【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【大猟ヘット・トープ】

2016年07月22日 | オムコイ便り

 体調が悪く、2日ほど寝込んで更新を怠ってしまった。

 さて、日向さんの二日目である。

 朝食を終えると、まずは日向さんと女将のラーがキノコ狩りに出撃した。

 このところ、降りそうで降らないという微妙な天気が続いている。

 条件はあまり良くないが、日向さんの熱望は叶うだろうか?


 
 午後2時過ぎに戻ってきた二人は、かなり疲れた様子である。

 さては、不猟だったか?

 そう思ってビニール袋を覗き込むと、なんと、以前に「丸コロくん」として紹介したヘットトープがかなりの数入っている。





 ただし、日向さんがぜひ採りたいと言っていたヘットカイ(タマゴダケ)は皆無で、傘状のヘットデーン(赤キノコ)やマツタケもどきは、10個足らずという寂しさ。



 やっぱり、このところの雨不足が災いしたようである。

 そこで、ひと休みのあとで番頭さんも一緒に再出撃となったわけだが、疲れが出て来たので、それについてはまた稿を改めたい

      *

 さて、日向さん収穫のヘットトープ、まずは軽く塩味をつけたゆがきものとしてビールのつまみとなった。

 天候のせいもあってか、あいにく生り過ぎのものが多く、まわりは硬く、中味もほとんど黒くなっている。

 若いやつはもっと柔らかく、中味も白くてとろりと溶け出すような食感なのだが。

「うーん、生り過ぎのせいかさほど旨いとはいえないけど、コリコリした食感が面白いですね。なんとなく食べてしまいます」

 子供の頃にはよくキノコ採りに出かけたという日向さん、舌の方もたくましい。

 その後、そのヘットトープは唐辛子と胡椒の利いたナンプリックラープベースの炒め物となって、豚骨ベース花野菜スープと共に、夜の食卓を飾ることになった。



「へえ、料理の仕方によって、全然違う味わいになるんですねえ」

    *

 ちなみに、少しだけ採れた傘キノコの方は、翌朝、唐辛子をたっぷり利かせたナンプリック・ヘット(唐辛子味噌キノコ)に変身して、豚骨煮込み花野菜スープと共に食卓に並んだ。





 こちらは食感も柔らかく、辛いながらも優しい味わいである。

「ああ、これは旨いなあ。また、キノコ採りに行きたくなりますねえ」

 辛さに汗をかきながらも、日向さん、こんな感想を聞かせてくれた。

 ヘットカイが採れていたら、もっと喜んでもらえたかも知れない。

 だが、ともかく、希望どおりに自分で採ったキノコを味わえてもらえて、まずはめでたし、めでたし。

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2 コメント

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ヘット・トープ (みその)
2016-07-23 10:58:35
ミヤさんが言うには、「食べ過ぎると、消化不良を起こす」そうです。よろしく...
要注意 (クンター)
2016-07-23 11:57:21
みそのさん

 特に、古くて硬いのは要注意ですね。

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