日本は未曽有の危機に直面しており、それを打開できるのは野蛮なバーバリズムしかない。安倍首相やそれを取り巻く政治家も、あまりにも紳士的であり過ぎる。それではいつになっても憲法改正は難しいのである。自民党政権を維持することを最優先されてはならない。批判を恐れずに前に進むしかないのである▼今から30年前に出た『このままで日本は衰亡する』の衛藤瀋吉や加藤寛との座談会の本で、そんなことを会田雄次が語っていたのを思い出した。「変革するのにはバーバリ(野蛮)なところがないとね。日本でも歴史上の変革はバーバリズムを残す地域の人か、そういう階層の人によって行われた。バーバリズムは、むちゃをやるエネルギーが根本にあって、それが革命、改革を遂行することができるわけでしょ」と述べていたからだ。そして、武士が台頭したのは「バーバルな世界に育ったから」との見方を示した。さらに、明治維新にしても下級武士が主体となったことを指摘していた▼内閣改造によって支持率は回復したが、あくまでもマスコミの意向を汲んだ布陣のように思えてならない。2020年までの憲法改正は困難になったのではないだろうか。戦後の言論空間を守りたい勢力を打ち破るには、それなりの犠牲を伴う。野蛮なバーバリズムのエネルギーがなければ何も変わらないのであり、保守派としては安倍首相以後を見据えるべきときなのである。
←応援のクリックをお願いいたします。
白虎隊探究 世紀を超える精神風土 会津教学と藤樹学への招待 | |
ラピュータ |