ブログ入れ替えました! 音楽やら本やら映画やら、思いついたことを書いてます。
御注文はアメリカン
ザ・タウン
アクションシーンはスピード感があって、迫力があったけど、何せストーリーの展開がまどろっこしいものだから、3回あるアクションシーンがもったいなかった。
3度目になると、「またやるの?」って感じになってしまい、クライマックスが"らしくなかった"。
ベン・アフレックの監督・主演映画で、監督業にも力を入れているのは、銀行強盗の細かな手口の描写でよくわかる。
舞台のボストンでちゃんと撮影してくれているのもありがたいところ。ボストンといいながら、実はハリウッドで撮っているという映画もときどきお見受けするもんでね。
タイトルにもなっているチャールズタウンには馴染みがないけど、ハーバードやノースエンド、フェンウェイは懐かしくみることができた。
ちょっと、映画自体を悪く言い過ぎたけど、ノースエンドの描写はよかったと思う。テレビなんかでよく見かける、ヨーロッパの片隅の町のように、ほんとに道が狭く入り組んでいる。都市計画を誇るアメリカにしては、土台のよくない区画になっている。
そんな様子が行ったことがない人にもよく伝わったと思う。
こういうほめ方は監督にすれば本意でないところをくすぐられていて、違和感のある評価に感じてしまうのかもしれない。
でも、ボストンを舞台にした映画はいかんね。どうしても「ここどの辺だろ?」って感じで背景の街並みばっか見ちゃうよ(笑)。
ネタバレ****
でもさ、ありきたりといえばありきたりなんだけど、クレアがタグに自分の部屋に警察がいることを知らせるシーンで、「どうやって教えるんだろう」と思ったら、前半のほうで交わした何気ない身の上話の中から、誰にでも印象に残っていること(もちろん観客にも)を使って、部屋に来ることは危険だと知らせる−−。
このシーンは映画の中で小説を読み切った気分にさせてくれた。
全体としてはベン・アフレック監督の真面目さは伝わってきた、と思う。
第9地区
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豊洲lala port内にあるシネコンでは、1つのシネマで1年前に上映された映画をリバイバル上映している。
去年はレッド・クリフを観た。
別にそれを狙っているわけではないけど、偶然にもほぼ1年後、また見逃した映画が上映されていた。
それが金曜日に観てきた「第9地区」。
他にも観たい映画があったけど、上映しているとわかれば、スクリーンで観たい欲求に負けて、新作を押しのけて是席を予約した。
休日ということで、シネマ内はまぁまぁの入り。座席は何と一番奥。ぎりぎりについた僕たちはすでに座席についているお客さんにお願いしながら、席に向かう。途中、足がふらついて、お客さんのほうに倒れそうになって、
「あ´ずいばせん…」
と赤面、赤面。
やっと座れた。
さて、ここからはネタバレありです。もう面倒なので、フォントの色を変えないので、これからDVDを観る人はご注意を。
ずばりこの映画、「ザ・フライ」のSF版でしょう。アクションものの「ザ・フライ」と言ってもいいかな。
これは批判で言っているのではなくて、いい意味でいっています。
人間がエイリアンにトランスフォームするなんて、新しくね?
南アフリカを舞台にするっというのもいろいろ想像させられてしまうね。エイリアンがスラムを形成して、そこを立ち退かせる。
舞台が舞台だけに制作側の言いたいことは…、なんて、いらぬ社会的見地で、裏読みをしてしまいそうだ。
さて、感想だけど、面白いかったかと言われれば面白かった。でもこれを単純に面白かったといってしまえば、僕の何かが疑われそうな気もする。
なぜか、気持悪かったといえば、気持悪かったからです。
今はやりの造語を僕も造ってみれば、キモ面白かった、といえば、この映画が終わった直後の感想に近いかも。
4つ星ぐらいつけていい映画なんだけど(いや3.5ぐらいかな)、最後の派手な戦闘シーンはちょっと余計な部分が多かったかな、と思う。あれがあるせいで、話のベクトルがいろんな方向にですぎて、ちょっと統一感にかけたものになったように思う。
ただ、MNUとギャングを敵に回してしまうが、最大のピンチのときに、両方を敵に回したことが功を奏する、という展開は味がった。
サウンド・オブ・ミュージック
このタイトルをこのブログに加えられることを、いったい誰に感謝しようか。
僕の世代では特に多いのではないだろうか。僕が中学1年ときに映画館で見たこの映画は、そのときですでにリバイバル上映だった。ということは僕ら世代でこの映画を映画館で見た人は、リバイバルでしかみれないはず。あのリバイバル上映ってそんなに話題になったっけ?
