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旧精神科医療は思想警察なのか?

トクシ~精神科訪問看護特別指示書 精神障害者を地域で支えるシステム

2015年10月14日 | 精神科看護

おはようございます。

今回は精神科特別指示書、通称トクシについてです。

精神科訪問看護の一回の医療費が初回訪問加算をとると、1450点これは毎月1回目の訪問で加算されて取れます。

通常2回目は850点。

さて、特別指示書とは、精神科医が必要とあらば、指示日から14日間連続して訪問看護に入っても良い、というものです。

本来精神科訪問看護は一週間あたり、3回までしか訪問に入れません。つまり保険請求できる訪問回数が週3回というしばりがあります。しかし、精神科訪問看護特別指示書があると週回数関係なく、14日連続で保険請求できるのです。

これはどのように使うかというと

月曜から始まる3週間で考えると、木曜日から入るトクシを医療機関に書いてもらいます。

通常訪問看護指示書に基づき、月火水と週3回入り、木曜からはトクシの1日目がスタートします。

木1、金2、土3、日4、月5、火6、水7、木8、金9、木10、金11、土12、日13、月14

と理論上は入れます。

そして月14の週は普通の訪問看護指示書を使って、週3回訪問にはいります。

すると、3週間で20日間訪問に入ったことになります。

20×8500=17万円

これが医療費として請求できます。

トクシを月に2回使用する荒業もありますよ。

30×8500=約25万円

一般病床の入院費よりは安いんですよね。

本来訪問看護STは土日休みです。

祝日は営業しているところが多いですね。

うちは、日曜も営業し始めています。

いわゆる、トクシ特需ですw

まぁ、これは希望なので絶対出勤しませんが、会社の方針なのでリアル社畜は出勤されています。

本来、トクシが必要な人は、入院だと思います。

20日間連続でハイっても、ぶっちゃけ変わりありません。

皆さん、入院する方は突然されます。

超依存的な人達を相手にしています。

精神自立支援医療という名前の医療費を健康保険の上乗せで使っていますが、本当に自立されたら困ります。患者も自立する意思もないですけどね。

「内服すると、頭がボーっとして心臓がバクバクしてきて、疲れっぽくなる、気がつくと過食したり、寝すぎてしまう、白血球や甲状腺ホルモンが著しく低下し続ける、麻薬のような薬を飲み続けて、病気や障害をかかえながら病院から退院して地域住民から怪しい目で見られながらでも生活するのが自立」というレベルの低い定義を精神科看護では「自立の定義」としています。

まぁ、患者も納得しているのでどっちもどっちだなぁと。

時々、「病院に戻りたい」と漏らす患者もいます。

これは有る意味正解だろうなぁ。

精神科病院は人間牧畜なんだから。

いままで、病院で3食昼寝付、上げ膳据え膳で生活し、院内でタバコが吸えて、院外外出して缶ビールを飲み、何かむしゃくしゃしたら看護婦に当り散らして、ストレス発散できてきたのに、退院したとたん社会ルールをいきなり守れといわれ、少しでもトラぶったら、警察沙汰。

そりゃ大変ですよ、生活保護が住居費含めて11万円、障害者基礎年金2級が6万5千円

たばこはエコーか若葉。買い物すれば全て8%の税金が重くのしかかる。

精神科の患者さんは昼飯をただで食べるために、精神科デイケアに行きます。

そうすると、デイケア1回850点くらいだったかな?

拘束時間が6時間。食費が含まれるので訪問看護よりもお得感があるように思えますが

デイケアは最大50人までメンバーが来る。

大体平均、25人くらい出席がある。最近のデイケアはバスでの送迎をして患者集めに必死だ。

精神病院も、生き残りをかけてデイケアをサロンのように綺麗にして送迎付にしているところが多い。

上手いところはヘルパーを雇って、風呂付、飯付で顧客満足度をアップさせている。

ビジネスには「選択と集中」という言葉があります。

私の地元では、多くの精神病院がデイケアを建て直したり、新設して患者集めをしています。

精神病院に入院させることは、一昔前は「不動産」を所有することと同じでした。

しかし、最近は医療保護入院が1年以上になると保健所に理由を付帯した書類報告する義務を負うようになったり、慢性期病棟の長期入院は減算対象となり始めました。

儲かるのが、精神科スーパー救急、急性期、といった機能特化した病棟だけに絞られてきています。

しかしながら、これらの病棟を維持するためには膨大な人件費を要します。

精神科医常勤1名、看護師20名くらい必要だったかな?個室を全体の部屋数の50%以上確保するとかあった気がします。

救急とかついてますけど、入院したら、どこも一緒w

学生あがりの新人看護師くんたちが学費返すためのお礼奉公のために相手にしてくださるだけ。

人件費相対で考えると、経営的にはベテランナースはいらんのですよ。

その代わり1泊あたり3万3千円の保険申請ができます。そして高価な薬価とデンパチ(ECT)は別請求するために外来でやります。最大3ヶ月間入院させられますが、減算、回転率を考えると、2ヶ月で退院させ、新規で入院を採るスタイルが主流ですね。

そう考えると、50名規模のデイケアは、兼務の精神科医1名、看護師1名、コメディカル2名準備すれば施設基準はパスします。(運営できるかどうかはさておき…)

夜勤もないので人件費は安くすみますね。

クリニック+デイケア+グループホームが流行りのスタイル。

グループホームは利益相反をしてきされるといけないので、別法人を立ち上げてそこから通所させるのがビジネスモデルとして成功していますね。

グループホームも新卒のPSWを起用しサビ管だけはベテランを置く感じです。

こうやって経営、牧畜管理しています。

まぁ、公費をじゃぶじゃぶ使って、素敵な世界だと思いますよ。

このあたり、手入れされるのはまだまだ10年以上先なんだろうなぁ、、、、

 

そういう方々を相手しているのですw

今回はこのあたりで。最後までお読み頂きありがとうございました。

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