「山」旅の途中

40代後半になって始めた山歩き。自分はどこから来てどこに行くのか。光、空気、花々の記憶を留めたい。

溶岩ドームに感動 樽前山(2)

2009-05-25 20:43:08 | 支笏湖周辺の山々
(写真:西山ピークと溶岩ドーム)

5月24日の樽前山・登山記録(2)

コメバツガザクラの群落に夢中になって登っていくと、青空がぐーんと近づく。

七合目の登山口から50分ほどで溶岩ドームを囲む外輪山に着く。

ぐるり一周の外輪山、左右どちらに進もうか。ここが分岐点となっている。

左にすくっと立つ西山ピーク(995m)、その背後に残雪をまとうオロフレ山、ホロホロ山と徳舜別山が美しい。

我が目が輝くことを、心で感じる瞬間だ。

(写真: 西山ピーク、左背後にオロフレ山、右にホロホロ山と徳舜別山)

ここは右側に10分ほど登る東山ピーク(1022m)を目指すことにする。

最高点の溶岩ドームへの立ち入りが禁じられているので、東山が事実上の「頂上」ということになる。

東山に一歩一歩近づくにつれて、溶岩ドームのはるか向こうに羊蹄山が見えてくる。縦じまの残雪が、どきどきするくらいに胸に迫る。


(写真: 溶岩ドームの背後をズームインすると、羊蹄山)


東山ピークは10人ほどの登山者でにぎわっていた。風が強く、汗が冷えたので山シャツにフリースを重ねた。


(写真: 東山ピーク)

強風の東山ピークをそこそこに、剥き出しの溶岩ドームを見ながら外輪山を一周することにする。

耳を澄ますと、噴煙の奥底からゴーという火山の息づかいが聞こえてくる。地球の鼓動だな、と思う。

西山ピークにはカメラや地震計など火山監視装置が設置されている。

さすがに展望も素晴らしく、支笏湖を囲む恵庭岳や漁岳が青空を刻み、見下ろす新緑の樹海はみずみずしい命の力に充ち溢れていた。



(写真: 西山ピークから見た溶岩ドーム。右側背景は東山ピーク)


(写真: 西山ピークから見た支笏湖と、その外輪山。右端は風不死岳)


(写真: 右側の恵庭岳と漁岳・小漁岳にズームイン)

■登山記録
10時50分:五合目ゲート
11時25分:七合目登山口
12時15分:外輪山の東西ピーク分岐
12時25分:東山ピーク
12時35分:東山ピーク出発
13時25分:西山ピーク
13時50分:西山ピーク出発
14時10分:樽前神社奥宮
14時25分:外輪山の東西ピーク分岐
14時55分:七合目登山口
15時35分:五合目ゲート

休暇村 支笏湖  700円
森の中の公共宿。温泉は2階にあり新緑が美しい。優しいお湯だった。


(写真: 帰路の湖畔から見た樽前山)


■過去の登山歴
02年08月03日 雨風強く途中撤退
02年09月15日
03年08月24日
04年06月06日 風不死岳~樽前山ルート
04年08月21日