僕は「これまで1番感動した映画」というものを選ばないことにしている。
そのときの自分の状況や、感情によって映画の感想も左右されるし、感動にもいろいろある。痛快なアクションや爆笑コメディ、名曲揃いのミュージカル、ジャンルも多すぎて一本選ぶなんてとても無理。
でも、「ぼく、サウンド・オブ・ミュージックをこれまで4回観てます」といえば「だったらそれが君の1番なんじゃん!」となるんだろうね。
この映画には思い出もあるのだよ。
1番最初にこの映画を映画館で観たときは家族で行った。そこでいたく感動した僕は、何としてももう一度観たい、と思った。
そしたら父が映画館まで連れて行ってくれて、僕が映画を観ている間、時間をつぶして待っていてくれた。今から思えば、3時間近くも待っていてくれたわけだ。
そういうほのぼのした思い出も重なって、この映画のワンシーン、ワンシーンをよく覚えている。
そんなに覚えているのに、テレビで放映されたときには新鮮な気持ちで観れた。これが3回目。
世にレーザーディスクなる、今ではすでに骨董品と化してしまったものを家族で購入したとき、ついにサウンド・オブ・ミュージックが自分のものになった。そのときに観たのが4回目。
自分のものになったが、あんまり観ると、感動が色あせそうな気がして、1度きりしか観ていない。
そして、数年前、お台場でサウンド・オブ・ミュージックが映画館で再び上映されること知る。
もう一度、スクリーンで観てみたい!
強く思ったが、上映期間が短く、しかも気づいたのが遅かったのか、チケットは売り切れ。
ああ、もうスクリーンでこの映画を観る機会はないかも…、とあきらめてから数年、なんと再びそのチャンスが訪れた。
なんでも「午前十時の映画祭」という、ありがたい企画のおかげらしい。
そして土曜日、5回目の鑑賞をしてきた。
いい! 何度見てもいい。
もう、細かい感想文なんて書く気にもならない。
1度みたコンサートのDVDを観るように、曲順まで覚えてるから、175分はあっという間だった。
やっぱり、これが僕の1番か?
アンストッパブル
ちょっと映画が遠のいていたのは、別に忙しくていけなかったわけではなく、さほど観たい映画がなかったのが本音。
その状態と打って変って、今度は観たい映画が3〜4本ある。
全部映画館で観たいね。
さて、今日観た映画は「アンストッパブル」。
多分、感想は割れるだろうね。面白いと思う人とそうでない人。何せ、「敵」とか「犯罪者」が出てこないからな。
面白くない人にとっては、これが事実に基づいているといことに驚いた後は、「でも、どうせ止まるでしょ」という気持ちで映画を観てしまい、感情の行き場所を失う種類の映画になるかもしれない。
僕は面白いと感じた方。途中、ちょっと「助かるんでしょ」派になりかけたんだけど、「でも、これどうやって止めるの?」という疑問を追いかけはじめてから、ストーリーに乗っていけた。
映画が終わったときは、どの程度までが事実なのか見当がつきにくかった。帰って調べ見てびっくりした。大まかな部分は事実なんだ。
この大まかっていうのは、止め方ってことね
シャッターアイランド
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映画鑑賞記事、小説記事が随分ご無沙汰になってしまった。
9月、10月は野球が佳境に入っていたから、仕方がないとしても、もう12月だ。
僕がここで作品鑑賞の記事を書いても、それはまさに独り言のごとしで、何らどこにも影響を及ぼさない(笑)。
それでも書くのは、ただただ、観たもの、見たもの、読んだもの、聴いたものタイトルが次々と過去記事に記録されていくのが楽しみだからなのさ。
そうそう、本棚に本を並べるのと似てるんだよね。
さてさて、ブログが途切れて以降、まったく映画を観ていないわけではなく、「私がクマにキレた理由」、「恋愛適齢期」、「20世紀少年」、「カイジ」…と数本を見たけど、あんまり記事にするに気になれなかった。
「恋愛適齢期」はいい映画で、ジャック・ニコルソンは「恋愛小説家」に続き、ロマンティック・コメディでも十分に個性を発揮していたなぁ。
でも記事にせず。
「20世紀少年」では、1を見終わった時点で、「トモダチ」は誰でもよくなり、「カイジ」ではフジワラ君がずっと目を見開いたままで、狂気のセリフを繰り返していたのが、気になって記事せず。
両作とも原作は面白いんだろうなぁ。
最近、2作品観た。
1つは、「シャッターアイランド」で、もう一つが「ノーイング」。ところで「knowing」はカタカナで書くと、「ノーイング」? それとも「ノーゥイング」?
