一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ大賞・第一次選考会に出席する

2011-05-19 00:23:20 | 将棋ペンクラブ
17日(火)、雨の中、ミニロトとロト6を買いに行ったが、その夜行われたミニロトの抽選は、あえなく惨敗。世の中、こんなものである。

7日(土)は、東京・将棋会館で「将棋ペンクラブ大賞・第一次選考会」があった。これは2010年4月1日から2011年3月31日までに発表された将棋関係の書物から、優秀作品をピックアップするもの。一次選考委員は将棋ペンクラブの幹事が務めるが、今回はヘルプとして、私も招かれた。
この日は、東京・竹橋で第5期マイナビ女子オープンの公開抽選会があり、また九州の宮崎では、6、7日と、名人戦第3局があった。
これらを振りきって私は、第一次選考会に出席したのである。将棋ペンクラブには日頃からお世話になっているからだが、我ながら義理固いと思う。
選考会は午前10時から。当日は、前日に続いて雨だった。千駄ヶ谷駅前にMo氏がいたので、声を掛けて将棋会館に向かう。10時5分前に4階の大広間に入ったが、まだ誰もいない。このルーズなところが、将棋ペンクラブのいいところである。
それでもしばらくすると、幹事連中が集まった。湯川博士統括幹事、湯川恵子さん、Mo氏、Mi氏、H氏、Was氏、I氏、A氏、Hak氏、N氏に私。かなり豪華な顔ぶれで、この方たちと比べたら、私なんぞヒヨッ子だ。
今回の第一次選考だが、ここまでに全国の会員から候補作の推薦を受けており、私たちがやることは限られている。日本将棋連盟から観戦記の切り抜きを借り、おもに地方紙の観戦記の読み下す。
私はA氏といっしょに、某棋戦の選考を担当した。私が上半期、A氏が下半期を読み、アンテナにかかったものを抽出する。数作残った観戦記をふたりで検討し、ベストの1作を、第二次選考会に推すのだ。
私の読んだ棋戦の観戦記者は3~4人だったが、某氏の観戦記がどれもおもしろかった。その中で、これはと思うものをベストに選んだが、A氏の見解も同じだった。私たちは自信を持って、この観戦記を推薦した。
各自がピックアップした観戦記は、3階の事務室でコピーさせてもらう。この資料を元に、二次選考委員が検討するのだ。これはHak氏が見事な手腕を発揮し、あっという間に人数分の観戦記がコピーされた。
そろそろお昼である。湯川恵子さんお手製のお昼ごはんが供された。「お品書き」が添えられ、本格的である。もち米の入ったおにぎり、焼き魚、玉子焼…。どれも上品なお味で、うまかった。恵子さん、観戦記者をやめても、小料理屋で立派に食べていける。
食後は技術書、エッセイ本の検討に入る。これは湯川統括幹事が担当する。アマ高段で文章も書ける愛棋家は、そうはいない。たとえば、弁が立つプロ棋士はいるが、ではその人がおもしろい文章を書けるかといえば、そうともいい切れない。言葉では「あれ」「それ」で誤魔化せるが、文章ではその部分も詳らかに書かねばならない。文章を書くことは、思ったよりむずかしいのだ。その意味で、将棋と文章、両方の力を備えている湯川統括幹事の存在は貴重といえる。
湯川統括幹事の意見に私たちが補足をし、これで二次選考会に上げる観戦記、書籍がすべて揃った。
時刻は午後3時。竹橋のマイナビ女子オープンの予選抽選会は4時半からだから、いまから行けば間に合う。実際、幹事のひとりはそちらに向かい、私も誘われたが、断った。きょうは将棋ペンクラブの皆さんと1日を過ごす腹づもりだったからだ。
残ったみんなで、「みろく庵」へ行く。私の向かいには湯川統括幹事が座った。湯川統括幹事は、口はわるいが裏表のない性格で、こちらが慕えばしっかり返してくれる、人情に厚い人だ。湯川統括幹事と話をさせていただくのは昨年末の将棋寄席以来と久しぶり。きょうは湯川統括幹事の話を一言一句も聞き逃すまいと、私は緊張しつつ耳を傾けた。
