【タイ山岳民族の村に暮らす】

チェンマイ南西200キロ。オムコイの地でカレン族の嫁と綴る“泣き笑い異文化体験記”

【雨雨降れ降れ】

2007年05月24日 | アジア回帰
 ここ3日ほど、スコールがない。

 空は終始白い雲に覆われているのだけれど、それが夕方になっても雨雲に変わらないのである。

 それまでは、よく降った。

 午後3時ごろ、青空を突如として黒雲が覆い始め、隣家のトタン屋根を雨が「ガンガン」と叩き始める。

 あるいは、6時半ごろ、日暮れと共にぶっとい雨の塊りがチェンマイの町を押しつぶすように叩き付ける。

 “タイの雨は、2階まではね返る”

 そんなことを書いた物書きがいたので期待して眺めてみたのだが、さすがにそこまでの強さはない。

 だが、一定の時間内に「これでもか!」とばかり叩き付ける雨はいっそ爽快で、日本の梅雨のように一日中降り込められてため息をつくようなことはない。

 排ガスまじりの空気も瞬時に洗われて、雲間に見えるドイ・ステープの山並みも新緑の風情である。

 そんなスコールのリズムに慣れると、雨の降らないここ3日間はなんとなくしまりがなく、ただいたずらに蒸し暑いばかりである。

 “雨のせいで、実家の建て替え工事がちっとも進まない”

 そんなベンの嘆きをよそに、ついつい“雨雨降れ降れ”などと口ずさむ私である。
 
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