どうも「ノーイング」のようだ。ちょっと発音が一致しないけど…。
「ノーイング」は次に回して、今日は「シャッター・アイランド」について書こうか。
よく「ネタバレ」って断っておいてから、「ネタバレ」を書いているけでお、この作品はネタがわからん(笑)。バラせるほど理解できとらんぞ。
僕の周りでも観た人がいるけど、「まったくワッけわからん!」とぼやいておりました。
このワケのわからなくなった人たちように、2回目を見るときのサービスを工業側が用意したらしい。結構、話題作りもしていたんだね。僕はDVDで観たから、そんなサービスを使わなくても、レンタル期間中だったら、何度でも観れたけどね。
でも観なかった。もしかしたら、セリフの中に、最後のシーンを理解させてくれるような仕掛けがあるのかもしれないけど、映画を観終わって僕は一つの結論に達した。
この映画はこうやって曖昧に終わるように作ってあるのではないだろうか、と。
もし、この謎を完全に説いて、最後のシーンの意味がどちらかはっきりしたとしよう。どちら側になっても、完全にわかってしまえば、この映画はまったく普通の映画になってしまう気がする。
こう考えると、このワケのわからなさを最終的には、「やるじゃん」で締めてくれるあたり、いわゆる「手の込んだ」映画なのかもしれない。
インセプション
この映画もよトレーラーを見たときは、「パス」と思った映画だったんだけど、またも新聞の評価欄で4つ星がついていたので、
こんなん、こんなん、つけられたら…
見に行ってまうやろー!
と絶叫しながら車を豊洲まで走らせました>嘘)。
トレーラーにあるとおり、夢を使ってなんちゃらする映画なんだけど、そんな無理のある操作こそ、定義付け、ルールづけが必要。
その定義づけをナレーションですることもあるけど、大抵はセリフの中に盛り込むのが、ドラマ映画の手法。これがまた結構、サラっと通りすぎていく。
あんまり細かく、このルール設定にこだわっちゃうと、映画、とくにハリウッドの映画は矛盾がもぐら叩きのように顔をだすから、こだわっちゃいけない、とはわかっているんだけど、説明されているときは、一生懸命「覚えとかなきゃ」、「理解しとかなきゃ」と思ってしまう。
巻き戻せん…。
いろいろと心理学に絡んだような用語も出てくるんだけど、とにかく「夢の層」に注意しておけば、ストーリーは楽しめる、と思う。
でも、たぶん僕はDVDでもう一回セリフをチェックしながら見ると思う。
少しネタバレ。
この映画についても数多いろんなことが書かれている。そのほとんどが夢のことについてだ。僕はね、この映画はね、夢ということを払ってひとつの世界、と考えると面白いかな、と思った。
ロバートに“インセプション”するために、結局は4層まで下がっていくわけだけど、この4層がひとつひとつの世界で、そこに同じ人物がいるわけだから、ある世界で何かが起こると、他の世界にいる同じ人物は影響を受ける。
だから、ケン・ワタナベが1層目で打たれたら、2層目3層目でも何かが起こっているわけ。
観客も4つの世界をつかんだ時点で、「この層で何かあった、じゃあ、あの層でも」となる。
2つの層を画面を並べて見ているわけではないのに、なぜか4つの世界を並べていているような立体感がある。いろんなことが書かれているけど、僕はこの映画の編集はよかったと思う。景色でどの層にいるか判断もつきやすかった。
結局、この立体感が楽しめればこの映画はあまり「夢」の理論にこだわらなくてもいいように思う。恐らく理論が破断している箇所が結構存在すると思う。
僕は気になるからDVD見るけどね>こだわってるやん!