「大沢クンね、君は雑誌が取り上げない女流棋士の話を書きなさい。このジャンルはまだ誰も書いてないから、穴だよ。4人書いたら4回書けるわけだから。それから、文章には将棋の局面を入れなさい。我々はやっぱり、将棋の場面がないと落ち着かないから」
と、湯川統括幹事が言う。まことにありがたいアドバイスだが、私には個々の女流棋士を論じる力は、ない。
「大沢クン、きょうはわざわざありがとう」
と、皆さまから礼を言われる。これは選考会の作業中にも言われた。
幹事という肩書がつくとみんなからコキ使われるが、手伝いだとゲスト扱いになり、手厚くもてなされるようだ。
湯川統括幹事は、酒が入りますます乗ってきたようで、弁舌も滑らかだ。私はというと、旅の疲れと慢性的な寝不足で、猛烈な睡魔に襲われていた。
しかし湯川統括幹事は私をまっすぐ見てしゃべっており、その視線から逃れることができない。私は左手の甲をつねりながら、朦朧とした頭で、湯川統括幹事の講話を拝聴したのだった。
みろく庵は、このあとに多くの予約が入っているとかで、2時間で会計となった。
二次会は将棋会館のほうへ戻り、中華料理屋へ。
Mo氏に、
「大沢さん…秋田の…角館の女性の話は、続き書かないの?」
と訊かれる。
私が書きかけにしている「角館の美女」の続きを要望されたのだ。早く発表しなければならないが、なかなかその機会がない。楽しみにしている方には、申し訳ないと思う。
湯川統括幹事から、
「キミは文章修業をしたことがあるの?」
と訊かれる。これは、以前も訊かれたことがある。いえ、と答えると、湯川統括幹事は怪訝そうな顔をした。この反応も、以前と同じである。あんたの文章は、絶対どこかで修業したことがあるはずだ、と言いたそうである。
隣のテーブルにいたご家族が話しかけてくる。私たちがあまりにも楽しそうに話していたから、何の集まりかと思ったらしい。実際将棋ペンクラブの連中は、3度のメシより将棋が好きだ。
この中華料理屋にも、2時間ぐらいいたろうか。点心もうまく、楽しい二次会だった。
あれは2年前の3月、湯川統括幹事から将棋ペン倶楽部会報発送作業の依頼があり、手伝いに行ったのだが、そのとき私は湯川統括幹事から、
「キミは将棋ペンクラブ幹事見習いだから」
と言われた。
今回は、
「キミは将棋ペンクラブ幹事補佐だから」
と言われた。2年が経って、将棋ペンクラブ内での私の評価も、少しは上がったようである。
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7 コメント

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幹事 (A氏(すぐり))
2011-05-19 15:20:49
幹事の3分の2は、3度のメシより酒が好きなんですよ。
そもそも (Guten Tag)
2011-05-19 20:00:39
何故正式な幹事になっていないのか不思議です。
幹事 (一公)
2011-05-19 23:51:46
>A氏(すぐり)さん
「3分の2」というところが生々しいですね。残りの3分の1は、何が好きなんでしょう。やはり将棋ですか。

>Guten Tagさん
幹事には、将棋に対する情熱がないと、なれません。私にはそれが欠けています。
これだけ超濃い (Guten Tag)
2011-05-20 06:57:18
ブログを毎日毎日書いてるのですから。
交流会の時湯川さんに
何故幹事にしないのか訊いてみます。
幹事 (一公)
2011-05-21 01:25:10
>Guten Tagさん
おかしなことを訊いて、私が幹事にされても困ります。だって幹事になったって、いいことひとつもなさそうなんだもん。
しかも、 (A氏(すぐり))
2011-05-21 07:11:59
無給ですし。
幹事 (一公)
2011-05-22 00:41:52
>A氏(すぐり)さん
幹事は皆さん立派だと思います。私にはマネできません。

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