草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

徳性なき政治家がトップに立てば民主主義は危機に瀕する!

2016年10月25日 | 思想家

民衆による支配である民主主義は、時として暴走する危険性がある。アメリカ大統領選での混乱やフイリッピンのドゥテルテ大統領の登場は、民主主義ゆえの試練なのである。具体的な政策をまったく示さずに、かつて民主党が政権を手にしたのも、まさしくその悪しき例なのである。一時的な感情に引きずられずに、物事を判断する冷静さを国民が失えば、その先に待っているのは国家の破滅である▼モンテスキューは『法の精神』(井上堯裕訳)において、民衆国家においてもっとも重要なのは「徳性である」と述べている。イギリスの歴史から学んだのだった。「イギリス人が彼らの間に民主制を樹立しようとして払った無駄な努力の数々は、前世紀におけるかなりよい見物であった。政務にかかわった人々が徳性をもたず、彼らの野心は、もっとも大胆な者(クロムウェル)の成功にいらだち、党派心は他の党派心によってのみ抑圧されたから、政府はたえず変わった。驚いた人民は民主制をさがし求めたが、どこにも見つからなかった。結局、さまざまの動き、衝撃や動揺ののちに、ほかならぬ廃止した政体に頼らねばならなかった」▼ギリシアが民衆政体を維持できたのは「ギリシアの政治家は、自分を支える力としては、徳性の力以外には認めなかった」からだ。モンテスキューが法による支配をことさら強調するのは、徳性なき政治家の出現を危惧していたからであり、民主主義を守り育てるには、政治家の資質が問われなければならないのである。

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