だとすれば、トータル・リコールとかと同系のみならず、2つの世界(現実と過去、そして現実と過去とのリンク)を扱ったバック・トゥ・ザ・フューチャーとも似た世界を感じる。
映像的興味で映画館に足を運んでしまうところもある僕にとっては、それなりに斬新で面白い作品だった。
トイ・ストーリー3
いきなりネタバレというか、撮影的ネタバレですが…。
トイ・ストリーは完全CGではない。あちこちで(特に住宅地付近の映像)実写が入っている。一番顕著にわかったのは、最後のシーンでアンディが車に乗って女の子の家から去っていくとき。あの車に乗り込んで、シートベルトを締めるアンディは実写、つまり人間だ。
撮影の技術上、あのシーンはCGでは作れなかったんだろうね。
さて、感想。
アバターの感想を書いた記事で僕はこんなことを書いた。
世の中が騒いで、久々の映画館での大ヒットとなったわけだけど、ちらほら出たした3D映画はこれで定着するだろうか? トイストーリーのような完全CGの作品に対しては定着するかもしれないけど、その他の実写がからむアクション系の映画に対しては疑問が残る。
そういう記事を書いていたもんだから、映像的興味でアニメーションを映画館で観た。そのついでにアバターのときに書いた、「3Dは定着するだろうか」という僕の予測は大きくぐらついている。
予告編で3Dの映画がいっぱいあったやん。ナルニア国物語3とか、海猿の何作目かわからんけど、今度やるやつとか。すでに3Dメガネを着用してからの予告編やから、全部3D作品の紹介だった。
ちなみに、日本はさすがにコンピュータの技術が高いレベルにあるのか、海猿の3Dはなかなかよかった。「タイタンの戦い」の3Dよりは見栄えがしていた。
ぎょうさん(いっぱい)あった…。
定着すんのかね〜。
でもね、僕がアバターを観たときに感じたとおり、このトイ・ストリー、つまりCGアニメの3Dは見ごたえがあった。ほんとにおもちゃの人形が動いているように見えた。
時間がたってくると、3Dに目が慣れてしまい、「2Dでも変わらないんじゃない?」なんて思ったりもするけど、実際はそうじゃない。視野を広くして画面を見ると、やっぱり3Dは違うと実感させられる。
映像的興味と書いたけど、このトイ・ストーリー実はDVDで前作2本を観ている。いい年してこんなことを書くと、ちょっとこっぱずかしい気もするけど、この映画は大人観ても十分面白い。
それなりにスリリングなシーンもあるしね。
実はそのスリリングなシーンが3Dではちょっと問題。あんまりにも素早い動きには画面がついていかず、ちょっとガクガクした動きになってしまう。
普通は気付かないんだろうけど、そんなところも興味をもって見ていると、結構チェックをつけてしまった。
今回は、アメリカのおもちゃならではの特別面白いことがバズの身におこります。ご覧になるかたはお楽しみに。マジ笑えるよ。
今回は都内の某映画館で観た。
そこにさプロ野球選手のDGが奥さん、子供と友達か親戚かといっしょに来ていた。
エスカレータを上っていたら、後ろから乗ってきたんだよね。上から何気に下のほうに振り返ったら、DGやん! いつもグラントの客席からかテレビで帽子をかぶったユニホーム姿しかみてないけど、あの両腕のタトゥー(今のチームに来てからは長袖で隠している)間違いない。
うお! 握手、サイン…。
あかん、やっぱりプライベートで来ている選手の邪魔はできん。僕が握手を求めたら、回りも気づく。たぶんわからん人が多いやろけど(笑)。
でもこのチャンス…。王さんをみたときも遠慮しまった後の後悔。うーん。
でもやっぱりプライベートの邪魔はできないなぁ。
ああ、何たる遠慮がちな性格。僕の押しの弱さはここにある、なんて思いながら、後ろ髪を思いっきり引かれながらあきらめた。
オーケストラ!
