが、当時はまだそんな政治的なものは無く。

「ちょっと聞いてみようかなあ」程度ではなかったかと思います。



しかし、その媒介として「音楽雑誌ARENA37℃」があったのは確かです!
ありがとう音楽専科社!
戦犯ですな…。

そして多分Spotifyでは
「どっちも」聴ける両手装備のバトマスのように
…なってます。
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