民進党幹事長の野田佳彦はエセ保守の典型である。昨日の衆議院の代表質問で野田は、安倍首相が消費増税を先送りしたことを批判していたが、もし実現していれば、景気は冷え込みアベノミクスは目も当てられなかっただろう。財務省の手先なのである▼人類の叡知とかの抽象論を振り回すのもどうかしている。差し迫った危機を実感していないからだろう。法の支配とかいうのであれば、中共や韓国への対抗処置について、もっと突っ込んだ質問をすべきだったろう。対案はなく「両国政府・両国国民の冷静な対応が求められる」と評論家のようなことを口にするだけである▼極め付けが天皇陛下の譲位をめぐる問題である。「天皇陛下の思い」なるものを押し立てて、政局に利用しようとしている。マスコミが圧倒的多数の国民が譲位を支持している、と報道しているので、それを追い風にしたいのだろう。党利党略で日本の国体を破壊しようとしているのである▼本来であれば政争の具にすべきではないのに、民進党は先走って「皇位検討委員会」を立ち上げ、譲位の容認と皇室典範の改正を政策として掲げている。まともな保守でないことは明らかである。自分たちが「政争の具」にしているのを分かっているから、「議論しないということではありません」と弁解せざるを得ないのである▼野田は保守でも何でもない。選挙で勝つことしか頭にない政治屋の一人なのである。
←応援のクリックをお願いいたします。