見せる研修、魅せるプレゼン

企業内の研修「講師」として奮闘中。その記録やアイデア、ビジネスの情報ツールについてご紹介したいと思います。

「スケルトム」/見せる(魅せる)研修・その1

2009年11月09日 | 講義のツール・小道具
久々「研修」のお話をします。

私は、現在「応急手当」、その中でも「心臓マッサージ」と「AED」について、
マンションの管理員を対象に、研修をしています。
人の健康とか安全、命を守る大切さ、などが叫ばれている昨今、管理スタッフも、
住民の方々に対して、できる限りの応急手当(救命処置)をしよう、
ということでスタートしました。

実は、「心臓マッサージ」と言う言葉は誤解を招く、というので、現在の救命医学
では「胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)」と称しています。
「心臓は、このぐらいの大きさと位置だけど、実際は『胸骨』のこのあたりを
押す…、これが今まで言われている『心臓マッサージ』で…」といったことを、
わかりやすく説明しなければなりません。
消防庁の資料や説明図もあるのですが、わかりにくいんですな。

どうやって説明したらよいか?と何気なく(例によって、私の大好きな)
「東急ハンズ」に行ったら、写真の「スケルトム(※商品名)」を見つけました。
 ※「スケルトン(骸骨)」に「トム」という愛称を付けたようです。

なんてことはない、高さ(身長)約40cmの、リアルな人間の骨格模型です。
やや小さいようですが、受講生が10~20人くらいだったら、充分使えました。

心臓は消しゴムに色を塗って楊枝に刺したもの(写真)を使い、
「この肋骨の中の、このへんにあるのですが、実際には、胸の中央にある
胸骨を何度も押すことで、結果的に心臓をマッサージすることになるんです」
という説明が、すんなり理解されました。
ちなみに、心臓は「手のコブシ」くらいの大きさ、と言われています。
また、「みぞおち」の部分にある、手で押してはいけない
「剣状突起(けんじょうとっき)」という骨についても理解されました。

この「スケルトム」を出した時は、受講生がビクッとしたようですが、
(大きさからか)可愛らしく思われたようで、休憩時間になったら、
受講生が見に集まってきました。
「応急手当」の理解だけでなく、別の効果(興味)も出ているようです。

「研修」「学習」というものが、わかりやすい、興味深い、おもしろい、
ということは大切なことだ、と改めて感じました。

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