生き生き箕面通信

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1597 ・9条改定問題は国内問題ではありません。国際問題です

2013-05-07 06:54:38 | 日記

おはようございます。                                                                    生き生き箕面通信1597(130507)をお届けします。

・9条改定問題は国内問題ではありません。国際問題です

 96歳の社会学者、日高六郎氏が憲法9条について「国際問題なんだよ」と、強調しています。「第9条ということを積極的に、民衆レベルで、世界の人々に対して発信すべきだと思うんですね。で、それはもうまずアジアの人々に発信すべきだ。日本のなかにもこういう考えの人間がいるんだということですよね」

 「映画 日本国憲法」が大阪・十三のシアターセブンで10日まで上映中です。日高さんはこの映画に登場して、憲法が公布された時のことを、「本当にあれを見た瞬間ね、だいたいの市民は『ああ、これでもう我々は戦争ということは二度と体験しないで済む、そういう国になったんだ』そういう安心感。それは強烈にあったと思うね」と、証言しています。

 日米両国を拠点に活動するジャン・ユンカーマン監督が、「9条を守らなければならない」という切実な思いから作った映画です。「国際的な緊張が高まるなか、私たちはこの映画の焦点を『世界のなかの日本国憲法』に定めた」と、制作の狙いを語っています。

 9条を改定して「普通の国」になろうという改憲論者に対しては、「普通の国とは、アメリカのような国のことですか。アメリカは普通の国ではありませんよ。アメリカは軍事主義的な社会になってきているのですからね」というのは、ジョン・ダワーさん。ダワーさんは、日本の戦後史を描いた「敗北を抱きしめて」で、ピューリッツァー賞を受賞しました。

 日本はアジアの国々への侵略行為に対して、「謝罪していない」という批判がありますが、「日本は謝罪したのです。憲法9条こそが謝罪だったのです。東アジア諸国へ向けられた宣言だったのです」と語るのは、チャルマーズ・ジョンソンさん(アジア政治学者)。だから、9条を変えるということは、「アジアへの謝罪を取り消す」という意味を持つ、と「国際問題としての9条」について見解を示しています。

 9条の意義について、ダワーさんは「日本には、非軍事的なアジア、および非軍事的な問題解決のモデルになれるという理想ガありました」と、指摘しました。

 「日本国憲法」についての著書もある作家で政治学者のダグラス・ラミスさんは、「憲法9条ができてから、いまのところ自衛隊は、国家交戦権のもとでひとりの人間も殺したことはないわけなんですね。そういう意味で、憲法9条は傷だらけで、いたんでいるけれども、まだ生きてて、まだ成功しているわけです」と、強調しています。

 85歳でマサチューセッツ工科大学の現役教授、ノーム・チョムスキ―さんは、「国連憲章は、冒頭に人類を戦争の呪いから救いたいと謳っています。残念ながら、アメリカは国連憲章を遵守することを明確に拒否しています。しかし、世界市民が自国の政府に求めるべき規範であることは間違いありません」と、「連帯することの意義と、9条の国際的な意義」を指摘しています。

 高齢の方々は、9条について「遺言」のような気持ちで語っています。

 


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