いえね、日中は段々暑くなってきて、宿のそばを流れる川の水がかなり減ってきた。
そこで、村の衆が総出で飼料袋に川の砂を詰め。
いわゆる砂嚢で、川を塞き止めるわけですな。
すると、ご覧のような天然プールができあがる。
ただ、それだけのことなんですが。
赤っぽい砂床の色や子供たちが暴れ回った関係で、ちょっと濁って見えるけれど。
水自体は、かなり澄んでおり。
夕方ともなれば、川向こうの棚田での農作業を終えた男衆や手織りの巻きスカートで体を隠した女衆が、水浴びをしたり、洗濯をしたり。
むろん、日中は子供天国なのであります。
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番頭さんも、ゲストと一緒に水浴びに。
まずは、水辺でへちまを使って体を洗い。
次に、頭をシャンプーで泡だらけにしてから、上流に向かって歩く。
そのまま仰向けになって川に倒れ込み、ラッコのような体勢で髪や体を洗いながら、堰の手前まで流されてゆく。
目に入るのは、両岸から覆いかかる緑の樹々と青い空。
そして、ときどき川面をかすめるカワセミなどの野鳥たち。
この「ラッコの川流れ」を数回繰り返すと、水浴びと川遊びと自然観察が一石三鳥で楽しめるという次第。
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どうです?
童心に返っての無心な川遊び。
もっと暑くなって水量が減ると、ラッコの真似はできなくなります。
試すなら、できるだけお早いうちに。
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