体調が悪く、2日ほど寝込んで更新を怠ってしまった。
さて、日向さんの二日目である。
朝食を終えると、まずは日向さんと女将のラーがキノコ狩りに出撃した。
このところ、降りそうで降らないという微妙な天気が続いている。
条件はあまり良くないが、日向さんの熱望は叶うだろうか?
午後2時過ぎに戻ってきた二人は、かなり疲れた様子である。
さては、不猟だったか?
そう思ってビニール袋を覗き込むと、なんと、以前に「丸コロくん」として紹介したヘットトープがかなりの数入っている。
ただし、日向さんがぜひ採りたいと言っていたヘットカイ(タマゴダケ)は皆無で、傘状のヘットデーン(赤キノコ)やマツタケもどきは、10個足らずという寂しさ。
やっぱり、このところの雨不足が災いしたようである。
そこで、ひと休みのあとで番頭さんも一緒に再出撃となったわけだが、疲れが出て来たので、それについてはまた稿を改めたい
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さて、日向さん収穫のヘットトープ、まずは軽く塩味をつけたゆがきものとしてビールのつまみとなった。
天候のせいもあってか、あいにく生り過ぎのものが多く、まわりは硬く、中味もほとんど黒くなっている。
若いやつはもっと柔らかく、中味も白くてとろりと溶け出すような食感なのだが。
「うーん、生り過ぎのせいかさほど旨いとはいえないけど、コリコリした食感が面白いですね。なんとなく食べてしまいます」
子供の頃にはよくキノコ採りに出かけたという日向さん、舌の方もたくましい。
その後、そのヘットトープは唐辛子と胡椒の利いたナンプリックラープベースの炒め物となって、豚骨ベース花野菜スープと共に、夜の食卓を飾ることになった。
「へえ、料理の仕方によって、全然違う味わいになるんですねえ」
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ちなみに、少しだけ採れた傘キノコの方は、翌朝、唐辛子をたっぷり利かせたナンプリック・ヘット(唐辛子味噌キノコ)に変身して、豚骨煮込み花野菜スープと共に食卓に並んだ。
こちらは食感も柔らかく、辛いながらも優しい味わいである。
「ああ、これは旨いなあ。また、キノコ採りに行きたくなりますねえ」
辛さに汗をかきながらも、日向さん、こんな感想を聞かせてくれた。
ヘットカイが採れていたら、もっと喜んでもらえたかも知れない。
だが、ともかく、希望どおりに自分で採ったキノコを味わえてもらえて、まずはめでたし、めでたし。
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特に、古くて硬いのは要注意ですね。