草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

北朝鮮の核兵器が危険なのは精巧な安全装置がないからだ!

2017年04月24日 | 安全保障

北朝鮮の核兵器がなぜ危険なのだろうか。核兵器を保養している国はアメリカ、ロシア、イギリス、中共、インド、パキスタン、イスラエル、そして、北朝鮮なのである▼カーター政権やクリントン政権で、安全保障担当の国務次官代理や国務次官補を歴任したジョセフ・S・ナイも「米ソの核兵器は精巧な装置によって管理されていて、発射には上層部の入力する暗号を必要としていた。しかし、新たに核開発を行おうとする国々の多くは、このような精巧な装置を備えないであろう」(『国際紛争 理論と歴史』田中明彦、村田晃嗣訳)と書いている▼2002年の段階で邦訳されている本で、そう予言しているのである。ナイは冷戦の崩壊によって核の拡散が進むような状況が生まれつつあることを認めながらも、それに対抗する有効な処方箋を出すことができなかった。北朝鮮の暴発が予想される中で、本当のアメリカの核の傘が効力を発揮するかどうかは、はなはだ心もとないからである▼ナイはその本でケネス・ウォルツのようなネオ・リアリストを名指しで批判したが、今になってみると、どちらが正しいかは見解が分かれるのではないだろうか。ネオ・リアリストの「核兵器の拡散によって抑止が働き、安定をもたらす」との主張も一理ある。北朝鮮が日本に核ミサイルを撃ち込むとすれば、日本が核で反撃できないのを知っているからだ。安全保障上の危機が日本に新たな選択を迫っているのである。


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