ネタバレの部分はフォントを水色にしています。読んでもOKな方は、水色になっている部分を範囲指定してください。文字が反転するはずです。
映画が終わって、第一声が、「スゲェ、よかったね。」
あぁ、感動を「スゲェ、よかった」としか表現できない表現力の乏しさが悲しくなる。
感情の中、深く深く入り込んだものを吐き出せないもどかしさに悲しくなる。
もうそれぐらい感動したで。今日はレディースデーで、しかも映画が映画だけに、圧倒的に女性だらけ。でもこの映画は女性だけが感動する映画ではない。男だって十分感動するわい。
さすがにうちの奥さんのように滝のように涙は流さなかったけど、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が始まってからは、涙腺がぐいぐい押されっぱなしやった。
これまで面白いヨーロッパ映画っていうのにほとんど当たったことがない。アメリカに留学しているとき、1週間に1本ずつ映画を観に行っていたんだけど、週1で観ていると、一定期間の間でだんだん観る映画が少なくなってくる。そこで、映画の守備範囲を広げるのと、速読の練習(笑)(←アメリカでは英語の字幕が出る)も兼ねて、「よし、ヨーロッパ映画だ」と勇んで観に行った。
これがまた最悪も最悪で、暗いはキモいわ、散々だった。アメリカ人って映画が面白くないと、あっさり席を立ってすぐに帰っちゃうんだけど、「モッタイナーイ」が信条の日本人はそうもいかず、げっそりしながら、速読の練習だけをしてた。
だからニューシネマ・パラダイスも観ていない(笑)。リュック・ベンソンの登場とかで、多少その見る目も変わってきた。
だから、今回は期待していった。まさに期待以上だった。期待以上どころか、今年観た映画の中でも最上位だね。
コメディ路線でもある。でもコメディに関してはハリウッドからしたら、笑いに欠けるねぇ。ロシアから始まってパリで演奏会をするまでをコミカルに描いている、としたほうがいいかもしれない。
でもね、この映画にはストーリーには30年前の社会体制が大きく影響してるんだ。悲しい運命だけを悲しく伝え、社会派の映画を重苦しくなく表現しきっているところは、まさにスタンディング・オベーションだね。
ちょこちょこっと驚かせる、というか軽くびっくりさせるシーンがあるんだけど、一番驚いたのはヴァイオリン協奏曲が始まるところだ。
30年間のブランクにゲネプロをしていないという、まさに“ありえねぇ”状態で演奏が始まる。当然バラバラ。全体だけでなく個人個人の音程もバラバラという最悪な状態。ここはさすがに、頭が後ろにビクンと引っ張られるぐらいびっくりした。
そして、アンヌのヴァイオリンを聴くと、楽団全員が30年前に戻っていく。ここからはお約束のように、イワンがいうところの“奇跡”が起こる。
ヴァイオリン協奏曲に乗せて、過去、現在、未来がつぎつぎとスクリーンに展開する。
連行され、収容所でシャドーでヴァイオリンをひくレア。ここが一番悲しいシーンだった。
少しずつ、自分の両親のことをわかっていくアンヌ。
自分の家族の30年ぶりの雄姿に涙するモスクワにいる家族。
演奏会の後に訪れる夢がかなう未来。
わずか数十分にこれだけのことを乗せるなんて、ほんとにうまい演出だと思う。
演奏が終わったあと、僕も立ち上がって、ブラボーって叫ぼうかと思ったよ。
映画の最後のシーンがさ、アンドレイとアンヌがほほ笑みあってそこで静止画になるんだけどさ、これがまた感動なんだよ。
この映画の上映方法はちょっと変わっていて、日にちをずらして転転といろんな映画館で上映する手法のようなんだ。だからお近くの映画館にボリショイ劇場オーケストラがやってきたら、是非足を運んでみてください。
踊る大捜査線 THE MOVIE 3
といいながら、オンタイムでの放送中はこのドラマ自体を知らなかったんだけどね(笑)。
