古代日本の歴史を謎解き

日本の古代史の謎に挑戦します。

近畿の倭国 纒向遺跡

2016-10-15 14:21:53 | 歴史
3世紀前半の古墳時代の幕開けとなる古墳がある纒向遺跡
奈良県桜井市太田字石塚(三重県と奈良県の境にある台高山脈の東側の麓)にあり
最古の古墳群(3世紀中期)があります。
3世紀中期とは、卑弥呼の時代になります(247年 卑弥呼の死)

実は、少し前までは、これらの古墳は4世紀中期とされていました。
これは、邪馬台国 九州説の大いに有利で、九州説 が近畿説を圧倒していました。
しかし、近年の年代測定(出品する土器類の年代測定)で古墳時代のはじまりが
3世紀中期(250年位)に変更されたのです。
一気に、近畿説が優勢になります。

歴史は九州朝廷の吉野ケ里などが古いようですが
2世紀位には、水路を造るなど計画的な国造りが行われています。
吉野ケ里は、自然の川や丘を利用した国造りです。

何といっても、最古の前方後円墳(最初に作られた前方後円墳)
箸墓古墳(3世紀中期で卑弥呼の死と同じ年代)です。
墳長およそ278メートル
後円部は径約150メートル、高さ約30メートルで
前方部は前面幅約130メートル

後円墳の中央に石室があり、周囲を盛り土で作り上げたのではないでしょうか。
古墳時代も後期になると横穴式石室になり、後円墳の横に石室へつながる通路を石を積み上げて作っておきます。
生前より古墳を準備し、死後に棺を埋葬できる仕組みです。
後方部は、祀り事を行うスペースです。葬儀など行ったのでしょうね。
残念ながら箸墓古墳は宮内庁管轄で調査をしてはならない場所になっています。
古墳群からは埴輪も見つかっております。(これも始まりと云われています)
特徴的な部分として
1、出土品に、農耕具などがなく、土木工事用の工具が圧倒的に多い
  古墳の時代には、纒向遺跡地方は、生活の場ではなくお墓(古墳)の場所だったでしょう。
  吉野ケ里でも同様ですが、生活の場と祖先の埋葬の場所(お墓)は分けています。
  古墳が作られる時代には、吉野ケ里事態に人が住まなくなります。
  纒向遺跡でも同様ですが、古墳の数も多いですし、箸墓古墳は特に広大です。
  箸墓古墳の周囲には環濠があったでしょうからその実態は更に大きかったでしょう。
  この古墳の時代は、多くの生口など下級の人々が送り込まれ、一般の人々が生活する    地域ではなかったでしょう。(たぶん100年位は続いた)
2、出土品の多く(半数)が伊勢・東海地方からの品です。もちろん若狭・大阪湾方面の
  製品もあるようですので、広域な交易範囲が合った様ではありますが、伊勢・東海側
  日本海側が主となる交易相手だったようです。
  地理的には、伊勢・東海には太平洋があり、魚介類に加えて真珠など特産品もあったでしょう。
  大きな河川もあり、奈良の盆地と比較すると農耕にも有利ですし、航路・船と云った技術もあります。
  奈良の人々が何を交易の材料にしていたのか、これも不思議です。
  既に、朝貢(貢物を貰う)や古墳を造る労働者を集める程の権力があったのでしょうか。
3、古墳時代の終焉(300年代中頃)に、纒向の地からも人々がいなくなります。
  古墳を造る王がいなくなれば、歴史は纒向から橿原、奈良と低地へ移動します。
  纒向の地は、先祖を祀る信仰の場所で、古墳時代には各地の部族の首長(王)から
  古墳の製造を依頼されて発展したのではないでしょうか。

先祖の遺体を棺に入れて祀る儀式は、古代のエジプトのピラミッド、秦の始皇帝の大兵馬俑
など世界各地にありますが、後円部分に棺を、前方部分で儀式を行う考え方は日本独自です。
その始まりは箸墓古墳であり、その規模は当時では考えられないほどです。
箸墓古墳が卑弥呼の墓なら、円墳の中央に女王の棺があり、周囲には生贄となった100体の
女性の遺体、奉納品の品々には、親魏倭王の金印或いは、魏から贈られ鏡などあるはずです。
調査が出来ない事だけに、さらに興味深々なのです。


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