一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「特捜最前線」を観る

2017-03-26 16:46:26 | プライベート
24日のBS朝日番組欄に、「特捜最前線」の文字が目に入ったので、HDDに保存した。翌25日にそれを見たのだが、なかなかにおもしろかった。
その前に「特捜最前線」は、テレビ朝日で1977年4月から1987年3月まで丸10年放送された刑事ドラマ。メインライターに長坂秀佳などを起用し、人間ドラマを1時間に凝縮した脚本は定評があった。なお長坂秀佳は後に江戸川乱歩賞を獲り、今月25、26日放送の「そして誰もいなくなった」でも脚本を務めている。
まずオープニングだが、いままで観たものではなく、しかもかなりダサくて面食らった。ナレーターに森山周一郎。中江真司(仮面ライダーのナレーションで有名である)バージョンが有名なので、これは本当に驚いた。番組は水曜日の午後10時放送だったため、当時小学生だった私は、観る機会がなかったのだ。
先ほど調べたら、このオープニングは番組開始から1年間だけ放送されたバージョンで、今となってはかなりレアだった。
さて、今回観た話は第40話「初指令・北北東へ急行せよ!」だった。出演は神代警視正(二谷英明)、桜井刑事(藤岡弘、)、船村刑事(大滝秀治)、高杉刑事(西田敏行)、吉野刑事(誠直也)、津上刑事(荒木しげる)。刑事はたった6人で、橘刑事(本郷功次郎)や紅林刑事(横光克彦)、滝刑事(桜木健一)はまだ登場していなかった(!!!)。
話は、1978年正月。船村刑事が家族連れで、レストランで食事をしていると、隣の家族連れと仲良くなった。この主人が横光克彦である。はなはだ偶然ながら、この回はゲストで出演していたのだ。
その家族は先にレストランを出たのだが、彼らが子供用のバッグを忘れたのに、船村刑事が気付いた。バッグには住所が書いてあり、船村刑事がその家を訪ねると、家族は不在。ちゃぶ台の上に「遺書」が置いてあった。さっきの家族は、一家心中をする直前の、最後の晩餐だったのだ。
そのころ神代警視正(か船村刑事)の家では特命関係者がそろい、百人一首の真っ最中だったが、船村刑事が戻り、捜査を進言する。
「どこも捜査しないことをやるのが特命課」と神代警視正も賛同し、かくて捜査は開始された。
いかがであろう。正月バージョンだからどこかほのぼのとしているが、以下の進展が楽しみではないか。
この後特命課は尾久、赤羽など東京の下町を中心に、横光一家を探す。現在ならネットはあるし監視カメラも氾濫しているので、人探しは容易であろう。が、当時はそんなものがない時代。捜査手法がいかにもアナログなのだが、そこにまた味があった。
また番組では、前述の下町の風景に加え、新宿駅周辺や赤羽駅、国鉄の車両がふんだんに映り、鉄道や昭和の風景大好き人間の私には、涙が出るようなシーンの連続だった。ストーリー以外のところで、私は感動してしまったのである。
さらにあまり目立たないが、婦警が高杉幹子婦警(関屋ますみ)ではなく、初見の女優だった。彼女は日夏紗斗子といい、なかなかに美人である。私のタイプといっていい。
彼女は後に改名して特撮番組にも出演したようだが、詳細は不明である。
「水戸黄門」の光川環世や「ウルトラセブン」の小林夕岐子、吉田ゆりなど、古いドラマを見ていると、オッと思う女優が出演する。が、彼女らは現在、素敵なおばあちゃんなのだ。ファンになった時は、その姿の彼女は存在しない。これは哀しいことである。
この回は、HDDの容量がいっぱいになったこともあり、消去してしまった。これが信じられない大悪手。当然永久保存版にするべきで、大いに悔やまれるところである。
なお「特捜最前線」の再放送は、平日午後5時から放送中だった。名作ドラマを毎日観られるのはありがたいが、録画しても観る時間がない。HDDもいっぱいだし、どうしようか…。
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