いつだかの年末に放送されたスペシャルの再放送を見たら、それがあまりに面白かったので、そこからドラマのDVDを借りてきて一気に見た。
そこからスペシャルやスピンオフ、映画前作2本。欠かした作品はない…と思う。
The movie2から7年もたった。あまりに間隔が空いたので、もう「踊る」はないんだろうなぁ、と思っていたし、主演の織田さんがいかりやさんが亡くなったことで、気持の中でピリオドを打った、という噂も聞いたことがあった。
それなのに、去年の今頃だったか、The movie3の話が持ち上がったときはびっくりした。でもちょっと胸がそれこそ“躍(踊)った”
踊る大捜査線が好きな人間にとって、この映画のジャンルはアクションでもコメディーでも、はたまた日本でいう「刑事もの」でもないんだ。
これは「踊る」というジャンルなんだよね。
だから、映画ファンがみたら「長い」と感じる上映時間も長くないのさ。そして、「このシーンいる?」というようなシーンも「要る」のさ。そこに「踊る」の世界観があれば、全部OKなのだよ。
要するに「踊る」にさほどハマっていない人にとっては「長い」と感じるだろう。またこの記事では一切のネタバレを書きたくないので、すごく抽象的にかいちゃうけど、青島の「??????」というような行動が10分ぐらい続く場面があるんだ。でもね、それも「踊る」の世界観があるから、僕にはOKだった。
今回、新しく加わったメンバーの中では小栗旬さんがよかった。好演も好演、青島と好対照をうまく表現していたと思う。次に内田有紀さんかな。深津絵里さんとの織田裕二さんとの距離のとり方がよかったと思う。これは演出のよさかな。
いろんな「踊る」ファンしか楽しめないような無駄なシーンを取り除くと、全体的な構成と展開はよくできていたと思う。事件が次々起こるけれど、焦点がぼやけることなく、一直線に発生させていたところはよかった。
映画評…、そうだね、「踊る」ファンにはたまらん作品、ということにしておきましょう。
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うちの奥さんが夜中にたまたま録画したようだ。
原作は山田悠介さんという若手作家だそうだ。
確かにこのタイトルは若い作家ならではの言葉だね。中堅、ベテランになってくるとこういう日本語は使えないだろう。
タイトルからのダジャレじゃないけど、架空の話にリアリティをつけるために、一生懸命理屈づけをしているのはよくわかる。
原作を読んでないので、どこが映画だけで、どこが小説と同じかわからないけど、映画の中で判断する限り、
ネタバレです。
現実の世界(パラレルワールドだからどっちも現実なんだろうけど)、つまり元の世界で佐藤姓の人がどんどん亡くなっていく理由もうまくリンクさせていたと思う。
でもおじさん的ツッコミでどんどん掘り下げると、矛盾はたくさんでてきた。きっとこんなことを言ったら、ウザがられるんだろうけど。
でもね、映画ではパラレルワールドのほうの王様が誰かもすぐわかったし、結末については40分ぐらいで察しがついた。
さすがに、パラレルワールドがひとつじゃないってとこまでは読めなかったけどね。これについては2につながるようにうまくしていたと思う。
この原作者は当然生まれてないんだけど、僕が小さい頃にパラレルワールドを扱った映画をテレビでやっていたのをみた。それは確か地球がもうひとつ存在するって話だったと記憶している。僕も小さかったんだけど、そんな幼い頃に入ってきたコンセプトが今でも残っているんだから、パラレルワールドっていうのは、誰にとってもインパクトのある題材なのかもしれない。
ひとつ間違えば、手あかのつきすぎたテーマだけど、まったくそんなことを感じさせない面白作品だったと思う。
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